カタランラテラルはコンディションが万全ではない。
先日行われましたガンペル祭り2016におきまして、ベンチ入りしながらも出場のなかった選手が2人います。1人はドグラス・ペレイラ、そしてもう1人がジョルディ・アルバです。戦力外となっているブラジル人はさておくとしても、状態がよく分からないのがカタラン・ラテラルの方でして、先週末に胃痛を抱えていたらしいのですが、それだけだと治りが遅い。プレシーズンに1分の出場もなかったのですから、スーペルコパ第1戦で起用されるとも考えにくく、新加入選手のルーカス・ディニェにさっそく出番が訪れそうです。そのための補強ですから、むしろ楽しみともいえます。
胃痛に続き、内転筋に違和感?
ジョルディ・アルバは他のスペイン代表選手たちと一緒に8月1日からチームに合流しましたが、ウェンブリーでのリバポー戦を休み、カンプノウでのサンプドリア戦でもまったくプレーをしませんでした。英国遠征から外れた件についてクラブは胃腸に問題があると説明。それから1週間近く経ってもまだコンディションが整わないとは長い胃痛といえますが、11日にカタルーニャラジオが言ったところではアルバは内転筋に違和感が発生したからガンペル杯に出なかったらしく、それなら合点はいきます。
昨日のトレーニング動画でも、ロンドの輪の中にジョルディの姿は見られませんでした(ガンペル杯キックオフ前のプレゼンテーションでは元気そうにしている)。なのでジョルディ・アルバの今季初出場は、もう少し先になるかもしれません。セビージャとのスーペルコパでは、ルーカス・ディニェが左ラテラルを務めることになるでしょう(控えにはバルサBのエストレーモ、ファン・カマラ)。
バルサのラテラルは「難しくはない」
エウロコパ決勝進出チームフランスの一員であるディニェには、8月8日からのチーム合流が認められていました。しかし彼は自主的に4日からトレーニングに参加し、おそらくはバケーション中も精力的に鍛錬を行っていたのでしょう、ウェンブリーのリバポー戦に30分出場すると、ガンペル杯では先発起用されて60分ピッチを駆けました。そのパフォーマンスも上々で、積極的な攻撃参加でアルダの得点機をお膳立てするなどバルセロニスタに好印象を残しています。守備での失敗も特になし。なのでSPORTウェブのコメント欄を見ましても、ディニェ先発への悲観論は特に見られません。
ルーカス・ディニェはサンプドリア戦の終了後、カンプノウ初プレーの感想を次のように述べています。「一つでも多くの試合に出れるように準備をしているし、監督に自由に使ってもらえる状態にある。ミスターからは新加入選手全員に対し、クラブのことやらプレー方法の説明があったよ」
「先発?良い感じだった。ピッチ内外でチームメイトたちにすごく助けてもらったから、彼らにはお礼を言わないとね。ここのラテラルでプレーするのは難しいことじゃないよ。難しいんじゃなくて、(よそと)違うんだ。異なる役割に今は慣れていっているところさ」
「最初にローマ選手としてここでプレーした時と、今ここでプレーする感覚は違ってるね。これは僕のカサでの初めての試合で、スタジアムは壮大で世界有数の美しさで。ここでプレーするのは楽しいよ」
スーペルコパ第1戦の先発イレブン
ルーカス・ディニェ以外の先発メンバーも、ガンペル杯サンプドリア戦に似た顔ぶれになると予想されます。テル・ステーゲンが負傷したポルテーロは十中八九クラウディオ・ブラボで、大穴がジョルディ・マシップ。右ラテラルは安定感で勝るセルジ・ロベルトが選ばれ、右セントラルは鉄板のジェラール・ピケでしょう。中盤はメディオセントロにセルヒオ・ブスケツ、インテリオールにイバン・ラキティッチとアンドレス・イニエスタの鉄板トリオにしたいところでしょうが、フォームでは上にあるデニスが食い込むかもしれません。前線3人のうち2人はレオ・メッシ、ルイス・スアレスで間違いないでしょう。
前線の残る1人はムニールで確実かと思っていましたが、ガンペル杯のようにアルダ・トゥラン、もしくはデニス・スアレスが偽エストレーモで起用される可能性も十分あります。左セントラルはプレシーズンの4試合全てで先発しているジェレミー・マティエウでしょうか。マスチェラーノはまだ少し暖機運転が不足している感じがします。
ということでリバポーに4-0で負けた翌日は読みにくかったスーペルコパの先発イレブンですが、最初の公式戦を前にだいぶ固まってきたように思います。こなしてきた試合数で勝るセビージャが相手なので、こちらもコンディション重視のメンバーで臨んでほしいところです。
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