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黄金のメッシ

 

自身2度目となるボタ・デ・オロを手にしたゴールデンクラック。

本日10月30日のスペインスポーツ紙は、ほぼレオ・メッシ一色となっています。理由はもちろん、彼にとって2度目となるボタ・デ・オロのトロフィー授与式。カタルーニャのSPORT、MUNDO DEPORTIVO紙がどちらもこのメッシをメインに持ってきているのに加え、どうやらピチーチ賞の絡みでスペインでの主催者になったMARCA紙もどどんとメッシを特集。唯一AS紙のみが、”バロンデオロ候補者数6対5でマドリーがバルサに勝利!”というネタで視線を他所へと逸らしていて、表紙でもまったく触れないという一貫ぶりは、むしろ清々しいほどです^^

 

セレモニーはこんな感じ

bota de oro各メディアに登場している、レオ・メッシが黄金のシューズを持ってポーズを取っている写真は、背景のMARCAの文字が非常に主張しているのですが、授与セレモニーの大本の主催者はESM(ヨーロピアン・スポーツ・メディア)というメディアグループのようです。スペインではMARCAがメインになっていますが、会場は首都のどこかではなく、バルセロナにあるLa Antigua Fabrica Damm。その名のとおり、かつてビール会社Estrella Dammの工場だったところを、イベントホールへと改築した施設です。

(※MARCAの写真を使いたくないASは、わざわざ2009/10シーズンの初ボタ・デ・オロ時の写真をウェブで使用)

地元バルセロナで行われるメッシを祝うセレモニーですから、会場にはバルサ関係者たちもたくさん訪れました。サンドロ・ロセイ会長を筆頭に、アンドニ・スビサレッタSD、クラブ理事たち、プジョル、チャビ、ブスケツらチームメイト、ファン・カルロス・ナバーロ(バスケットボール)、パコ・セダーノ(フットサル)、ファニン・ガルシア(ハンドボール)ら各セクションの選手たち、ローラーホッケーチーム監督ガビー・カイロ、そして彼の家族・・・ さらにはロンドン五輪のテコンドー金メダリストであるジョエル・ゴンサレス、競泳2冠のミレイア・ベルモンテ、スペイン女子水球チーム、バルサOBのフステ、サドゥルニ、チャッピー・フェレール、アルヘン代表監督アレハンドロ・サベージャさんたちの姿もあったそうです。

セレモニーではメッシは、スペイン人唯一のバロンデオロ受賞者であるルイス・スアレス(バルサOB)から黄金のトロフィーを授与されています。そしてその伝説のスアレスさん曰く、「メッシにトロフィーを手渡せたことを誇りに思う。彼はフットボルのエッセンス(真髄)といえる選手だ。速さ、技術、ごく限られたスペースをこじ開ける力、ゴール・・・ フットボルをプレーするために必要なものを、彼は全て備えている」

2011/12シーズンのレオ・メッシは、リーガで前人未到となる50ゴールを記録。これはボタ・デ・オロ史上の最高記録でもありまして、MARCA紙ですらも”ゴールデンボーイ”と賞賛しまくるところであります。

ちなみにレオはこの授与式におきまして、MARCA紙のディレクター、オスカル・カンピーリョ氏から近日誕生する息子チアゴくんへと、小さな黄金のシューズと黄金のおしゃぶりをプレゼントされています。

 

「チームメイトがいなければ、このタイトルは得られない」

さてトロフィーを受け取ってのメッシのコメントですが、いつものように、満点といえる謙虚さでありました。まず彼は「会場に足を運んでくれたたくさんの人たちに感謝します」と前置きし、「この賞はグループで勝ち取った賞です。僕は個人タイトルを手にした時にいつもそう言っているけど、それは紛れもない事実。これはゴールをすることに対して与えられる賞で、もしチームメイトたちがいなければ、僕はゴールを決められてはいなかったでしょう」と同僚への感謝を繰り返しています。

壇上で簡単なスピーチを行ったメッシは、その後、記者会見に出席。様々なテーマについてのコメントをしています。例えば、どこまでも衰えることのないモチベーションについては、「引退するその時まで、少しでも多くのものを勝ち取るのが僕の目標なんだ。これまでもずっとそうだったけれど、より多くを手にしたいという気持ちが僕をやる気にさせる」。ちなみに少年時代のエピソードとして彼は、「小さな頃、監督じゃなくてクラブのある人物から、ゴールを決めるたびにアルファホル(甘いお菓子)をやるぞって言われてね、プレーをする時はいつもアルファホルのことを考えてたよ」と笑いをとってもいます。

その他のテーマについては、こんな感じです。

■50ゴールの思い出。「ゴールは見事だったものよりも、重要だったものの方がよく覚えてるよ。昨シーズンの全部のゴールは思い出せない。映像を見れば思い出すけれどね。ゴールの重要性からよく覚えているのは、コパ・デル・レイ決勝やクラブ・ムンディアル、スーペルコパかな・・・」

■ゴールパフォーマンス。「これからも変わらないけれど、息子が生まれた時は、最初だけ変えるかもしれない」

■クラブへの感謝。「夢を叶えるチャンスを与えてくれているクラブに感謝してるよ。僕の夢はアルゼンチンで引退をする前に、このクラブでキャリアを終えること。僕はここで成長を続けているし、最後まで成長していきたいんだ」

■今が最高の瞬間か?「それは分からないよ。おかげさまで代表チームでもクラブでも、物事はすごく順調に進んでいる。あとはそれを利用して、シーズン最後までこの調子でいければと思う。プライベートに関しては、なにも心配はしてない」

■ペレの年間ゴール記録まであと2つ。「フットボル界の重鎮である彼の数字に近づけるのは、僕にとっての誇りさ。僕の目標は賞を手にすることじゃないけど、ペレの数字に近づくのはとてもステキなことだよ。あくまでも統計ってだけだけれどね」

■もしピボーテでプレーするよう指示されたら。「僕にそれを求める監督はいないと思う。チームにはそのポジションに十分な選手がいるんだ」

 

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