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アレイシ・ビダル「退団を考えたことは一度もない」

チャンスが来るまで1年半かかったとバルサの2番。

もう1週間前の話になりますが、FCバルセロナの優勝となった国王杯決勝におけるニュースの一つは、アレイシ・ビダルの復帰でした。2016/17シーズンは観客席に送られる苦しい時期を乗り越え、ルイス・エンリケの信頼を勝ち取った矢先に大怪我を負わされて3ヶ月半のリハビリ生活。今季絶望と言われながらも不屈の闘志で最終戦に間に合わせたその姿には、感服せざるを得ません。そのアレイシが5月30日にラジオ局Cadena SERの番組 El Larguero に出演。ルイス・エンリケとの関係や困難な時期の心境などについて語り、来季はバルサに残ると宣言しています。

コパ決勝後、監督に伝えたこと

コパを制した後のピッチでルイス・エンリケとどんな会話をしていたのか。ラテラルはこう明かしました。「彼と抱擁をしながら、決勝戦でプレーをする機会をくれたことへの感謝を伝えたんだ。そして彼の大きな幸運を願った。僕は恨みを持たない人間でね、生きていればいろんなことがあるし、僕は難しい時期を過ごしはしたけど、自分のそういう性格のおかげで乗り越えたよ」

エンリケとの関係に関しては、アレイシは次のようにも語っています。「週が過ぎていき、自分は招集リストにも入らなかった。セルジ・ロベルトが怪我をしても、別の選手が起用された。そうなると迷いもするよね。僕らは何度か話し合いをしたんだけど、彼にはチャンスが訪れたときのためにハードワークをしろと言われていた。そのチャンスがくるまで1年半もかかってしまった

ルイス・エンリケとの間に問題は一切なかったんだ。口論は一度もなく、敬意ある関係だった」

「僕は陽気な人間で、限界的な時でも冗談を言っているから、そういういつもふざけているところが彼は気に入らなかったんだろうね」

「決勝戦でプレーした後、ルイス・エンリケには僕にはそれが相応しかったと言われたよ。彼がチャンスをくれた時は、ゴールを決めたりアシストしたりして彼が間違っていたと示せたと思う。難しい状況を克服したことを、僕も彼も誇りに思っている」

「怪我から回復するために僕が行ってきた努力を、ファンが評価してくれてありがたいよ。彼らがあっての僕らだからね。最初の頃は悪い時期を過ごしたけれど、今はこのチームのために自分が有用な選手かどうかを示すことが出来る。チームにはとても感謝してる」

ルイス・エンリケのサイクルは終わった。これからは新しい監督を納得させ、信頼を勝ち取るために頑張っていかないとね」

100%残留する

そろそろエルネスト・バルベルデ体制による2017/18シーズンが始まりますが、しばしばメディアで言われていたような退団を考えたことは「一度もなかった」とアレイシは明言しています。「頭の中ではいろんなことが通り過ぎていくものだけど、ここを出て行こうという考えは全くなかったんだ。僕はかなりプライドが高い人間だから、乗り越えてやるぞとやる気になってたよ。僕は100%残留するバルベルデとはまだだけど、会長とは話をしたよ」

そしてバルベルデは「たくさんの戦術バリエーションがある監督」なので、彼のシステムに自分は適合できるとアレイシ・ビダルは言います。「人は僕をラテラルとしてだけ数えているけど、セビージャでは7試合しかラテラルで出場していないんだ。僕の自然なポジションはエストレーモだよ」

右ラテラルの補強では、ベンフィカのネルソン・セメド(23)がバルサ入団にかなり近づいているとポルトガル方面で報じられているようですが、どうなりますでしょうか。さてバルベルデの右ラテラル構想はいかに・・・。

 

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