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2015年5月23日(土) さよならチャビ祭り

  • ■カンプノウで行われたリーガ最終節バルサ対デポルティーボは2-2のエンパテ。レオ・メッシが2ゴールを決め、追いついたデポルは残留を決め、その場のみんなにとって好い結果だったと言える。ただし主役はあくまでもこれがリーガ最終戦となるチャビ・エルナンデスだった。
  • ■リーガ優勝は前節のカルデロンで決まっていたので、この日のファンの目的は木曜日の会見でバルサ退団を表明したチャビ・エルナンデスにさよならと感謝の言葉を送り、カピタンたちとリーガ優勝を祝い合うこと。スタジアム敷地内には“Photocall”と言われる、チャビの写真と記念撮影できる場所が設けられ、選手入場時にはバックスタンドに巨大な横断幕(通称ティフォtifo)が出現した。合言葉は“#6raciesXavi”。
  • ■その“tifo”を選手入り口で見ていたチャビ・エルナンデスは、驚き感動した様子だった。
  • ■バルサ選手たちは胸に“6RACIES XAVI 23 – MAIG -2015”と記されたユニフォームを着用(こちら)。
  • ■バルサ選手の入場を、カンプノウは壮大なモザイクで迎えた(こちら)。スタンドはアスルグラナに彩られ、両ゴール裏には“CAMPIONS!”の文字。リーガ王者となったバルセロナをデポルティーボの選手たちはパシージョ(花道)で称えた。感謝。
  • チャビ・エルナンデスは84分、アンドレス・イニエスタと交代。ベンチへと下がっていくカピタンには、スタンドから盛大なる拍手が送られた。その後はチャビコールもあり、ベンチでチャビは目元を拭っていた。
  • ■試合終了の笛が鳴った後は、グラウンドでのリーガ優勝祝勝セレモニー。スペインフットボル連盟会長アンヘル・マリア・ビジャール氏からカピタンのチャビ・エルナンデスへと優勝トロフィーが授与された。チャビがトロフィーを掲げると、スタジアムにはアスルグラナの大紙吹雪。鳴り響くQueenの“We are the Champions”。
  • ■トロフィーを持ってのグラウンド一周が終わると、ルイス・エンリケのスピーチ。「まず最初に、FCバルセロナを形作っている選手たち、家族、スタッフを称えたい。彼らの振る舞いとプロ精神はすばらしいものだった。ファンのみんなにも感謝している。シーズンを通してのサポートにありがとうと言いたい信頼してくれてありがとう」「15日後にまた会いましょう
  • ■監督のスピーチの後は、第二カピタンであるアンドレス・イニエスタの言葉。「今日は特別な日。僕らは今リーガ優勝を祝っているけど、コパとチャンピオンズのタイトルも欲しい。6月7日にはもう一度みんなとお祝いをしたいと思ってるよ」。
  • ドンはそしてチャビを紹介。カンプノウのスクリーンにはチャビのバルサ選手としての思い出のシーンが満載のビデオが上映された(こちら)。何度見ても心を揺さぶられる。マイクを受け取ったチャビもまた、「これで終わったわけじゃない。僕らはコパとチャンピオンズも欲しているんだ」と、2週間後の再会を誓った。スピーチをするチャビは涙を堪えきれない様子。ファンの声援に応えながらグラウンドを一周すると、特製Tシャツを着たチームメイトたちに胴上げされた(こちら)。
  • ■セレモニーの最後はチームメイトたちのご夫人・恋人たちも一緒に記念撮影。こんなにステキなさよならで送り出してもらえる選手が何人いるだろう。グラシアス、チャビ。
  • ■ロッカールームへと戻った選手たちは、次々にチャビ&リーガ優勝杯と記念撮影し、SNSに投稿。
  • デポルティーボ戦あれこれ
  • ■バルセロナの得点はいずれもレオ・メッシ。どちらのゴールもカウンターアタックによるもので、うちのチームは速攻が強くなったと改めて実感する。メッシは14分にもゴールを決めたが、こちらは存在しないオフサイドで無効とされた。
  • レオ・メッシがチームでただ一人、リーガ全試合出場を果たす。ピチーチ競争は43ゴールで、CR7(48)に次ぐ2位だった。
  • ■優勝セレモニー中、レオ・メッシルイス・エンリケが笑顔で握手する場面が目撃され、両者の緊張関係が過去のものとなったことが改めて示された。 [MD]
  • ■2点差が付いた後半のバルサは、明らかにギアを緩めて減速。残留の懸かっていたデポルティーボが盛り返し、最終的には2-2の同点へと追いついた。デポルはこれで残留を果たし、彼らが心から喜ぶ姿は外野としても嬉しい。
  • ■69分にはマルク・バルトラが負傷交代。元バルサのオリオル・リエラの肘(?)が顔に入り、大事をとって交代となった。給水ボトルを地面に投げつけて悔しがっていたマルク。
  • ■62分にトーマス・ベルマーレンと交代でピッチに立ったのはドグラス。登場して早々にスピードある攻め上がりを見せた。
  • ベルマーレンがバルサデビュー
  • ■2014/15シーズンの新加入選手トーマス・ベルマーレンがついにFCバルセロナ公式戦デビュー。入団発表から9ヶ月、長い道のりだった。62分にドグラスと交代するまでバルトラとコンビを組み、47本のパスを送る。デポルは主に守っていたので、守備で苦しんだ場面はなし。ファール回数ゼロ。前半はベルマーレンがボールを持つたび、スタンドから拍手が送られた。
  • ベルマーレンは2014年夏のムンディアルで右ハムストリングスを負傷。11月にバルサBで親善試合に出場したが、その後すぐ右太ももの怪我で手術を余儀なくされた。約5ヶ月に及んだリハビリを終え、医療部からの出場許可を手にしたのは4月26日。5月6日のバイエルン戦、9日のレアル・ソシエダ戦でベンチメンバーに入っていた。
  • トーマス・ベルマーレン 「公式記録としては僕はリーガ優勝したけど、自分が獲ったタイトルだとは感じてないよ。このチームの選手たちは世界最高っていうだけじゃなく、人してもすばらしい。どんな瞬間も彼らは僕を支えてくれた」「とてもハードな一年だった。でもこれは好い後味の残るフィナーレだよ。来年は補強の出来ないクラブの“補強”となれるよう頑張っていきたい
  • ■GKのジョルディ・マシップもまたリーガデビュー。ここまではコパ1/16ブエルタのSDウエスカ戦(8-1)で先発したのみだった。クラウディオ・ブラボがリーガで先発から外れたのは今回が初めて。そのブラボは37試合19失点(1試合平均0.51)でサモーラ賞獲得
  • ■バイエルン・ミュンヘン戦で左太ももに過負荷による違和感が生じたルイス・スアレスは大事をとって今回も招集外。次のコパ決勝アスレティック・クラブ戦には問題なく出場できると見られる。今季のリーガは27試合に出場し、16ゴール9アシスト。
  • バルサB、崖っぷち
  • セグンダ第40節 ラス・パルマス 4-3 バルサB。またもや守備の不安定さが露呈し、77分で4-0にされる超厳しい展開。その後、途中出場のファン・ロマンのゴラッソ2発などで3点を返して追いすがったものの、あと1点届かず敗れ去ったビニャルスチーム。
  • ■セグンダはこれで残り2試合となり、バルサBが残留するためには残り6ポイントのうち5ポイントが必要になる模様。ほぼ絶望的な状況。
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