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連帯のゴール祭り:国王杯ムルシア戦

観客、控え組、カンテラーノ、みんな笑顔

敵地での第1戦を0-3で勝っているため、カンプノウでの第2戦はほぼオマケのようなもの。カンテラーノのためのフィエスタ。そのお祭りに“脇役”たちが輝き、5-0で勝ってくれるのは嬉しいものです。で、つい1日前のベルナベウ(どうにか2-2)を思い出し、「オレたちの勝ち」とほくそ笑んでしまうのはクレだから仕方ない。新たなデビュー選手も登場しましたし、総じて満足のコパ1/16でした。

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新記録となる68,775人

昨日11月29日は、FCバルセロナの118回目の誕生日でした。

その創設記念日に開催される、ムルシアを迎えての国王杯1/16決勝の第2戦。バルサは毎年カンプノウでのコパ初戦を「連帯の日」とし、社会団体に座席を寄付しているのですが(指定席を譲るソシオにも拍手)、今年は試合開始が19時半と早いこともあり、新記録となる68,775人もの人がスタジアムを訪れています。

バルサによるこの連帯キャンペーンは今年で7回目です。社会的に弱い人々を支援する団体をカンプノウに招待し、普段はできない経験をしてもらおうというこの行事。それによって空席の目立つコパ初戦をパーティに替えてしまう一石二鳥企画なのですが、クラブとしての懐の広さを感じますし、バルサのこういうところが好きです。

キックオフ前にはダウン症の子どもたちと記念写真。観客席には子どもたちの笑顔が溢れていました☆☆

子どもたちにしょっぱい試合は見せられない

さて肝心の試合ですが、そういった子どもたちにしょっぱいフットボルを見せて帰すようでは、バルサ選手としての名がすたる。「メッシイニエスタスアレスもいなかったけど、面白かったね!バルサすごい!」と満足で帰すのがホストの役割であり、カンテラーノ祭りで5-0マニータは、プロとしての責務を果たしたといえます。

普段とは雰囲気が大きく異なる、子どもたちの歓声でわいわいするスタジアムでプレーをするのは、選手たちもちょっとした違和感もあったでしょう。

しかしピッチに立ったシレセンベルマーレンディニェアレイシデニスアルカセルデウロフェウらはこの機会を無駄にすることなく、真摯なプレーでミスターにアピール。いわゆる消化試合で、彼らのやる気を刺激するバルベルデも見事なものです。

セルジ・ロベルトが怪我から復帰したのも、明るい話題となりました。

次も見たいと思わせた、バルサBの若者たち

そしてクラブの宝であるカンテラーノたち。彼らもまた自らがバルサにとって重要な存在となり得ることを、証明して見せています。

コウチーニョグリースマンといった、超一流のクラックを獲得するのもバルサというメガクラブには必要ですが、バルサをバルサたらしめるのは、なんといってもカンテラーノたち。彼らが土台とならねばバルサも普通の有名クラブになり、クレの誇りは満たされません。信頼すれば将来バルサを背負ってくれると思える若手を見るのも、このコパの楽しみです。

今回のムルシア戦では、デビュー戦ながら先発起用されたオリオル・ブスケツ(18)が好印象を残しました。カルラス・アラニャー(19)はもっとトップチームで使ってやってほしいくらい熟している。ボールの収め方がとてもいいです。でも彼らを起用するにはトップチームの中盤は人数過多で、非情になっても整理は避けられないんですよね。

ホセ・アルナイスデニス・スアレスのパスを受けてゴラッソを決め、出番を与える価値があるとアピール。セントラルでトップデビューを果たしたダビ・コスタスは、ちょっと相手が弱気すぎたことで実力テストはまた次回です。

 

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