アラベス戦での一番のポイントは、そこ。
久しぶりとなるメンディソローサで行われた、コパ1/16ファイナルのイダ。相手はセグンダBのアラベスとあり、ともすれば”テキトウに流し、それなりの結果が取れればOK”と考えがちなこの試合ですが、ティト・ビラノバ率いるバルサは指揮官の思いをとてもよく反映したプレーを見せてくれました。一言でいえば、とことんマヂメにプレーした。最終的に0-3で勝てたこの試合の、最も評価すべきポイントはそこにあります。
選手たちの努力に感謝
アラベスとの試合が終わり、記者会見室に登場したティト・ビラノバ監督は選手たちのプレー姿勢を第一に称えています。「全てを勝ち取った選手たち、チャンピオンズやリーガ、ムンディアル、ユーロを制した選手たちが、セグンダBのチームを相手にたっぷりと汗を流した。それはとても大事なことだ。彼らもこのスタジアムもファンもプリメーラ級だけれどね。私は彼らに、アラベスが良いプレーをしていると注意をしていたんだ。この試合が困難であることを私たちは知っていたよ。私たちはとても真摯に試合に取り組めたと思う。彼らの努力には感謝をしたい」
そして。「いかなる結果であろうとも、すでに決着が付いたとは考えてはならない。カサでプレーをする時は、真剣に試合に、ライバルとファンに最大の敬意を持って臨む必要があるんだ」
ライバルだったアラベスに対しては、ティトはこう考えを示しました。「彼らのビデオは見ていたよ。アラベスはとても良いチームで、自分たちが何をすべきかのハッキリとしたコンセプトを持っている。いつ守り、いつ攻めるべきかをよく分かっているね。私たちは彼らの長所を最小化するのを狙った。彼らは今日もとても好い試合をしていたよ。最終的にカテゴリーの差が感じられたのは普通のこと。試合は私たちがコントロールをしていたと思う」
アルベス、アレクシス、ビジャ、ロベルト
個々の選手たちに関しては、ミスターは次のように評価をしています。まずは筋肉の怪我から復帰したダニ・アルベスについて。「ダニがチームに戻ってきたのは、私たちにとってとても良い知らせだよ。今日は好いプレーをしていたし、フィジカルの状態もすばらしかった。右サイドでのアレクシスとの関係性も好かったね」
なかなか良いパフォーマンスを見せながらも、存在しないオフサイドでゴールを取り消されるなど不運だったアレクシスに関しては、ティトは再び厚い信頼を示しています。「アレクシスに欠けているのは、ゴール前での精度だけだよ。ゴールをしても無効とされたり、相手ポルテーロに止められたりもしたしね」
バジェカスに続いて、ビトリアでも先制ゴールを決めたダビド・ビジャ。彼をフル出場させなかった理由については、ミスターはこう説明しています。「ビジャにはもう少し長くプレーをさせても良かったけれど、私に関心があるのは量よりも質なんだ。私たちは少し前に試合を行っていたし、日程からしても休憩するのが良いと思った。試合はカウンターの応酬のようになっていて、それもあまり良くなかった。クリスティアン・テージョにもプレーする時間を与えたかったのもある」
一方、若きセルジ・ロベルトはフル出場の活躍でした。「セルジ・ロベルトはトップチームでも十分にやっていけるだろう。ただチームには良い選手が数多くいるからね。彼はとても信頼のおける選手。必要とあれば、私たちはどのコンペティションでも彼を起用することができる。バルサは大きな未来のあるすばらしい選手を擁してるんだ」
ちなみにビラノバはこのアラベス戦でも、とあるプレーについて審判に意見をし、警告を受けたそうです。「この前はファールがあったと言って退場にされたし、今日はボールが●●と不満を言ったら(すんません、イマイチよく理解できず)注意を受けた。つまりは私はなにも言うべきではないということだよ」
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