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カンテラ最高のセントラル、エリック・ガルシアが退団へ

今月末で満了するバルサとの契約を更新せず。

イングランドのクラブにラ・マシアの大事なキラキラ星を引き抜かれる、そんな事案が再び発生しそうです。今回バルサが失いそうなのは、カンテラで最高のセントラルとも評されるカデテAのエリック・ガルシア(16)。選手は契約満了まであと2週間となった今もバルセロナとの契約を更新しておらず、おそらくはマンチェスター・シティへと移籍するだろうといわれています。最近はカンテラーノの引き留めに成功していたニュースが続いていましたが、期待の選手でやられました。

トップ昇格が期待されたキラキラ星

エリック・ガルシアは将来のトップチーム選手として大きな期待をかけられていたセントラルです。

生まれは2001年1月9日、故郷はバルセロナに近い Martorell という人口2万7千人ほどの町。バルサのユニフォームを着ることを夢見てFCBエスコラ(スクール)へと入った後は、現在のカデテまで順調に進級してきました。

メディア情報によるとリーダーシップがあり、スピードもあり、体幹がしっかりし、パスが上手で、しばしばジェラール・ピケのようだと比較される選手。その選手を引き抜かれるのですから、バルサにとって大きな打撃なのは間違いありません。

そんな、就学前からバルサに憧れていた、いわゆる心身がバルサのDNAでたっぷり満たされた青年がどうして退団を選ぶことになったのか。
今季はカデテAですから、来季はフベニールへ進級し、あと2-3年もすれば少なくともバルサB、幸運が味方すればトップデビューもあるだろうという段階での退団ゆえ、もし金銭的な理由による決断なら、非難はできないながら残念です。

行き先はマンチェスターか

SPORT紙によると、エリック・ガルシアの代理人は昨日、バルサBとフベニールの責任者であるペップ・セグラに会い、バルセロナとの契約を更新しない旨を伝えたそうです。

行き先は英国、マンチェスター・シティだと見られ、100万ユーロを超える好条件で3年契約を結ぶだろうとのこと。水色マンチェスターは2年間、国内のクラブから若手選手を獲得することを禁じられているらしく、それゆえにバルサのカンテラに手を出したと考えられます。
16歳であれば選手は欧州のクラブと自由な入団交渉が認められます。

マンチェスター・シティは5月末、パブロ・モレノニコ・ゴンサレスアンス・ファティエリック・ガルシアと同年代のカンテラーノ3人に触手を伸ばし、勧誘に失敗。エリック・ガルシアでついに、引き抜きに成功しました。

バルサにはバルサの年俸バランスがあり、英国の無茶なオファーにはスポーツ的な理由で対抗するしかないのですが、だからこそお金を蹴って残留を決めた若者たちを応援したいですし、カンプノウでの成功という夢を捨てて英国へ去る選手は、残念だけどもういいや、と思います。

そして数年後にどんなに良い選手に育っていても、大金を投じてエリック・ガルシアを呼び戻すことなかれ。アーセナルの家出息子にも、そんなに頑張らなくて良いです。

 

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