- ■FCバルセロナが本拠地カンプノウにて、降格圏のUDアルメリアに4-0の快勝。メッシとスアレス、両クラックのロスカが勝負を決めた。これにてバルサはマドリーとの4ポイント差をしっかりキープし、“トゥールマレ”(峠越え)へと臨む。
- ■中盤を飛ばしていた前の2試合(対マドリー、セルタ)とは異なり、今回はチャビを中心にパスをつないだバルセロナではあったが、全体としてはリズムは低調(特に前半)。美しい崩しではなく、クラックのゴラッソとセットプレー、カウンターによって勝利したのがルーチョバルサ的。
- ■必殺のロスカによって先制点を決めたレオ・メッシはこの試合でリーガ50試合連続出場を達成。バルサの10番は2014年1月11日のアトレティコ戦で怪我から復帰して以来(途中出場)、リーグ戦に出続けている。
- ■レオ・メッシによる先制点は今季7回目。先制ゴール王はアスレティックのアドゥリス。 [SPORT]
- ■ルイス・スアレスが2度ネットを揺らし、リーガでのゴール数が二桁に乗る(10)。1点目はメッシ弾とよく似たロスカによるゴール。2点目はカウンターからペドロに譲り受けた。得点以外にも、絶えずラインの裏を狙い、中央とサイドを頻繁に行き来し、守備の始点にもなるなど良い働き。ここ9試合で8ゴールと好調。
- ■複数のポジションで行われたローテーションの中で、最も驚きだったのは、出場停止だったブスケツの代わりにメディオセントロで先発したセルジ・ロベルト。週末から始まるタフな連戦へと向け、ピケ、マテュー、ネイマール、イニエスタらがベンチに座り、ペドロ、チャビ、バルトラがスタメンに名を連ねた。
- ■セルジ・ロベルトのピボーテ出場は3月14日の第27節エイバル戦に続く2度目。バランスを考慮しながらプレーし、両ラテラルの残したスペースを埋め、相手のトランジションを阻むなど、適切なパフォーマンスで責任を果たした。
- ■第4のデランテロの座に甘んじているペドロ・ロドリゲスは第26節のラージョ戦以来となる先発出場。そのプレーは非常に意欲的で、多くの攻撃に関与、守備でも労を厭わなかったが、仕上げのゴールが足りず。終了間際の決定機も、自ら行かずスアレスを寛大にアシスト。得点がぜひ欲しいであろうに、実にペドロらしい。
- ■今季の特徴であるセットプレーから3-0の得点を決めたのはマルク・バルトラ。恋人メリッサ・ヒメネスさんのおなかにいる娘さんへとゴールを捧げた。バルトラの得点は昨季のコパ決勝(対マドリー)以来。守備面でもマスチェラーノ、ブラボとともにアルメリアを完封する活躍。
- 選手たちのコメント
- ■ペドロ・ロドリゲス 「久しぶりの先発だから、喜んでるよ。チームメイトたちを助け、チームに貢献したいんだ」「僕にとって難しい状況ではあるけど、我慢強くないといけない。シーズンの最後にどうするかを決めるよ。幾つかのクラブが僕に関心を持ってくれてるのは嬉しいけど、評価するのはシーズンの最後さ」
- ■ペドロ・ロドリゲス 「僕らは前半は苦労したけれど、後半は内容が改善されたね」「自分たちのプレーを批判されることを僕らはあまり理解できない。でもファンの要求度はとても高いし、普通のことだよ」
- ■ルイス・スアレス 「ゴールはいつだって重要だけど、今日一番大事なのは3ポイントを得ることだった」「リーガでは気を抜くことは許されない。もし100%集中せず、姿勢を欠けば、どうなるのかを僕らは知っているからね。優勝は僕ら次第だから、残り試合を戦い抜くためのメンタリティは十分だよ」
- ■ルイス・スアレス 「(週末からの連戦は)どれも難しい試合になるだろう。僕ら次第だから、パーソナリティを持ってプレーしないとね。僕らはバルサなんだ。全員で同じ道を進み、自分たちがクラブのイメージを担っていることを示さなければいけないんだ」
- 試合前のあれこれ
- ■ルイス・エンリケがUDアルメリア戦の招集メンバー18名を発表。ベルマーレン、ジョルディ・アルバが怪我で、セルヒオ・ブスケツが出場停止で、ドグラス、マシップが監督判断でリストから外れた。
- アルベスの契約更新
- ■ダニ・アルベスの代理人ディノラ・サンタアナ氏が、バルサとの契約延長に関する話し合いを行った旨をSPORT紙に明かす。「(技術委員会の)ハビエル・ボラスと月曜に最初の、今日2度目の話し合いを行いました。満足とも不満とも言えませんが、更新のオファーを受けています」「今後も話し合いがあるので、待つ必要があります」
- ■一方でMD紙には「ダニの希望は残留ですが、バルサの申し出はとても低いです」「私たちの話したことにバルサが賛成するかどうか見てみないといけません。バルサのオファーが最も一貫した(?)ものであれば、ダニは残るでしょう。求めるものが金銭や契約年数であれば、ダニはすでに去ってます」「試合の後でダニと話し合い、再びバルサ側と会議をします。他のチームをもっと待たせることはできません」とコメント。
- その他バルサ関連
- ■FCバルセロナ財団がUNICEFや非政府組織ROTAと協力し行ったキャンペーン“1in11”により、ネパール、インドネシア、バングラデシュの子供たちに300万ユーロを寄付する。2月にロンドンで開催したチャリティオークションが成功した。
- ■アルメリア戦をスタンド観戦したエリック・アビダル 「自分がいずれバルサに戻ると確信してるよ」「たくさん写真をお願いされるけど、試合を見るためには椅子に座らないといけないからね」 [MD]