バルサの会長候補者たちが管理代行委員会と話し合い、冬加入は不可能だろうと合意
選手との合意成立は可能なので、早めにオペレーションは終了させる方向
FCバルセロナの会長代行カルラス・トゥスケツが昨日、会長候補者たち3人(ラポルタ、フォン、フレイシャ)と会議を行い、いくつかのテーマについて話し合いました。特に重要なのは2つ。冬マーケットにおけるエリク・ガルシア獲得の実現可能性についてと、延期された選挙投票日についてです。クーマンの望むセントラル補強は、やはり見送りとなってます。
冬加入の可能性を話し合ったが・・・
先週金曜日にバルサ会長選挙への正式候補者3名が決定した際、候補者たちの合意により、冬マーケットにおけるエリク・ガルシア獲得は却下されたとの報道がなされていました。
しかしながらロナルド・クーマンがセントラル補強を強く望んでいることもあり、ひょっとすると冬入団もありえるんじゃないか・・・との疑問は残っていましたし、夏に獲得するにしてもいつ選手と交渉をするのかなど、定まっていない事項は複数あったのです。
バルサ復帰を望んでいるエリク・ガルシアであっても、6月30日でマンチェスター・シティとの契約が切れる彼は他クラブとの交渉がすでに解禁されており、安心していると他所さんに獲られてしまう危険はゼロではありません(報道によると選手とは書面での仮合意済みなので、ほぼほぼ確定ですが)。
そこで昨日、バルサ運営を代行するカルラス・トゥスケツが3人の会長候補者たち、ジョアン・ラポルタ、ジョルディ・フォン、そしてトニ・フレイシャと話し合って重要事項を決めていった。
選挙投票日の件で呼び集められた会議ですが、エリク・ガルシア獲得へのロードマップも主要な議題となったようです。
ない袖は振れない
3人の会長候補者たちの中では、ビクトル・フォンがセントラルの冬補強を主張していました。昨日20日の記者会見で彼は、「ロナルド・クーマンと強化部門がこの冬でのセントラル補強にこだわっている、とクラブからは聞いている。今日会議があるので、私たちとしてはエリク・ガルシアが今来るための努力を提案したい」と述べていた。
候補者たちへの直談判を熱望していたクーマンにとっては、心強い援軍でした。
ちなみに昨日の会議には、現場の責任者としてオランダ人監督(とエンリク・ラルソン)もまた出席し、現状のセントラル層でシーズンを戦っていくのはリスクが大きいとの説明もしています。
しかしクーマンとフォンの希望は叶わず、会議ではガルシアの加入は夏を待つことが決定されました。
補強の必要性は分かったけれど、シティが求める移籍金(500万ユーロ+変動額)も選手の給与も代理人への手数料も用意できないんだからムリはムリ、なのです。移籍金が無料になる7月1日を待ちましょうと。
会議終了後、3人の会長候補者たちは次のようにコメントをしています。
ジョアン・ラポルタ
「お金を支払ってのエリク・ガルシア獲得は、実現できない。シティとの契約が終わった時に獲得するのが、私の意見だ。彼が戻りたがっているなら、それは夏に分かるさ。夏に彼が来るためにいま取っておく選択肢については、来週に管理代行委員会が決めるだろう」
トニ・フレイシャ
「いま行うべきテーマについて私たちは話し合ったよ。そして現状ではお金を使うことは出来ない。エリク・ガルシアの加入も分析したけれど、彼は夏にフリーとなってやって来るだろう。それがクラブの現状だ。私たちは危険な状況にある」
ビクトル・フォン
「もし少しのお金でクーマンの必要を満たすことが出来るのであれば、と私は最後のトライを求めた。けれども今は、ほぼ不可能だと思う。管理代行委員会はシーズンの終わりに彼が来るよう、契約を完了させることを望んでいる」
エリク・ガルシアを無料で獲得することに関しては全員が同意しているので、あとは選手を逃さぬよう、いかにして契約を結んでしまうか、になります。そのあたりはカルラス・トゥスケツ率いる管理代行委員会に委ねられており、ラポルタたちの言葉によると、来週になんらかの発表(合意成立など)が行われる見込みです。
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