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“刷新”された来季のユニフォーム:ラポルタ会長、「反逆精神」を強調する

革新的デザインの2021/22シーズンユニが盛大に発表された
クラブの精神が反映されたデザインであると胸を張る会長

FCバルセロナの各チームが来シーズンに着用するユニフォームが昨日、ついに公式発表されました。今回はただ新デザインが発表されるのではなく、カンプノウのピッチにて盛大な発表会を実施。派手好きなラポルタらしいなと思うところです。気になるデザインの方は、例年にも増して議論がなされそうな個性の強いデザイン。会長の掲げる“刷新”が、バッチリ行き届いた仕上がりです。

カンプノウでの新ユニ発表会

ジョアン・ラポルタが始動したFCバルセロナの新プロジェクト。そのキャッチコピーは「MORE THAN」となったようです。カタルーニャ語だとお馴染みの「MÉS QUE」で、「~以上」。英語を使ってきたあたり、外にも開いたクラブになることの意思表示でしょうか。

つい感動させられてしまいます。バルサが「~以上」である理由を説明するこのビデオ。“聖なる牛たち”の子ども時代の映像、三冠達成の女子チーム、フットボール以外のプロセクション、「バルサ選手であることを僕がどれほど誇りに思っているか、みんなは想像できないだろう」というチャビのスピーチ、2-8と5-0、そして満員のカンプノウ・・・

で、最後は選手たちが「MORE THAN ME」と言う。クラブこそが最も重要だぞとのメッセージですが、理事会の面々もそれを忘れることなかれ。選手より背広組の方が「自分一番」としがちに見えますからね。

話が少々逸れました。FCバルセロナの新ユニフォームキットの発表会は下の動画から確認できます。一般クレの皆さん(?)参加なのがいいですね。ファーストチーム代表はアンス・ファティリキ・プッチ。女子チームからはマルタ・トレホンカロリン・ハンセン

2週間前に行われたクン・アグエロらの入団プレゼンテーションで2020/21のシャツを使ってたのは、この発表会まで出したくなかったからでしたか。

かつてないデザイン

2021/22シーズンユニフォームのデザインは、、、数週間前からリーク画像が出ていたので今さら特に驚きはないですが、その事前画像に誤りがあってほしいという希望が打砕かれた点ではインパクトがありました。
これまでは脇役だったエスクードのサンジョルディの十字やセニェーラが、伝統の縦縞を押しのけてど~んと前面に出てきた革新的デザイン。パンツも右が青、左がえんじのバイカラーになってます。青もえんじも明るめ。ついにここまで来てしまったかナイキさん・・・

ジョアン・ラポルタの掲げる“刷新”は、ユニフォームデザインに関しては達成された。そんな皮肉は置いとくとしても、少しでもシャツを売りたいであろう今、このデザインで売り上げは伸びるのだろうかとの素朴な疑問はあります。この分野はデザインと売り上げは関係ない?むしろ攻めた方がよく売れる?変わった味のポテチみたいなもの?

果たしてこの来季の柄も、見続けていれば慣れるのでしょうか。下の動画、選手たちが着てるのを見ると案外悪くないけれど、ちょっとうるさい印象です。もうちょっとシンプルが好み。右胸に赤が多いので、パンツの左が赤なんでしょうね。
ちなみに2019/20の市松模様は今でも違和感があります。

伝統と、反逆と

この新ユニフォーム発表イベントの締めとして、壇上に上がったジョアン・ラポルタ。会長はそのスピーチにおいて、この革新的デザインを次のように弁護しています。

「ほぼ122年前、ジョアン・ガンペルは11人の友人たちと共にこのクラブを創設しました。その半分はカタルーニャ人で、もう半分は外から来た人々でした。彼らはクラブにバルセロナの街の名前を与えることを決め、その後、エスクードの中にサンジョルディの十字とセニェーラを採用することも決めたのです。それが今日まで続いています」

「このカミセタ(シャツ)にはクラブや街、カタルーニャへの誇りの全てが反映されています。この国には有効的で連帯する人々がいる。私たちは多様性と平等を信じています。と同時に私たちの文化を重視し、民主主義や共生も重要だと考えているのです。それら全てが私たちをクラブや社会として成長させてきました」
「そうあることである種の批判や騒音が生み出されたのも確かですが、クレは自分たちが異なっていると感じたいのです。その第一がクラブ所有者のモデルであり、民主主義です。このクラブではあらゆる重要な決定が私たちのソシオ/ソシアの手を通過します」

「私たちには独自のプレースタイルがあり、それは世界で参照されています。攻め、ボールをコントロールして勝つことを私たちは好んでいます」
「私たちは常に改善を試みているのは、私たちが反逆者であり、常に進化を求めているからです。ヨハン・クルイフが植え付けたスタイルに議論の余地はなく、私たちはそのスタイルを愛している。女子チームも、育成部門も同じです。彼女たちは今年、時にフィジカルで勝るチームを相手に三冠を達成しました」

自分たちがより良くなっていけると、私たちはいつも考えています。それにより私たちは人間として、クラブとして、社会として成長するのです。それが騒音を起こすこともあります。私はこのカミセタがとても好きですし、ナイキのイマジネーション努力に感謝をしています。反逆精神が私たちを進歩させる。ソシオやファンがこのカミセタを着て、カンプノウやヨハン・クルイフへと観戦に行くことを期待しています」

いろんなことに挑戦してみるその精神はすばらしい。バルサってのは面白いクラブだと常々思います。でもユニフォームデザインはそんなに反逆しなくていいんだぜ。ここは伝統重視でいい。

二分割(1999/00)、横縞&赤パンツ(2015/16)、市松模様(2019/20)、エスクード柄(来季)とわりとやり尽くした感はありますが、数年後にはさらに斜め上を行くデザインが出てくるんでしょうか。もうナイキは止めてもええぞ。

 

コメント

  1. トム より:

    2-8をあえて入れて来ましたね。
    あの痛みを思い出させる事で、前向きな感動だけでなく、悔しさも感じさせる。
    チャビのバルサ愛のこもったスピーチも、涙を誘います。
    良い動画だと思います。

    我々は反逆のバルセロナだ、さあヨハン・クライフが作り上げたバルサスタイルのまま、やってやろうじゃないかという、この姿勢がバルサには必要と思います。
    1-0で勝つより、4-5で負ける方が良いのです。
    バルベルデがどれほどタイトルを取ろうと、バルサにとっては、より攻撃的なクーマンの方が良い監督なのです。
    それだけに、クーマンが最後に3バックの安定志向に逃げた事が泣けますが。

    大事なのは結果だけじゃない。
    この姿勢のままバルサを引っ張れる、ラポルタを支持します。

  2. silver より:

     来季も奇抜なデザインになりましたねぇww カラーリングもだんだんとエイバルに近づいてる気がします

    まぁ、来季のユニフォームは普通なら買いませんが、良いシーズンになったら買うとしますw

    個人的には15-16シーズンの横縞ユニフォームの時にMascheranoの14番を購入したのが良い思い出です。

  3. xim より:

    めっちゃ良いデザインだと思います。私がライトなファンだからかもしれませんが。
    私は逆で、ナイキにしては素晴らしいデザインだなと。これならナイキ続けた方が良いなです。もちろん経済面も1番だからだし、白組がアディダスなら、アディダス以外の選択肢はゼロに近い訳だし。
    エスクードを型どるデザインは斬新と伝統を調合した見事な意匠だし、今後の伝統にしても何ら違和感無いです。

  4. lamasia1979 より:

    自分も斬新ないいデザインだとおもいますが、青&赤はもう少し暗めがよかったですね。
    他の方が書かれてるようにエイバル、あるいは森本貴幸のいたカターニャを思い出す明るさです。

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