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「異常に膨張した」スポーツ経費を減らさなければ補強はできないが、、減給も放出も至難

スカッド刷新に躍起になっているFCバルセロナが、無事この夏に補強を実現するためにしなければならないこと。それは資産の切り売りによって収入を得つつ、選手経費を大幅に減らしてFFPの範囲内にすることです。これが容易ではない。こちらではスポーツ経費の削減について見てみましょう。

FFPの縛り

バルサが夏マーケットで補強を実行するための行程表。これはずいぶんと前から分かっています。健全な経営をしているクラブであれば、順次可能な移籍交渉を進めていけば良いのですが、不健全が極まっている青えんじクラブは縛りがきつい。
ラ・リーガのFFPに引っかかっていて選手の新規登録ができない現状、ここをまずどうにかクリアしなければなりません。節約したお金の1/4しか補強に使えない、いわゆる1/4ルールの縛りを外すのです。

FFPの縛りから脱出するには、収入におけるスポーツ経費(選手・コーチ陣の給与と移籍金の減価償却費など)の割合を基準(70%)以下にすることが求められます。つまり資産を売るなり融資を受けるなりして収入を増やしつつ、経費も減らす必要がある。それも大幅にです。出さなければ入れられないの摂理。

すでに獲得が内定している二人の契約満了選手、ケッシエクリステンセンの入団発表も、その他の移籍交渉も、バルサが動くのは新規登録が可能な状態が出来挙がってからです。過去2回のマーケットのように、後でどうにかする方法は取らない様子。
とはいえ、FFPの縛りを抜けるのは容易くないですよね・・・。

バイエルンの倍近い

先週金曜日(6月3日)、バルサの金庫番副会長エドゥアルド・ロメウがラジオ局RAC1の番組内で次のようにクラブの現状を説明しました。

マテウ(アレマニー)は素晴らしい仕事をしました。私たちは予算に関して楽観的でしたし、1億5,000万ユーロ以上を削減した。順調に進んではいます。しかし不十分でもあります。私たちのスポーツ経費は5億6,000万ユーロなのですが、例えばバイエルンは3億、レアル・マドリーは4億ユーロ弱なので、私たちは完全に異常で膨張しています。選手たちが罪を犯したわけでなく、彼らは誰も騙してはいない。とはいえ私たちは交渉に努めています」

交渉は個別に行なっていきます。全員のためのコーヒーはありません。より高給の選手たちから交渉となるでしょう」

ということで当面の目標はスポーツ経費をマドリーくらいに減らすことです。でも高給選手との給与カット交渉は容易でなく、ましてや年度末(6月30日)までに完了するはずもないので、構想外選手の放出が急務となる。
放出オペレーションでは、新たな補強の資金となる移籍金も得られます。

でもこれもミッション・インポッシブルに思えますよね・・・ 進んで退団することでクラブに協力しようという選手がどれだけいるのか、という話ですし、ブライスウェイトリキを放出したところで節約効果は限定的でしょうから。

加えて他クラブからのオファーもまだ、一つもないらしい。
完全移籍ではなくレンタル先探しで妥協するケースが多くなりそうです。

スカッド内の高価値選手

完全移籍によって大きなお金をもたらせる選手は、今のバルサには限られています。故にドナドナ要員として名前を見ない日はないフレンキー・デヨング。ただこのFFP解消のためのフレンキー放出に関しては、上述のロメウ副会長はこう述べています。

「選手の売却による予算は、1ユーロも組んでいません。これはテクニコ(強化技術部門)のテーマとなるでしょう」

バルトメウ理事会はたしか、選手売却による1億ユーロの収入を予算に入れていました。だから価値の上がりそうな若手を安く獲っては売る手法を繰り返していた。これに対してラポルタたちは売却ありきで予算を考えていないので、選手の放出は現場の意見次第だということです。

一方で現場はチャビをはじめとして、クラブの経済事情によっては選手を手放す必要が生じるかもしれない、、と語っているのが不思議なところ。それぞれが他部門の要望次第だと見ています。

ちなみにCIES(スポーツ国際研究センター)が先日発表した「世界で最も価値のあるフットボル選手トップ10」では、今をときめくキリアン・ムバッペの推定移籍金2億560万ユーロを筆頭に、我らがバルサからはぺドリが1億3,510万ユーロで4位に、フレンキーが1億1,250万ユーロで7位、そしてフェラン・トーレスも1億950万ユーロで10位にランクインしてるんですよね。

契約の残り年数、年齢、過去2年間の出場時間、ゴール・アシスト数、パス本数、ドリブル成功数、代表チームでの出場数などから算出しているそうです。

それならフェランがドナドナ要員で噂されてもいいんじゃね・・・?(小声)

とか思ってしまう。
チャビの要望によって5,500万ユーロを投入して冬に獲得されたばかりの、現時点でのアンタッチャブルの一人なんですけどね。まだ大して愛着も湧かず、持ち味もよく分からず(ファンの方にはごめんなさい)そんなにキャッシュが必要ならフレンキーのみならずフェランの売却を議論しても良いだろう、、バルトメウが連れてきた選手だからフレンキー出したいんじゃね、、と。

ペップチャビも賞賛している選手なので、来季の覚醒に期待です。そしてこんなにすごい選手だったとは、見る目がなかったと謝らせてほしい。おっと話がずれました。

来週には財政再建への扉を開くと期待される“レバー”を動かすための信任ソシオ臨時総会が開催され、収入確保への道はそこで見えてきます。
まずはそちらに注目です。

コメント

  1. silver より:

     うーん、、、
    スポーツ経費削減も進まず、選手売却も進まず、Gaviの契約延長もなかなか決まらず、何だかモヤモヤする日々ですね

    選手売却による予算は組んでいないと言っても、余剰戦力の売却は必須だと思います。
    特にクリステンセンが加入となれば、7人目のセントラルでしょうか?(多すぎてわかりません、、、)
    色々な獲得の噂が出ては消えるこの時期のバルサ界隈ですが、頼むから自分のデスクの整理整頓を進めて欲しいと切に思います、、

  2. イザナギの目 より:

    でも、お金があってもレアルみたいに各ポジションの適正な補強はバルトメウやラポルタじゃ無理だし、何よりもデヨンク売ってベルナルドシウバ獲得してシャビが満足見たいな記事ありますけど…冗談でしょ笑……
    トーレスといい完全にバルサはマンCの都合のいい在庫整理担当ですね。

  3. kazu より:

    自分が気に入らない選手だからってシティの在庫整理なんて言い過ぎでしょう。
    ベルナルドシウヴァだって売りに出されてるわけでもない
    状況が厳しいのは間違いないけれどあまりにネガり過ぎ

  4. ゼロ より:

    バルトメウ時代の若手有望株の転売路線はそこまで悪くはなかったと思います。
    売却額も購入時とほぼ同等かそれ以上でしたし、失敗したのはアルトゥールとムサ・ワゲくらいですね。

    チャビはフェランをかなり気に入ってるんですけど、個人的には活躍するか懐疑的ですね。
    シュートや得点の嗅覚はいいものを持ってるんですけど、ボールを受けるポジショニングが悪くて消えたり、守備のプレスをサボること、そして逆足である左足が全く使えないのでDFにシュートやパスコースを絞られてしまう欠点がかなり致命的かと思います。(味方のゴールセレブレーション時に最近加わってないのも気になる点です)

    成績はそれなりの数字を残すとは思うんですけど、試合全体を通して貢献しない。そういう選手になりそうかなと感じます。

  5. しんのすけ より:

    過去のセントラルの獲得みてますと、誰が来ても、フィットするかどうかは未知数。
    ペドリ中心に回していくのは間違いないでしょう。
    ただフレンキーは、アシスト数が少ないのは、間違いないです(トータル6)。
    正直、売却されても仕方ないかなと思います。ガビとニコがいることを考えると、ベルナルドに見本になって欲しいのでしょう。とにかく、中途半端な選手とるなら、この夏は補強しなくてもいいんかなあという。

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