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「アレイシはスペクタクルだった」:ボルシアMG戦

ビダルのフィジカルの良さを強調した監督。

ルーチョチームがクラシコで負った傷を少し癒したボルシア・モンチェングラッドバック戦(4-0)は、何人かの選手たちにとっては、自らの価値を示す良い機会となりました。その一番手が後半の17分間でハットトリックをやってのけたアルダ・トゥランですが、彼と同期入団のアレイシ・ビダルもその一人。ラテラルは先週の国王杯エルクレス戦でも良いパフォーマンスを見せていたのですが、チャンピオンズの舞台はアピール度が高く、このビダルであればバルサにとって役に立つとの歓迎ムードになっています。

攻守に活躍したラテラル

このグラッドバック戦はアレイシ・ビダルにとって、分岐点の試合になるかもしれません。バルサに敬意を払いすぎた感のあるボルシアさんが迫力に欠けていたのは確かですが、それを考慮しても、カタランラテラルのパフォーマンスは上々でした。

グラッドバックが自陣にこもっていた前半は、レオ・メッシが中央にいたことで、ほぼ右エストレーモのように同サイドのデニス・スアレスと連係。敵陣を深くえぐり、3度ほど惜しいセンタリングを送り込んでいました。

そして後半は50分にアルダの2-0をアシストしたデニスへと良いボールを出していますし、その3分後には、レオ・メッシの縦パスを受けてエリア内まで侵入すると、アルダ・トゥランの3-0弾をアシスト。攻撃では良いものを持っていることが、改めて確認されています。

課題とされる守備面では、機会は少なかったですが失敗なし。Schulzに襲撃を受けた際は走り合いに負けることなくボールを奪い取り、カンプノウのスタンドから拍手を受けていました。各メディア情報によると、前半のアレイシは9回、後半は4回ボール奪取に成功しているそうです。

「自分に何が出来るか知っている」

そんなアレイシ・ビダルに関して、試合終了後のルイス・エンリケは惜しみない賛辞を送っています。「これまでの出場機会が多くなかったのは確かだけれど、最近は手にしたプレー時間を活かしているね。今日のアレイシはバルサのレベルにあった。すでに分かっていたけれどボールを持った時のプレーは非常に良かったし、ボールが無い時も競り合いに勝利していた。スペクタクルな試合だったよ。特に際立っていたのはフィジカルのレベルだ。チームに貢献できる選手が多くなることは、私たちにとって喜ばしいことだよ」「このところのアレイシには非常に満足している」

フィジカルが良いということは、日々のトレーニングにしっかりと取り組み、腐ることなく地道な努力を続けているということです。試合終了後のアレイシ・ビダルは、TV3のインタビューにこう答えました。「自分に何が出来るかを僕は知っているから、あとはハードワークだけの問題だよ。トレーニングでは200%を出してる。メンタルが課題だったんだ。こういう試合を期待してたから、満足してるよ」

チームを指揮しているのはミスターであって、彼の決断を尊重しないとね。彼は(ベストと)信じる選手を起用する。僕はハードワークを続けていかなければならない」「監督との間になんの問題はない。僕は問題を求めない」「僕が諦めないようにサポートしてくれた妻と義理の母さんに感謝してるよ」「僕は長い時間、出番がなかった。これは一歩前進だ」

なんにせよ、残されたバルサ生活はあとわずかか、と見られていた選手が良い試合をし、ファンやメディア、監督の前向きな評価を得るのは歓迎すべきことです。アノエタ遠征の前に、トレーニングを休んでドイツで結婚式を挙げていた(監督の許可あり)なんて情報が流れた時にはさすがに終わりかと思ったのですが、その結婚でエネルギーを得たのか、この活躍。1試合でどうこう言えませんが、自信が選手を変えることはよくあるので、今後に期待したいです。アレイシは言います。「僕に退団の意思はまったくない。僕は落ち着いてるよ。でも決めるのはクラブだからね」

チャンピオンズ組合せ抽選に「驚きはない」

ルイス・エンリケはまた、来週月曜日に行われるチャンピオンズ1/8ファイナルの組み合わせ抽選会については、得意の皮肉をスパイスにしてこう述べています。「もう驚きはないさ。私たちは一番難しいライバルか、グループステージで一番勝点を獲得した2位チームと当たることだろう

現時点ではパリサンジェルマン、バイエルン・ミュンヘン、ベンフィカ、レベルクーゼンの2位がすでに確定しています。ルーチョの予想どおりなら、アンチェロッティさんとの再会でしょうか。ガッツはまた、「私たちは爆弾クジに慣れてる。どのすばらしいチームと当たるか、見てみよう」ともコメント。煽りますね!

久々の快勝となったボルシア戦については、「ボール回しがポイントの一つだった。私たちのプレーはとても正確で、速く、前線からプレッシングを仕掛け、ほぼ敵陣内でプレーできていた」「全員が例外なく良いレベルにあった。得るよりも失うものの多かった試合で良いプレーをした選手たちを称えたい」「この改善の流れを続けていきたい。特にカンプノウでね」と評価したルイス・エンリケ。今回もゴール日照りを終わらせられなかったパコ・アルカセルに関しては、次のように擁護しました。

「観客がチームをサポートし、特にパコ・アルカセルに声援を送っていたのが嬉しかったよ。彼がざわめきの犠牲者になるのを、私は避けたいからね。彼は良かったと思うし、1アシストも決めているんだ。彼については話題にならないほうが良い。得点が決まると私は確信している」

 

コメント

  1. レト より:

    重要度の低い試合でしたが、この1ヶ月で忘れかけていたものを取り戻すという意味では収穫はあったと思います。
    国王杯なんて相手の守備ブロックの外でボールを押し付け合ってただけでしたからね。
    デニスも中央で組立に参加するよりサイドに飛び出していくプレーの方が向いているかもしれません。
    ただ、アルカセルが相変わらずロングボールやクロスが来るのを待っているだけのような受け身のプレーなのは問題でしょう。
    ゴールを奪うなら味方の空けたスペースに飛び出したり、自分でスペースを作るような動きが必要だと思います。

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