問題解決のためにバルサ代表と話がしたいとFIFA会長。
チューリッヒのコングレスハウスで盛大に行われました2014年度FIFAバロンデオロ受賞式典は、これといったサプライズもなく、クリスティアノの3度目の受賞となりました。今回はタキシードのデザインが最も注目された感のある我らのレオ・メッシは、ノイアーと非常に接戦ながらも2位受賞。またアンドレス・イニエスタとともにFIFA/FIFProのワールドイレブンにも選出され(8連連続。ドンは6年連続)、しつこく繰り返されるルイス・エンリケに関する質問以外は、概ねセレモニーを満喫した様子です。一番嬉しかったのは憧れの先輩パブロ・アイマールによるサプライズ応援メッセージビデオだった かもしれません。
FIFA事務局長との寒~い面談
話は変わって。今回のバロンデオロ式典には、FCバルセロナからはごく少人数の代表団が出席しています。バルサ一行の代表者となったのはジョゼップ・マリア・バルトメウ会長ではなく、直訳すればスポーツ的機関関係担当理事のアルベルト・ソレール。あとはレオ・メッシとアンドレス・イニエスタ(と彼らの同伴者)を除けばフットボルディレクターのラウール・サンジェイくらいで、大人数でお祭りのように乗り込んだ数年前とはえらい違いです。バルトメウ会長は未成年選手登録に関する処分の件でFIFAとの関係が冷え込んだことで、予定どおり抗議の欠席となりました。
そしてアルベルト・ソレール理事はチューリッヒにて、FIFA事務局長のジェローム・バルケ氏と面談をしています。2人はセレモニー出席者の多数が滞在したホテルのプライベートサロンにて顔を合わせたとのことですが、その時間はわずか数分だったらしく。その短い時間にソレールさんから何が伝えられたかと言いますと、SPORT紙がクラブ筋の情報として報じるところでは、FIFAから課せられた処分が過ちを認めて是正したクラブに対してはあまりにも厳しすぎることへの不快感です。
この面談より数時間前には、FIFAのジョセフ・ブラッター会長がスペイン国営放送(TVE)に対して“解決策を見つけるためにバルサ代表と話がしたい”と述べているのですが、この面談ではそれを進めるようなFIFAからの提案やほのめかしなどは一切なかったようで、彼らは自分たちの見解を再確認したのみ。“恩赦”によって夏のマーケットにバルサが参加できるようになると期待できる要素は、FIFA会長選挙以外には特にありません(夏までに結論は出ないとの理由で、スイス連邦裁判所へと訴える話もなくなっている)。
負けを学べと
一方で、ジョセフ・ブラッターFIFA会長は12日、TVEの取材に笑顔で応対。お約束であるFCバルセロナの処分について訊ねられると、穏やかな口調のスペイン語でこう語っています。「バルサの代表と話がしたい。それは解決可能なテーマだからね」
一見、バルサへの処分が近々解除され、夏のマーケットに参戦できるかのように期待させる言葉。しかしながら、会長はすぐにこう続けて言いました。「私たちに時間はあるが、バルセロナのようなクラブは世界的な手本でなければならない。フットボルで重要なのは敬意を持って決定を受け入れることだよ。フットボルでは勝つことを学び、また負けることも学ぶものだからね」。要するに、なんのこっちゃです。何を言いたかったブラッターさん。
万が一、バルサへの処分が解除されるとするなら、5月に行われるFIFA会長選挙後に“就任恩赦”が発布されるケースが 考えられます。SPORT紙曰く、そういった例は非常に珍しいけれど、バルサが前例となりえる。となると、“勝ち馬”に乗るのも重要になりますかね、、、 というか、新会長には是非制度を見直していただき、子供たちにとって本当にプラスとなる仕組みにしてあげてよと思う次第です。バルトメウ理事会も、補強がダメならせめてそっちで動けばいいのに。
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