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ハリロビッチのインパクト

期待以上のパフォーマンスで存在感を示した18歳。

先週土曜日(19日)に行われましたレクレアティボ・ウエルバとの親善試合(コロンビノ杯)におきまして、最大のセンセーションとなったのはテル・ステーゲンでもデウロでもなく、今季よりエウセビオチームの一員となったクロアチア人セントロカンピスタ、アレン・ハリロビッチでありました。ムンディアリスタたちが不在で、かつプレシーズンの初戦だったことで大きな期待もなかったこの試合でしたが、先発しプレーした45分間で“ハリロ”はクレのハートをぎゅぎゅっとキャッチ。首都方面はコロンビアの新星獲得で沸いているけれど、こちらにもかなり楽しみな逸材がいるじゃないか、と心を小躍りさせた週末となりました。

隠しようもなく溢れる才能

アレン・ハリロビッチは先月18歳の誕生日を迎えたばかりの、現在トップチーム練習に呼ばれているフィリアル選手たちの中でも最年少の若手です。しかしながらフットボルの世界では若かろうとなんだろうと、才能ある選手は自ずと違いを見せてしまうわけでして。土曜日のウエルバではハリロビッチがその輝きをもって、春先の入団発表時に言われていた情報が大げさなものではなく、むしろ実際はそれ以上だったことを示して見せたのでした。

これがレクレアティボ・ウエルバとのプレシーズン最初の親善試合にすぎないことを差し引いても、アレン・ハリロビッチのアピールは良好でした。柔らかなボールタッチ、若かりし頃のレオを思い出させるようなドリブル突破、キープ力、コンビネーション力、視野の広さとそれを活かせるパス能力、プレーのリズムを変える資質、などなど。将来はイニエスタにも負けず劣らずのクラックになりそうな、そんな予感をも漂わせるキラキラ星です。バルサではこれが初めての試合出場ですが、萎縮するようなこともなく、大胆に挑戦していたのが好いじゃないですか。チームに加わったばかりでまだスペイン語も満足に話せないのに、周りはアレンにボールを任せる。それだけ認められてる証しです。

もちろん、今すぐにプリメーラでばりばりに通用するかといえば、そうはいかないでしょう。ハリロは169センチメートルとバルサのチビッ子たちに負けることない上背で^^;、体重も61キロと軽い。持ち前のボール技術で前を向いても、引っ掛けられて止められてしまいます。突っかけられても倒れない筋力や重心を身につければ、かなり手の付けられない選手となりそうです。

アレンはもうすでに、7月28日から英国バーミンガム近郊のセント・ジョージスパークでの“ステージ”参加メンバーに内定しているといわれます。8月2日のニース戦でも再びチャンスを与えられましょうし、本シーズンでの公式戦デビューも、たぶん時間の問題。ディナモ・ザグレブではすでにトップチーム選手として、存分に活躍していた彼です。

迷うことなく前を向いて進む

アレン・ハリロビッチに関しましては、土曜日に対戦したレクレアティボのホセ・ルイス・オルトラ監督が、SPORT紙に対してこのように評価を語っています。「彼は前半、私たちに最もダメージを与えた選手だったよ。彼へのマークをもっときつくしろ、スペースを与えるなとチームに指示を出すために、何度もベンチから出なければならなかった。初見で一番驚かされたのは、彼の守備バランスを崩す能力だよ。ボールコントロールが非常に巧みで、もし数メートルでも与えてしまえば、迷うことなくゴールへと縦に向かおうとするね」

オルトラさんの称賛は続きます。「彼はプレーに非常に多く関与していたし、プレーのコンセプトをとても良く呑みこんでいるようだった。とても伸び伸びとプレーをしていた

バルサでプレーするために生まれたタレント

同紙にはまた、クロアチアの大先輩で現在はFK Sarajevoの監督を務めるロベルト・ヤルニさんのコメントも載っているのですが、こちらもハリロビッチをべた褒めであります。「彼の獲得が正解だったことをバルサは分かったね。ハリロビッチはバルサのようなシステムを用いるクラブでプレーするために生まれたタレントだ。アレンには類稀な長所が2つある。左足の才能はまず最初に気付くところだけれど、彼はテクニックがすばらしいだけじゃなく、フィジカルもまたとても強いんだ」

そして。「トップクラスの資質があり、並外れたフットボルIQがあるのなら、あと必要なのはそれを適合させるためのチームを見つけるだけだし、アレンにとってはそれはバルサだ。あとは内側に持っている才能を展開させていくだけでいい。彼が何年間もバルサのユニフォームを守っていくと私は確信してるよ

ヤルニさんの予言がズバッと的中することを心より願っております。このウエルバでは右インテリオールとして出場したハリロビッチでしたが、バルサBでは偽9番、あるいは右エストレーモとしての素質も試されていくだろうとMUNDO DEPORTIVO紙は言います。いずれにせよ、数年後、バルサの中心選手となったハリロビッチが、マドリーが8,000万ユーロを投じて獲得したハメス以上のクラックとして君臨している。そんな姿を想像するだけでご飯がおかわりできそうです。

数週間後の未来では、クロアチアの先輩イバン・ラキティッチとの共演も楽しみ。金髪さらさらで笑顔もかわいく、スター性も十分。220万ユーロでの獲得ですから、即効で元は取れそうです^^

 

コメント

  1. […] >>ハリロビッチ選手についてさらに詳しく […]

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