かつてのようには出場できないことから。
7ヶ月に及んだリハビリ生活がいよいよ終わりを迎えようとしているカルラス・プジョル。ピケに疲労が蓄積しているという諸事情により、復帰予定となっている土曜日のオサスナ戦でカピタンがどう起用されるのかが注目ですが、彼に関してはこんなニュースも伝わっています。今年1月にバルサとの契約を2016年まで延長した際、年俸ダウンを受け入れていたというのです。
1年50万ユーロ×2年分
2013年1月22日、カピタンはクラブオフィスにてサンドロ・ロセイ会長との新契約書への署名式に臨み、クラブとのつながりを2016年6月末まで延長しました。満了すれば37歳。目標とする40歳にはまだあと3年残されていますが、事実上、バルサでの引退に大きく近付く契約です。そしてその契約書にはこれまで明らかにされてこなかった内容が含まれていた、とSPORT紙は言います。自分がかつてのようには獅子奮迅の活躍ができないと分かった彼が、年俸の減額を受け入れたというのです。
プジョルは以前の契約では毎年500万ユーロを手にしていたそうです(これはメッシ、チャビ、イニエスタらに次ぐチーム内第3ランクに相当)。それが新しい契約では50万ユーロ減り、年俸450万ユーロになったと。延長交渉にてカピタンはスビサレッタSDたちから出場試合数云々を根拠に減額を申し入れられ、特に問題なくそれを受け入れたというのです。これは延長した2年分に適応されますので、100万ユーロを彼は放棄したわけです。
(とはいえ、契約にはボーナス条項もあり、出場試合数や獲得タイトル数によっては減額分が埋め合わされる可能性ありとのこと)
プジョルのプロフェッショナル魂が垣間見えるエピソードはもう一つあります。彼はなんでも3月に右ヒザを手術した後、その2ヶ月前に延長したばかりの契約を無効にしてもいいとクラブに申し出たのだそうです。怪我を抱える自分に、3年先までの契約はそぐわないとの理由でしょう。しかし会長はもちろん、それを拒否しています。
オサスナ戦でのバルトラのパートナーは?
さてそのプジョルですが、今週末のオサスナ戦で戦列に復帰すると見られています。ヘラルド・マルティーノ監督にとって悩ましいのは、ジェラール・ピケが恥骨にちょっとした違和感を覚えていて、万全ではない点です。火曜日のグルジアとの代表戦にも結局フル出場しているので、パンプローナでもおそらく先発すると考えられますが、来週にミラン戦とクラシコがあることを考慮すれば無理はさせたくはない。かといってプジョルとマスチェラーノは怪我から回復した直後でいきなり先発も・・・という状況です。
先週サン・アンドレウとの練習試合で先発し、45分間激しくプレーしたプジョルですが、7ヶ月間公式戦から離れていた選手を復帰戦で先発させるとは思えません。となるとピケを温存する場合、基本的に頑強でタフなマスチェラーノがまずバルトラとコンビを組み、後半にカピタンの登場があるかどうか。上手く時間を配分しつつ、なんとか災難なくこの3試合を乗り切ってほしいところです。
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