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エルチェ戦雑感と監督コメント

出番の少ない選手たちがよくやった。

この2015年1月15日(マルク・バルトラ24歳の誕生日)は、クレにとって非常に心地良い一日となりました。サンチャゴ・ベルナベウではアトレティコが白いチームのタイトルをまず一つ消し(エル・ニーニョさんの2ゴールの活躍)、マルティネス・バレロでは出番の少ない選手たちが気を緩めることなく0-4の快勝。対決自体の決着は1週間前の5-0によって決していたため、真摯に試合に臨んだ選手たちのその姿勢がなによりも称えるべき試合でありました。とはいえハリロビッチやグンバウのデビュー、マテューのミサイル弾、元気だったロベルトとラフィーニャ、ドグラスの初アシスト、テル・ステーゲンの足技など話題も多く、なかなかの夜だったわけです。

次の2試合に全力投入

ルイス・エンリケはこのエルチェ戦では4日前のアトレティコ戦の先発を9人招集外にする、大幅なローテーションを実施しました(2試合続けて先発した選手はゼロ)。ブラボ、アルベス、アルバ、マスチェラーノ、ブスケツ、イニエスタ、メッシ、スアレスが招集外で、チャビとネイマールも調整中で欠場。遠征には参加させたピケとラキティッチも出番はなく、のんびりとベンチから仲間たちへの声援を送っています。

ルイス・エンリケは前日会見において、「アトレティコ戦と同じ気持ちで試合に臨み、勝利を目指す」ことや、「若手選手を出場させる」ことを宣言していました。そしてまた「シーズンの重要な瞬間のために、より多くの選手を戦力としていきたい」とも語っていて、このエルチェ戦はそれらの目標が実行された試合でありました。若い衆が多いチームの方が遠慮なくやれるのか、ラフィーニャはとても伸び伸びプレー。クラックたちが周りにいる時も、こんな感じでいってほしいところです。セルジ・ロベルトも徐々に乗ってきたかな。

エルチェとの国王杯2試合を非常に上手く進められたことで、ルーチョチームは週末のデポルティーボ戦と来週水曜のアトレティコ・マドリー戦にフル火力で臨むことが可能となりました。フエラでは湿っている攻撃力。アノエタでは選手起用で“やらかした”エンリケですから、日曜日のリアソールでも今回のように気持ちよく勝つことで、“フエラで勝てない病”を克服してほしいところです(リーガではヘタフェ、レアル・ソシエダと2試合続けて勝ちがなく、その前のバレンシア戦も0-1の辛勝)。

選手の姿勢を称えるルーチョ

このエルチェ戦はまあ、ほんの少しの時間が経てば、“マテューが予想外のミサイルフリーキックを突き刺した試合”であるとか、“ハリロビッチが背番号30で公式戦トップデビューした試合”であるとか、そのあたりのことでのみ記憶されていく試合です。ゲーム自体もこれといった問題はなくゴレアーダで快勝。そういう場合、試合後の指揮官がまず強調して称えるのは、選手たちの試合への姿勢となります。

立ち上がりからとても穴のない試合をしたよ。チームの姿勢、振る舞いを称えないといけない。最初の試合でこれだけ勝敗が付いてしまっているような場合は珍しいんだ。試合をややこしくしないためには目標設定が必要になるし、選手たちの姿勢は攻守両面において非常に良かった

両翼が開いた戦術に関しては、ミスターはこう語りました。「ずっと以前は、エストレーモがもっと開いてプレーをしていた。それによってチームは広がりを得られる。まあ私が多くを説明する必要はないし、ヒントを与えるつもりもないよ。ただ私たちは守りを固めてくるチームを攻めるのには慣れている。ピッチを広げる選手がいるのは良いことだよ。それによって私たちは中央で連係が可能となる。エストレーモやラテラル、インテリオールがその役割をしている」

この会見でルイス・エンリケが名指して称えたのはラフィーニャとムニールでした。「私がラフィーニャに期待しているのは、毎日のトレーニングで私が目にしているようなプレーだよ。彼は非常に高い資質があるし、今後キープレーヤーになっていく選手だ。ラファは献身やハードワークに資質と、インテリオールに必要なものがすべて備わっている。あとはエリアへの飛び出しとゴールへの関与だね。彼は意欲を持って成長していってる。彼のような選手がいるのは喜ばしいことだ」。ベタ褒め。

ムニールには非常に満足している。彼は若く、このところは出場時間が減っているけれど、私たちをとても助けてくれているよ。トップチームとフィリアルを行き来する選手には難しいシーズンだ。もし進化を続けるなら、彼はとても興味深い選手となるだろう」

一方でマドリーがKOされた件については「他のチームのことは話さない」とノーコメント。個人的には気になっているサンペールではなくグンバウを起用した件については質問がなかったようです。

 

ということで、、万事上手くいったエルチェ戦。年明け早々のレアル・ソシエダ戦敗北からの数日は、どうするどうなる2015年といった有様でしたが、会長選挙実施をバルトメウ会長が表明して、アトレティコ戦に勝って、メッシが残留すると改めて強調してからはウソのような雰囲気の回復ぶり。その一方で、公式戦22連勝祭りだったチームがここ5試合でわずか1勝の微妙な空気ですから、フットボルの世界はつくづく分からないものです。

しかし逆もまた然りで、ルイス・エンリケが言っていたように、何かあればすぐにクライシスランプは点灯する。着実に勝利を積み重ね、光明が見えてきたプレッシングの質をさらに高め、強力なチームになっていきますように。後は白いチームが煙を噴出してくれればステキですが、彼らはしぶといですからねぇ。まずは1月を良い結果で終われるように応援していこう、バモス!

 

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