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マスチェラーノ「これがバルサでの最後の契約」

残された日々を最大限に楽しみたいとヘフェシート。

10月17日(月)、FCバルセロナのクラブオフィスにてハビエル・マスチェラーノの契約更新が行われました。クラブと選手が契約延長で合意したことはすでに夏に伝えられていましたので、今回のこれは単なる手続きに過ぎませんが、なんにせよ退団も濃厚とされたヘフェシートとの契約延長はめでたきこと。取り沙汰された問題が解決され、彼がカンプノウでプレーを続けようと納得したことが嬉しいです。2019年までの契約が満了すれば、“小さなボス”は35歳。その後バルサTVの番組 Hora B に出演したマスチェラーノは、「これがバルセロナとの最後の契約になるだろう」と述べています。

バルサは人生を変えるクラブ

クラブオフィスにて行われましたハビエル・マスチェラーノとの契約更新儀式には、ジョゼップ・マリア・バルトメウ会長を始めとし、ジョルディ・メストラ副会長、ロベルト・フェルナンデスSD、アルベルト・ソレール(プロスポーツ部門責任者)らスポーツ部門ののお偉いさんが軒並み顔をそろえています。そこからもヘフェシートの重要性が垣間見える。昇格間もない若手ではこうはいきません。

それはさておき。バルサとの契約延長を終えたマスチェラーノはバルサTVのスタジオを訪れ、番組 Hora B のインタビューで現在の心境などをいつものように男前に語っています。すばらしい謙虚さです。

契約延長について:「このカサ(家)で続けていけることをすごく嬉しく思ってるよ。ここは6年前から僕のカサだからね。今朝のことは、夏に合意した事への手続きに過ぎない。バルサは僕が一番長く在籍しているクラブになるし、その事実は僕を嬉しく、誇らしい気持ちにするんだ。これだけ競争力が高く、求められるものの大きなクラブに、長くいることは簡単じゃない。クラブが僕を信頼し続けることが、将来への僕の目標だ」

バルサというクラブ:「バルサは人生を変えるよ。幸運なことに僕は幾つもの良いチームでプレーをしてきたけれど、バルサのように名前を売ってくれるクラブは他にないし、それは同時に要求度の高さでもあるんだ。自分がこれほど長くここにいるとは想像していなかった。2010年にタイトルを獲得するためにここへ来た時は、2-3年はいられると考えていたよ。でも全てがあっという間だったね。これからの3年間は、それほど早く過ぎ去らなければ良いな、と思ってるんだ。それらは僕にとってバルサで最後の年月となる。最大限に楽しみたいね」

この6年を一言で表すと:「魔法だね。自分の限界や、自分がもたらせることを僕は認識しているし、要求されることも知っている。情熱?それもそうだね。選手であるためには情熱とともに生き、情熱を感じていなければならない。そうでなければ、このレベルでいることはすごく難しいよ」

チームメイト:「この6年間を、クラブ史上最高の選手たちと過ごせたのは光栄なことだよ。幾人かが欠けることになってもスカッドは競争力やタイトルへの飢えを保っている。自分がそこに参加していることは、僕を誇らしい気持ちで満たすんだ」

ペップの驚くべき能力

セントラルへのコンバート:「自分がセルヒオ・ブスケツを休ませる時の予備となるためにきたことは分かっていたけれど、シーズンが進む中でセントラルがいなくなって、僕がそこで試されたんだ。僕はそれを掴まるべき扉だと思った。そして少しずつ上手くやれるようになっていったよ。バルサは特別なプレースタイルを持っているからね、他のクラブなら、僕はメディオセントロを続けていただろう」

右ラテラル:「それは監督が選ぶことだからね。今シーズンの僕は左よりも右で多くプレーをしているし、3バックや、守備の際には右ラテラルになる4バックでもプレーをしている。僕は攻撃的というより守備的な選手。チームのポジショニングが良い時は、全てがより簡単になるよ」

ピケ:「世界最高のセントラルのひとりの横でプレーすると、いろんなことを解決してもらえるね」

グアルディオラ:「僕の中で特別な人物。まず第一に、僕をここへ連れてきたのは彼だし、その後は彼から多くを学んだからね。彼の試合を読む能力は驚くべきものがあるよ」

ルイス・エンリケ:「彼が監督となってから、チームは競争力を取り戻したね。以前の僕らは、もっとポゼッションを必要としていた。今もボールは保持するけれど、同時にダイレクトな攻撃もできる。そのことはチームをより良くしているよ」

良い人間だったと思い出されたい

フットボルは楽しいよりも苦しいという以前の発言:「楽しんでいないと言えば強い響きになるけれど、チームスポーツにおいては楽しむのは難しいんだ。自分の出来ることだけでなく、ライバルやその他要因が関わってくるからね。僕が言いたかったのは集中することによってリラックスムードを避けるということで、そこでは楽しむという表現はできない。でもフットボルの解釈の仕方は選手それぞれだよ」

バルサで290試合出場:「スペクタクルな数字だけれど、僕はただ良い行き先を選んだだけだよ。僕がいなかったとしても、同じようにバルサは勝っていたさ。僕の手柄は、競争力が高く、勝つことへの強い意欲を持っているチームへ来たこと。僕よりも高い資質を持ちながら、クラブと共感できず、去ることになった選手は数多くいるんだ」

チームの雰囲気:「バルサのロッカールームは僕が共にしたなかで一番だよ。外からやってきた選手がすぐに適応するのは、ここにはカサ出身者がたくさんいるから。各人は自然体でなければならない。建設的なことを言わなければならない時は、それがカピタンであれ昇格1年目のカンテラーノであれ、同じように言うことができるんだ。ロッカールーム内で話し合いをする時は、全員が対等だよ」

将来:「これは僕にとってバルサで最後の契約となるだろう。自分が良い人間だったと記憶に残れば好いなと思うし、15年のうちにまた戻ってこれて、人々に挨拶できて、彼らが扉を開いてくれることを期待してるよ。トロフィーは陳列ケースの中にあるけれど、選手として終わった時、残るのは人間としての有り様だからね」

 

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