イニエスタ、UEFA欧州最優秀選手賞!

 

接戦となった決選投票を制し、栄えある受賞者となったドン。

フットボル界における夏の恒例行事、それはモナコのグリマルディ・フォーラムで催されるチャンピオンズの組合せ抽選会です。UEFAシステムが発動だ、とかなんとか言いながらも、結局は楽しんでしまうこの抽選。バルサはベンフィカ、スパルタク、セルティックと同組になり、まずまずといったところでしょうか。そして、このセレモニーでのもうひとつの華となっているのが、UEFAによるシーズン最優秀選手表彰。今年度は我らのアンドレス・イニエスタが栄えある受賞者となり、クレ大満足の8月最終日です。

 

クレの連続受賞

今回イニエスタが受賞したのは、UEFA欧州最優秀選手賞。チャンピオンズのMVPを表彰するUEFA年間最優秀選手賞に代わり2011年に創設された賞で、受賞者はUEFA加盟53ヶ国から1名ずつ選ばれたスポーツ記者の投票のみで決定される。つまりはフランスフットボール誌が絡んでいないだけで、かつてのバロンデオロとほぼ同じ賞です。2011年の第1回受賞者は、こちらもクレの誇りリオネル・メッシ。

その”新バロンデオロ”におけるバルサの系譜を、ドン・アンドレスが引き継いだ。これはなんとも嬉しいことです。53名の記者たちによる決選投票の結果は、イニエスタ19票、メッシ17票、クリスティアノ17票。昨年はレオの圧勝(39票。2位のチャビ11票)でしたから、けっこうな接戦となりました。2011/12シーズンのクラブでの活躍は”並”のドンでしたから、ユーロ2012MVPが効いたのはまず間違いありません。実際会場では、リーガを制したCR7が受賞するのでは、という見方が有力だったそうです。そして対抗馬はドンではなく、驚異のゴール記録を打ち立てたメッシでした。

 

謙虚に喜びを表現

投票結果が発表となる前に、壇上へと上がって紹介を受けていた3人の最終候補者たち。ミシェル・プラティニUEFA会長が舞台中央に鎮座するトロフィーをくるりと回し、「イニエ~スタ!」と口にした瞬間に、メッシが浮かべた微笑は見る者の心をほっこりとさせるものでありました。一方、その隣りであからさまに白けた顔(あるいはナニかを隠す無表情)をして、早く帰りたいという空気を発散していたのがポルトガルの色男。ここんところは毎年、この手のセレモニーではバルサ選手の引き立て役になっている彼なので、気持ちは分からなくはないですが!せっかく特等席で見れるのにネ。

ちなみにこのクリスティアノの表情、日本のネット風に言えば”CR7のリアクションがひどい件”として、あちらでだいぶ話題になっているようです。今度こそ自分だ、と思っていた反動でしょうかね。あとはスペインの記者代表でありながら、クリスティアノに投票したMARCA紙の記者。同首都系スポーツ新聞は表紙でドンの受賞をごく小さく扱い、それでいて「ヨーロッパがイニエスタの魔法に屈服」という見出し文句ですから、笑わせてくれます。

そして盛大な拍手に包まれつつマイクを受け取ったイニエスタは、いつものように謙虚にこう喜びを表しました。「メッシやクリスティアノという、正真正銘のモンスターたちと表彰台にいれるのは本当に名誉なこと。とても幸せですし、とても嬉しく思います。この賞はレオやチームの仲間たち、代表でのチームメイトたちと分かち合いたいです。彼らがいなければ、この賞に意味を持たないでしょうから」

 

ロセイ会長の予言的中

このモナコでのセレモニーにはクラブ代表としてサンドロ・ロセイ会長やジョゼップ・マリア・バルトメウ副会長、そしてスポーツディレクターのアンドニ・スビサレッタらが出席していました。イニエスタの新妻であるアンナ・オルティスさんももちろん会場を訪れており(何度もカメラでアップになっていた)、夫の晴れ姿に目を細めていたのですが、MUNDO DEPORTIVO紙にはこんなエピソードが紹介されていました。

なんでもこのセレモニーの開始前、アンナ夫人に対してロセイ会長は、「今日はアンドレスが受賞するよ」と予言していたんだそうです。そして式典が終わって再びアンナさんと顔を合わせた会長は、「ね、私の言ったとおりでしょ」とニコニコ笑顔で言いましたとさ、というお話。

 

ついにドンが認められた

ここからは個人的な独り言になりますので、スルーしていただいて構いません^^.。わたくしクレのの端クレとしまして、今回のドン・アンドレスの欧州最優秀選手賞を非常に嬉しく思います。恐るべき才能を持った若者がいる、とトップデビューを飾ったときは、ホワイトアスパラのようだったイニエスタ。はっきり言ってスターのもつ華々しさとは無縁で、まさかこのようなきらびやかな舞台でスポットライトを浴びながら、プラティニの隣りでトロフィーを掲げているなんて、想像もしませんでした。それもこれも、ドンがこれまで行ってきた人知れぬ努力の成果。数知れない克己により、彼はここまでたどり着いたのです。

あのスター性とタレントの塊りであるメッシとクリスティアノを投票勝負で直接打ち破るってのは、それはもうあり得ないほどにドエライことです。それだけドンのパフォーマンス(+人間性?)が記者たちの心を動かし、彼こそ欧州最高だと思わせたということ。驚きではありましたが、一方で獲るべき人が獲った賞でした。実績では彼もまた、十分に”モンスター”なんですから。

ということで、おめでとうアンドレス・イニエスタ!こうして箔が付いたことで、ひょっとするとドンは年明けのFIFAバロンデオロ競争にも食い込んできちゃうんではないか?という期待が高まってきます。それこそ謙虚なイニエスタ本人は”とんでもない”と言うでしょうが、クレは勝手に期待してしまうんだから仕方がない。見たいなぁ、モナコにつづいて、チューリッヒでも主役となっているアンドレス・イニエスタ。

 

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