フットボル的な父親はチャビだとバルサの4番。
FCバルセロナの好調セントロカンピスタ、セスク・ファブレガスが昨日カタルーニャ・ラジオの番組“El club de la mitjanit”に出演。カサで栄光を掴むことへの意気込みほか、タタ・マルティーノ監督、バルデスの後任問題、ネイマール、チャビなどについて語っています。公私において順調であることを反映し、最近のセスクのコメントは見ていてなかなかに小気味がいい。とりわけカンプノウで成功することに賭ける意志は強く、応援したい気持ちにさせます。いろいろあったけれども、それを乗り越えて奮闘中のセスク。その調子で戦っていけば、その夢も現実となりそうです。
ファンから愛されるために、不可能なこともする
「僕は今落ち着いているし、すごく自信もあるんだ。バルサでタイトルを獲得したいし、自分が重要な存在であるともう一度感じたい。去年リーガの100ポイント優勝に貢献したという思いが、このシーズンを始めるための自信を与えてくれたよ。けれどもバルサで成功するためには、2、3年はすごくハイレベルなプレーを続けなければならない。ここは世界で最も要求されるものの多いクラブだけれど、ファンから愛されるために僕は全力を尽くしていく」
先週のカンプノウでのバジャドリー戦で受けた拍手については、「愛されていると感じたし、難しい時期の後だっただけに感謝してる」と語ったセスク。今後の目標について彼はこうもコメントしています。「みんなのアイドルになるために戦っていくよ。そしてバルサでたくさんのトロフィーを掲げるために、不可能なこともやっていく」
夏に移籍のウワサが飛び交ったセスクでしたが、当人にそんな意思は毛頭ありませんでした。「僕の希望はバルサにいること。バルサで成功し、何年間もここにいることなんだ。ユナイテッドからの関心があったとしても、残留を決めるのは簡単だったよ」
バルデスの決意を受け入れる
今、バルサ選手たちが受ける定番質問のひとつが、ビクトル・バルデスの退団の意思です。セスクは言います。「とても難しい決断だよ。ビクトルはトップチームで10年になる。後ろを振り返った時、ゴール下に彼ではないポルテーロがいることを僕らは誰も想像できない。でもここを去るのもまた人生。他の場所を見て、子供たちに英語を学ばせ、他の文化を知ることへの好奇心が彼をつっつくんだ。彼はほぼ間違いなくここを去るだろう。そして僕らはそれを受け入れ、ビクトルのプレーをもっと楽しむことだよ。彼は今スーパーセーブを連発してるけど、実際はもう何年も前からそうなんだ。2006年のチャンピオンズ決勝を思い出せばいい。彼はバルサの歴史に多くのものを与えてくれたよ」
バルデスが去れば、その後任候補の1人とされるのがペペ・レイナです。「彼はすばらしいポルテーロだよ。僕らのことをよく知っているのが、彼の有利な点だね。彼はチームの雰囲気をすごく良くしてくれる。経験も豊富だ」。陽気なベテランというポジションは、こちらもチームを去りそうなピントのもののような気もします。
タタの対話がチームを好くする
新たなるミスター、ヘラルド・マルティーノに関してファブレガスはこう評しています。「物事が上手くいっている時も、そうでない時も、彼はすごくよく話をする。それは僕にとってかなりありがたいことなんだ。選手がガックリしていたら彼はそっと近付き、話しかける。彼はみんなにそうしているし、それは選手にとってとても好いことだよ。デルボスケと同じで、彼は全然気取らない監督だね」
この番組でセスクは、チャビ先輩についてもコメントをしています。「チャビのようには誰もなれないよ。僕にとって彼はフットボル的父親なんだ。試合やトレーニングのたびに、彼はフットボルを教えてくれる」。ちなみに一番好きなポジションは「インテリオール。ここ数年はプレーする機会が減ってるんだけれどね」とのことであります。
そして最後、期待の星となっているネイマールについてです。「彼はすごく若いね。ちょっと子供なところもあるけど、すごい勢いで成長してるよ。彼にはキャラクター(芯)があるし、クラック特有ののびのびしたところがある。バルサ史に名を刻むデランテロになるための資質を備えた選手だよ。ダイブ?僕はネイマールが自分から倒れてるとは思わない。ファールをされるから倒れるんだ」
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