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テージョ「僕の時間は訪れる」

 

必ずやって来るチャンスのために、準備を整えるエストレーモ。

つい先日、FCバルセロナとの契約を2018年まで延長したクリスティアン・テージョ。彼はラ・マシアから生まれた異色の弾丸デランテロであるゆえ、先輩クラックたちと競い合い揉まれながら、さらに大きく飛躍していってほしいものです。そのテージョのインタビュー記事が、8日付のMUNDO DEPORTIVO紙に掲載されていました。なんでもメディアからの独占インタビューを受ける許可がクラブから下りれば、それは成熟の兆しなんだとか。22歳のテージョはこのインタビューにおいて、「チームに適応する時期はもう終わった。監督が必要とするならば、いつだってプレー準備OK」だと宣言しています。

 

仕事に没頭し、集中を切らさないこと

2013/14シーズン最初の5試合を終えたバルサですが、マルティーノ監督はまだテージョたち若者にあまり出場時間を与えてはいません。出番を待ちながらもムズムズしているのは間違いない彼らにエル・タタはなんと声をかけているのか。テージョは言います。「これまでどおりに仕事をしていればチャンスは訪れる、仕事に没頭して集中を切らすなって言われているよ。もし序盤にあまり出番がなくてもダメになるな、チャンスはきっとくるってね」、「今は昨年たくさんプレーしていた選手が選ばれているけど、ローテーションされてもいるし、僕の時間も訪れるさ

ペップ・グアルディオラによってトップチームに上げられて以降、テージョはビラノバ、マルティーノと3人の監督たちと仕事をしてきました。彼らにはどんな違いがあるのでしょうか。「比べることはないよ。人はそれぞれに違うんだ。去年は不幸な出来事によって、僕らはティトと望むような仕事が出来なかった。彼と多くの時間を過ごせなかった。今はエル・タタととても良くやってるよ。彼はすごく良い監督だ。このチームは少しアクセルを踏み込む必要があったと僕は思うんだ。彼はとても上手くやっているよ

テージョはまたマルティーノ監督についてこもう述べています。「彼はとても親しみやすい人で、チームにさっと溶け込んできたよ。彼は締める時は締め、励ます時は励ます監督だから、選手に好かれているんだ。パウタッソ(第2監督)とパオロロッソ(トレーナー)?彼らも親切な人たちだね」。そんなテクニコたちに鍛えられているチームは今、「フィジカル面でも戦術面でもすごく良い状態。まだベストのパフォーマンスを見せていないし、これからもっと良くなっていくだろう」とのことです。

 

アンリのような大選手になりたい

話題はそして、テージョ本人へと移っていきます。現バルサの攻撃陣において、クリスティアンは異色エストレーモとなっていますが、自分のスタイルについて彼はこんなふうに見ています。「僕の特徴はスピードと1対1、ピッチを開く際に速さをチームにもたらせる点だろう。でも僕のポジションには世界最高の選手がいるわけで、彼らとの競争はすごく厳しいよ」、「ドリブルを仕掛けた時は、いつもシュートを打てないかと狙っているんだ。自分より良い位置にいるチームメイトのことも見る必要はあるけどね

テージョのシュートといえば、カーブ回転のかかった右足の一撃。ティティ・アンリも得意とした、通称“ロスカ”です。「自然にやってるシュートなんだけど、アンリと比較されるのは素晴らしい賛辞だよ。彼のレベルにはまだ遠く及ばないとはいえ、彼の成し遂げたことを僕も出来ればと願ってる

少年時代にチェックしていたのは「ロナウジーニョ」で、「サビオラの動きや、フットボル史に節目を作ったブラジル人のほうのロナウド」のプレーもいつも見ていたという弾丸男。ちなみに彼、元々のポジションはエストレーモではありません。「そう、僕はずっとデランテロ・セントロでプレーしてた。サイドでプレーするようになったのはフベニール(ユース)の頃だから、得点へのこだわりが残ってるんだ」

利き足は右なので、「左でプレーする時はディアゴナルに切れ込んでいって右でシュートを打てるけれど、どちらのサイドでも構わない」というテージョは、マルティーノ監督が速攻も取り入れていることをプラスに感じています。「相手チームに読まれにくくするためにも、速攻は僕らに必要なものだと思うんだ

そしてテージョが各プレーのお手本にしている選手たちはこちら。ドリブルは「1対1がスペクタクルなロナウジーニョ。リズムの変化はアンリ。スピードはたくさんいるけど、なかでもヘスス・ナバス。シュートはレオ。センタリングは・・・バルサの選手はみんな上手いよ」

 

謙虚さと厚かましさと

テージョの良さといえば、良い意味でメッシに遠慮する感じが少ないことです。いつぞやの大エースからお叱りを受けていた場面は、とても印象的でした。「あれはプレーの中での出来事だよ。たぶん彼の方が良い位置にいたのに僕がシュートを試したんだけど、そういうのは普通のことだし、それで勉強するんだ。軽い口論はフットボルではよくあることさ」

そしてあなたが決して失わないであろうものは?と問われたテージョは「謙虚さと日々の努力、そして“厚かましさ”」だと回答。謙虚さと厚かましさを同居させることが可能かとの問いには、「もちろん」と断言しています。あのふてぶてしさがなくなると、それはもうテージョではない。良い意味で厚かましくあり続けてほしい選手です。

 

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