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お祭りとアルコール

 

優勝パレードでのアルコール摂取が、ちょいと議論に。

5月13日(月)に地元バルセロナにて優勝パレードを実施したバルサのフットボルチーム。沿道には50万人強が駆けつけ、アイドルたちの健闘とタイトル奪還を祝ったのですが、そのなかでちょっとした出来事がありました。ラジオ局RAC1の番組内で、カタルーニャ自治政府のドラッグ依存症を担当する保健部局のお偉いさんであるジョアン・コロム氏が、バルサに対してパレード中ではアルコールを飲まないように求めた、と明かしたのです。

ラ・ルア(パレード)の最中ずっとではないにせよ、オープンデッキのバスの上で、幾人かのバルサ選手はビールを手にしていました。クラブのメジャースポンサーであり、このパレードを後援していたEstrella Damm のビールです。コロム氏は言います。

「私はバルサに何度か、祝いの場において見られた映像に関する文書を送りました。選手たちが若く、また彼らがシーズン中に受けていたプレッシャーのことも理解できます。けれども私には、パレードはクオリティの低いショーのように思えたのです。バルサはしばしば、アルコールやタバコ、ドラッグの予防キャンペーンに利用されます。スタジアムでの喫煙や飲酒を禁止した理事会のすばらしいイメージは、パレードを見ることで潰されますよ。彼らは考え直す必要がある、と私は思う。飲酒はネガティブなイメージを与えるもので、誰の助けにもならない。スポーツ選手自身にとってもネガティブです」

コロム氏は続けます。「私たちがみんなで、アルコールへの寛容さを減らさなければならないでしょう。人は誰も、望めばお酒を飲める。けれどもそれによってネガティブな出来事があり、子供たちの振る舞いにも影響があることを知っておかなければならないのです」

 

チャビ「良いイメージを与えようとしているけれど、いつも上手くできるわけじゃない」

このコロム氏以外にも、ちらほらと批判の声は出ているそうで、15日に会見当番となったチャビ・エルナンデスもまたコメントを求められています。そこで第二カピタンは「いろんな意見があるし、それを尊重する」としつつ、次のように見解を述べました。「パレードはなにより、お祭りムードだったからね。今回が特別おかしいということもなかったよ。僕らはいつだってクラブのために良いイメージを与えようとしているし、たくさんの子供たちが見ていることも知ってる。ただ、いつも上手くやれるわけではないけれどね

そしてチャビは、「僕らはリーガで優勝したことを誇りに思っているし、その喜びをファンと分かち合えたことが嬉しいんだ。経済危機にあって苦しい状況の人たちが幸せそうにしてくれていたし、僕らはいつも人々に楽しい時間を過ごしてほしいと思っている」、と強調。さらに「他でやるパレードと同じだった。代表チームでタイトルを獲った時にマドリーでしたのと同じだよ」としています。スペインの文化がそれを許しているとの主張です。

 

地元ファンは寛容ですが

このパレードにおけるアルコール問題に対して、SPORT紙がウェブページにてアンケートをとった結果、”バルサの優勝パレードで選手たちの飲酒を禁止するのが良い”と回答したのは32%。約7割が”別にいいじゃないか”とみなしていて、祝いの場にはアルコールがあるのが当たり前、というのが現地の主な認識のようです。羽目を外しすぎたり、がぶ飲みするのはいけないけれど、節度を持って飲むならOKで、そこは選手次第というところです。

でもUNICEFに協力したりカンプノウを禁煙にしたりと、クリーンなイメージで売っているバルサですから、祝勝イベントではアルコールを控えるべきとの意見も解る。沿道のファンを幸せにするのに、別にビール瓶は必要とされないでしょう。一番マズイのは、パレードについてをよく知らないメディアにこのアルコール騒動を面白く取り上げられ(実際に日本のYahooあたりでも記事になっている)、そっちがメインになってしまうことです。よってここは慣例として大目に見るより、対策を採るのがベターな選択かと。Estrella Dammさん、最近日本で人気のノンアルコールビールはいかが。

 

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