いきなりメッシと良い関係
エイバル戦の主役が、事もなげにポーケル(4得点)をやってのけたレオ・メッシであるのは間違いありません。我らのD10Sは今回もすごかった。トップデビューから13シーズンめにして、過去最高ペースでの得点数ってどうなっているんでしょう。そしてそのレオに次ぐ主役が、あれよあれよと3得点に絡んだパウリーニョ。初先発で観客席から名前をコールされるなんて、誰が予想したでしょうか。
(第一印象がいまいちなほど、ギャップで愛されるっていうアレです)
まずは37分、コーナーキックからの強烈なヘッド弾でカンプノウの観客への挨拶とすると、デニスがネットを揺らした3-0の場面では華麗なスルーでメッシへとボールを送り、5-1の際は壁パスでメッシをアシスト・・・ バルサで成功するためにはレオとの連携が必須とされるなかで、いきなりこれだけのコンビネーション力を見せてくれたところが良い意味で驚きです。
アシストとフィニッシュの関係性は逆ですが、メッシとの絡みで決勝戦を決めたヘタフェ戦は偶然ではなかったと。
伸び伸びしている
パウリーニョのどこに関心をするかといえば、入団間もないにもかかわらず見せている、あの自由な感じです。バルサの新入団選手はたいてい最初は固くなりもするのに、パウリーニョは非常に伸び伸びしている。日常でのコミュニケーション力も高いのでしょう、レオからいきなり信頼されているようですし、これから苦しい場面でそのキャラクターがチームを助けてくれそうな気もします。愛されキャラになりそうな。
前半は豪快なヘディングで追加点をもたらしたものの、周囲のパスワークにはほとんど絡めていなかったパウリーニョが、終盤には自然にプレーに入っていたのも不思議なところです。前半のエイバルのようなプレッシャーがある場合はあまり絡めず、試合が壊れた後半に活きてくるタイプか。ここぞというタイミングで起用すれば、面白いように活躍しそうです。
試合終了後、エルネスト・バルベルデはパウさんを次のように評しています。「パウリーニョは以前のチームにいなかったタイプの選手だ。エリアへの飛び出しがあるし、セットプレーで強い。初先発となった今日は、最初はボールを失ってはいたけど、徐々にプレーに入れるようになっていた。とても力強く、2列目からの侵入が非常に上手いね」
獲得時に強調されていた、守りでの貢献はまだ見られていないので、そのあたりはこれからのお楽しみ。移籍金が2,000万ユーロだと最高だったのですが、数年後には「結局良い買い物だったね」なんてなっているかもしれません。むしろ是非そうあってほしい。面白い存在です。
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