- ■エル･アルコラスにて行われた国王杯1/16ファイナル・イダ（第1戦）は、主力級を大量に休ませながらも地力の差を示したFCバルセロナが、0-4でウエスカに快勝。1/8ファイナル進出をほぼ決定付けた。
- ■試合の主役は1ゴール1アシストのイバン･ラキティッチ。前半45分のプレーは特に活発で、直接フリーキックでネットを揺らし、イニエスタの得点をアシストした以外にも各所で存在感を発揮。もう1つのフリーキックもポストを叩いており、キック精度の高さを示した。
- ■右ふくらはぎの怪我から回復したアンドレス･イニエスタが、いきなり先発しフル出場。腕にはカピタンマークを輝かせ、0-2のゴラッソ（エリア際からの爽快ミドル）で自らの復帰に花を添えた。「久しぶりのプレーは簡単じゃないけれど、フィーリングは良好だよ。それが一番大事なことだ」「予想していたほど長期の離脱じゃなかったけど、怪我は怪我だからね。回復には時間が必要なんだ」
- ■バルサBのポルトガル人セントラル、エドガル･イエ-がトップチームでの公式戦デビュー。63分にマテューと交代でピッチに立つと、約30分の出番ながらも良いパフォーマンスを見せ、必要とあればトップチームの役に立てることを示した。将来が楽しみなセントラル。
- ■エドガル･イエ- 「デビューできてすごく嬉しいよ。監督には信頼してもらってるけど、これからももっとハードワークしていかないとね」「チームメイトからの助言？もっと圧力をかけて、スペースを与えるなって言われた」「ピケは目標としている1人。彼のパス出しが好きなんだ」
- ■ラフィーニャがトップチームでの初得点をマーク。バルサB時代には同じくエル･アルコラスでゴールを決めているらしい。昨シーズンはセルタで4得点を記録（33試合出場）。
- ■今季2つめとなるゴール後、ベンチへと駆け寄り、マルティン･モントーヤに捧げたペドロ･ロドリゲス。曰く、「モントーヤとゴールを祝ったのは監督（の決断）に反対したからじゃないよ。僕はマルティンとすごく仲が良いし、もしゴールを決めたら彼に捧げようと思ってたんだ」
- ■ウエスカでゴールを守ったのはマルクアンドレ･テル･ステーゲン。“コパはマシップが起用されるのでは？”との予想が多かったが、監督が選んだのは若きドイツ人GKだった。当面リーガはブラボで、CLとコパはテル･ステーゲンか。この試合では9分に危ない場面があったものの、31分と83分にピンチを阻止。能力を示した。
- ポストマッチ
- ■ルイス･エンリケ 「この結果は選手たちの姿勢を反映したものだ。この手の試合は相手チームのモチベーションが高く、難しくなりがちだけれど、選手たちはとても激しく、そして真剣にプレーに臨んでいた」「前半は良い内容で大勢を決した。後半は少し拮抗した展開となって、ボールの行き来が多くなっていたね。こういう試合ではまあ普通のことだよ」
- ■エンリケ 「セルジ･ロベルトに出番がないのは、一度に11人しかプレー出来ないからだよ」「ドグラスには出場時間が必要だ。試合に出て適応しないといけない。彼がそれを手にするかどうかは、これから分かっていくだろう」
- ■エンリケ 「（ラキティッチのフリーキック）ロナウジーニョがいた頃は、メッシもチャンスを待っていたからね。キッカーを決めるのは選手たちで、私は口出しはしない。チームにはイバンやチャビ、ネイマールといった良いキッカーがいるけれど、彼らが役割とヒエラルキーを尊重するのは良いことだと思うよ」
- ■セルジ･サンペール 「監督には（プレースタイルを）何も変えずにいけ、って言われたよ。バルサでのプレーを僕は夢見ている。以前はチャビに注目していたけど、今はポジションが同じブスケツもチェックしてる」
- プレマッチ
- ■ウエスカ遠征の招集メンバー16人をルイス･エンリケが発表。怪我から回復したアンドレス･イニエスタが、40日ぶりにリストに復帰した。サンチャゴ･ベルナベウでのマドリー戦以来となる招集入り。
- ■リストにはバルサBの4選手（エドガル･イエ-、サンペール、サンドロ、ムニール）も名を連ねた一方、ブラボ、アルベス、ピケ、アルバ、マスチェラーノ、ブスケツ、チャビ、メッシ、ネイマール、スアレスら週末のバレンシア戦で先発した選手たち10人が監督判断で招集外となった。
- ■ウエスカはカタルーニャの隣りのアラゴン州にあるため、今回FCバルセロナ一行はバスで現地入り。11時にシウター･エスポルティーバを出発し、14時頃にウエスカのホテルAbba Huescaへと到着した。
- その他バルサ関連
- ■大会委員会がFCバルセロナによる、バレンシア戦でのレオ･メッシに対するイエローカードへの異議申し立てを却下。その決定に不服のバルサは上告委員会への控訴を行うと発表した。メッシは後半追加タイムのブスケツのゴールを祝う際、頭部にスタンドからの投てき物が直撃。その影響でピッチに戻らずにいたところを、フェルナンデス･ボルバラン主審は遅延行為と判断し、カードを提示していた。
- ■ヨハン･クライフがアンドニ･スビサレッタ、ナルシス･ジュリア（強化部コーディネーター）とともにバルサBのトレーニングを見学。以前シッチェスでの式典でエウセビオと会った御大が、近々練習場に顔を出すと約束していたらしい。 [SPORT]
2014年12月03日(水) 0-4：ウエスカにきっちり先勝！
