いよいよ真価を発揮しつつあるデランテロ。
2011年の夏、カルチョMVPの勲章を引っさげてペップバルサの一員となるも、いきなりの怪我に泣かされ、その後も真価を発揮できたとは言いがたかったアレクシス・サンチェス。愛らしいキャラクターとピッチ上での労力を惜しまぬ姿勢によってファンから一定の支持を得ていたものの、当人が自称する“jugadorazo(スゴイ選手)”は若干ネタっぽく扱われ、夏になると移籍のウワサも絶えないこの2年間でした。しかし昨シーズン末あたりからサンちゃんは変化の兆しを見せ始め、このプレシーズンはかなり好調。今ではメッシ、ネイマールとトリデンテを構成する第一候補と目されるまでになっています。一体アレクシスにどんな変化が起こったのでしょうか?
変貌の9つのポイント
セリエAで年間最優秀選手に選ばれるくらいですから、アレクシスに高いポテンシャルがあったのは間違いありません。バルサでも所々で良いプレーをしていたのは確か。でもいまひとつ殻を破れないというか、自分を出し切れていないというか、そんなもどかしさもあったサンちゃんでした。それがこのプレシーズンは、心身ともに元気ハツラツといった様子でピッチを躍動。メッシとの連携もよく、攻守で非常に良い働きをしています。公式シーズンでもその勢いが続くかどうかは見ていく必要がありますが、かなり期待できそうな2013/14です。
そんなアレクシスの変化のカギを母国チリではあれこれと分析しているそうでして、それをMUNDO DEPORTIVO紙が、彼の背番号にちなんで9つのポイントにまとめています。それはこんな具合です。
■強くなったメンタリティ
これまで受けてきたブーイングや野次に対し、ピッチ上のプレーで物申すことを決意。打たれることでメンタルが強くなった。
■フィジカルの向上
食習慣を改善し、怪我の予防にも努めたことでフォームが向上。それが精神的にもプラスとなった。
■甦った自信
ピッチ内外での活力が自信を甦らせた。それがゴールやアシストにつながっている。
■動けるようになった身体
身体に気を配ってきたことで、再び素早く動けるようになったアレクシス。バルサ移籍をものにしたウディネーゼ時代のような動きにより、チームプレーに貢献できるようになった。
■キレが復活
アレクシスは元々、相手を翻弄するキレを持った選手だった。それが甦り、周囲の評価を得た。
■ネイマールとの相互理解
メッシだけでなく、ネイマールとの相性もよいアレクシス。両エースと理解しあえてるのはデカイ。
■気持ちが吹っ切れた
自らを“jugadorazo(スゴイ選手)”と言い切ったことが起爆剤に。有言実行とすべく戦った結果、成果を手にするに至った。
■監督たちのサポート
チリ代表の新監督ホルヘ・サンパオリ、バルサ新監督ヘラルド・マルティーノの双方から信頼を得たことが、アレクシスの気持ちを支えとなっている。
■プライベートの充実
アートディレクター兼デザイナーの恋人ライア・グラッシさん(美人!)の存在が彼の心に平静をもたらし、変貌を果たすうえで不可欠な要素となっている。
入団1年目だったか、アレクシスがゴール日照りに喘いでいる時、幾つかのメディアは彼のメンタルでの問題を指摘していました。それが今、いろんな人たちのサポートや彼自身の闘いによってその弱みが克服され、この好調さに至っているというところでしょうか。同期入団のセスクもまた良い感じで来ていますし、くすぶっていた2人が大暴れすることで、バルサはよりタイトルへと近付く。やったれサンちゃん!クレも皆応援してます!
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