アダマ・トラオレはスピードだけに有らず

 

少年時代の監督が、アダマの特徴を説明。

FIFAウィーク明けからクリスマス休暇までの4週間で8試合をプレーするFCバルセロナは、グラナダ戦翌日の日曜日も休むことなく、アヤックス戦 に向けた準備を開始しています。この日の一番のニュースは、ハムストリングスの過負荷にてグラナダ戦を欠場していたチャビ・エルナンデスが全体練習をこな し、アムステルダム遠征の招集リストに名を連ねたことです。一方で土曜日の試合で左足首を捻ったアドリアーノ・コレイアは招集されず。現在はラテラル陣に 怪我人続出のため、バルサBの若者に出番が来るでしょう。フィリアルからはゴメス、パトリック、アダマ、ドンゴウがオランダ遠征に参加します。

 

弱冠17歳にてトップデビュー

チャンピオンズのH組にて2位以上がすでに確定しているバルサは、グループリーグの残る2試合であと1ポイントを獲得すれば首位通過も決まります。 ということで公式戦初訪問となるアムステルダム・アレナではカンテラーノたちが主役となりそうな予感でして、なかでも注目が集まるのはグラナダ戦にてバルサ史上8番目の若さ(17歳10ヶ月)でトップデビューを果たしたアダマ・トラオレです。

アダマの両親はマリ人ですが、彼はカンプノウのすぐ隣りLa Matermitatで生まれ育った超地元っ子です。スペインとマリの二重国籍を持ち、両国フットボル連盟の競争もどうやら起こりそうなアダマは9歳でバ ルサに入門すると(ベンハミンB)、急スピードでここまでステップアップ。今回はバルサBで一度も先発出場することなくトップデビューを果たすという、珍しいエピソードを残しました。故にアダマは自分の立場を分かっている。グラナダ戦後のバルサTVの取材に対し、“ラ・フレチャ(矢)”はこう語っています。

ラ・マシアで何年も頑張ってきたから、デビューできたことをとても誇りに感じてるよ。チームメイト(先輩)たちは僕に大きな自信を与えてくれる。イニエスタやペドロのような選手と一緒だと、すごくプレーしやすいね。信頼してくれた彼らや監督たちに感謝してる。落ち着いてプレーできたよ」、「僕はこれからBへ行く。またトップで出場できることを期待してるよ」

 

良い性格のウッカリ屋さん

11月24日のSPORTウェブ版に、アダマ・トラオレのアレビン&インファンティル時代の監督だったアンドレス・カラスコさんのインタビューが掲載されています。17歳の青年となったアダマが少年時代にどんな選手だったのか。「彼は私が教えた中で一番スピードのある選手」だという元師匠は、アダマのキャラクターについてまずこう語っています。

「とても良い性格をしていたよ。何か上手くいっていない時は、遠目からでも分かった。そういう時の彼はとても真面目な顔をしてたからね。ネイマールが激しいタックルを受けているように、彼もずっとそうだったんだ。けれども私は彼が相手選手に文句を言っているところは一度も見たことがない

カラスコさんによると、アダマ少年は天然のウッカリ屋さんだったそうです。「彼が時間変更や遠征のための書類をうっかり見逃していないか、私たちは いつも確認しなければならなかったね・・・ でも私が一番覚えているのは、彼が同じシーズンにエスパニョールとのダービー2試合に時間を間違えて遅刻し、チームから外さなければならなかったことだ よ。チームにとって重要な選手だったから難しい決断だったけれど、バルサにおいては結果よりも教育がずっと重要だからね。今はそれもただのエピソードだ」

他にもエピソードはありますよね?と突っつかれたカラスコさんは、こんな話も提供しています。「ブルネテでの大会のことだよ。彼は怪我によって、最 後の方は出場できなかったんだ。そして表彰式となって、大会で最もスピードのあった選手にも賞が贈られることになった。これはとても珍しいことでね。賞は アトレチコ・マドリーの選手に贈られたんだけれど、彼は何故自分じゃないんだと驚いた顔で私を見ていた。でも彼はそれを笑って受け入れていたよ。大会で優 勝したことがすごく嬉しかったんだ」

 

仲間を助けることが好きな働き者

そして話題はアダマのプレーに関するものへ。“矢”というニックネームが表すとおりにアダマ・トラオレは非常にスピードのあるエストレーモなのですが、走力だけとの評価は正しくないとかつての監督さんは言います。「非常に不当だし、それは時間が証明してくれるだろう。彼は限られたスペースでのコンビネーションによってスペースを勝ち取り、スピードを活かすのが非常に上手い。エゴイストなところもなく、チームメイトのママドゥやマルク・グァルがたくさんゴールをあげているのはアダマのアシストのおかげなんだ。みんながゴールを決めたがるアレビン時代から彼はそうだったよ。仲間をアシストすることで幸せを感じていた」

少年時代のアダマを知るアンドレス・カラスコさんは、土曜日の彼のトップデビューを見て驚いたことがありました。それはアダマの成長ぶり。「カデッ テAから次のステップが難しい」という監督はこう説明しています。「彼のデビュー戦で幾つかのことに気づいたよ。彼は以前は生粋の右エストレーモで、必要 に応じて左でプレーさせた時は、結果を出すのに苦労していたんだ。それがグラナダ戦では左でプレーして自分の特長を生かしていたし、落ち着いて見えた。技 術的には以前から高いレベルにあった。彼のようなスピードある選手にテクニックは必須だからね」

最後にカラスコさんは、アダマら若者たちが持つべき心構えについて語りました。「トップチームの入り口に立っている選手はたくさんいるし、彼らには皆才能がある。私がいつも言うのは、忍耐の重要性だよ。たとえばアンドレス・イニエスタが不動のレギュラーとなったのは23か24歳の時だ。プレミアからのオファーがあり、トップチームへ上がることを急ぐ選手たちが、望むような成長をしていないケースを私たちは見ている。私はアダマに賭けよう。それは彼が分別があって謙虚な働き者で、1対1への生まれついての才能があり、バルサで生まれた選手だからだよ。知的な監督であれば誰でも、彼のような選手の可能性を広げられるだろう」

 

コメント

  1. […] 出典アダマ・トラオレはスピードだけに有らず | バルサコアニュース […]

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