逆転優勝のためには勝利が必要、と監督。
FCバルセロナが4月を待たずしてリーガ戦線から大きく脱落するか、マドリーに肉薄することで再びレースを盛り上げるかを分ける、天王山クラシコがいよいよ迫ってまいりました。前日会見にてヘラルド・マルティーノ監督が強調し、各メディアがこぞって見出しとして取り上げているのは、「これがおそらく、私たちのラストチャンスになるだろう」との言葉です。アルゼンチン人監督は言います。「エンパテもまた良い結果とは言えない。試合の展開によるとはいえ、明日(日曜)の私たちに求められるのは、試合に勝利することだ」
「もし私たちが敗れたなら、7ポイント差を縮めるのはかなり厳しくなる。それは私たちに能力がないというのではなく、リーガの試合数が残り少ないことと、レアル・マドリーの安定性を考慮してのことだよ。残りが9試合となって1ポイント差をひっくり返すのは、4あるいは7ポイント差とは同じではないからね。シーズン終盤においては、リーガを勝つチームはそう多くは失敗をしないものだ」
「クラシコに勝てると、私たちは大きな希望を抱いている。マドリーとの勝点差を縮めるために、やれることは全て行っていくよ」
先手を取り、ポゼッションをし、カウンターの機を与えない
是が非でも勝点3を必要とされるバルサですが、それはクラシコだから特別なわけではない、とミスターは言います。「私たちがいつもしようとしていることと、なんら違いはない。状況的に勝点差を縮めることが義務だとはいえ、それは私たちがよく知る状況なんだ。私たちはどの試合でも、勝利のためにピッチに立っている」
ただがむしゃらにプレーをすれば勝てるほどにマドリーは甘くありません。カギはやはり、これです。「先制点はどんなチームにとっても良いことだけれど、レアル・マドリーに対してはこちらが先手を取ることが特に重要となる」。スコアを先に動かすことの重要性を強調するタタさんは、白組さんを倒すためにさらに必要なものをこう挙げました。「完璧な試合をしなければならないだろう。良いプレーをし、ボールを保持し、彼らのカウンターとなるようなボールの失い方をしないことだ。ロナウドやベイルのカウンターを回避していく必要がある。守りと攻めは全てつながっている」
そしてここ最近のアウェー戦については、「良くない出来の試合があったけれど、特に大一番においては、良いプレーをした試合もあった。バジャドリーではなく、マンチェスターでしたような試合をするようにトライしていくよ」と意気込む監督。彼はマドリーに対して大きなリードを持っていたバルサがそれを浪費した経緯について訊ねられると、ハッキリとこう述べています。
「違っているのはマドリーが安定している一方で、私たちがそうではない点だよ。プレー面ではそれぞれに明快なアイディアがあり、それはどちらも保たれてきたけれど、私たちには一定の結果を残すための安定性がなかった。それがリーガでの差を縮められた理由。アイデンティティの問題ではない」
ネイマールとメッシへの賛辞
今回はペドロの先発を優先するべきではないか、と言われるネイマールに関しては、ミスターは弁護します。「まず第一に私は、彼はマンチェスター・シティ戦で非常に良い仕事をしたと思う。第二に、私は彼が世界のトップ5に入る選手であるともう一度断言したい。少なくとも私には、彼の資質を確認するための試合は必要ないんだ。彼が自分をその他大勢だと思わないようにしていきたい。事実、彼はそうではないからね」
マルティーノはトレーニング中にレオ・メッシ、セスク・ファブレガスの二人と会話を行っていたことを認め、その目的は「攻撃面よりも守備面」だったと説明。そのメッシについて訊ねられた監督は、こう言いました。「他の選手たちと同じように、彼もまた最近の試合(シティ戦、オサスナ戦)でのイメージを保ってくれることを期待してるよ。彼はチームのエンブレムであり、必要とされる時はいつも、特に大一番では結果を出す選手だ。彼が良い試合をする時はいつも、チームにとって良いことが起きる。明日も良い試合になることを期待してるよ」
ちなみに明日の先発メンバーにつきましては、「選手たちはこれまで前日には誰がプレーするのかを知ってきたし、明日もそうだよ」とのことです。ミスターはマドリー戦に21選手を招集。右足首の違和感でオサスナ戦を欠場したジェラール・ピケがリストに復帰し、右ヒザを回復中のカルラス・プジョルは外れました。自宅観戦のカピタンに、是非良い手土産を!バモス!
ベルナベウへと乗り込む戦士21名:バルデス、ピント、モントーヤ、ピケ、セスク、チャビ、ペドロ、イニエスタ、アレクシス、メッシ、ネイマール、マスチェラーノ、バルトラ、ブスケツ、ソング、ジョルディ・アルバ、アフェライ、テージョ、アドリアーノ、ダニ・アルベス、セルジ・ロベルト
コメント