年俸総額を下げるため、放出が必要
2017年12月1日のMD(ムンドデポルティボ)とSPORT両紙には、ほぼ同じ見出しが並びました。それはバルサが欲しくて堪らないコウチーニョの移籍金が、およそ1億5,000万ユーロになるだろうというもの。多少の差はありますが、以前から言われていたこの額がブラジル人クラック獲得には必要なようです。
そしてコウチーニョをバルサに呼ぶためのもう一つのハードルは、彼の年俸1,400万ユーロを支払うためには、他の選手の年俸を減らすことで調整しなければならないこと。SPORTによると、そのためにバルサは3人を移籍させねばなりません。
リバポーの要求は1億5,000万ユーロか
MDとSPORTが報じるフィリッペ・コウチーニョの移籍金はどちらも約1億5,000万ユーロですが、説明のアプローチは異なります。
SPORT紙は、「バルサはこれから1億3,000万ユーロ(変動額込み)の第一オファーを提出することを計画しているけれど、オペレーションが1億5,000万ユーロまでいくであろうことを知っている」というもの。
対するMDの説明は「バルサ側や選手が黙々と働きかけたことによって、リバポーがついに彼に値を付けた。それは1億4,500万ユーロ。大変な額ではあるがバルセロナを完全に思いとどまらせるほどではない」という具合です。
どっちかというとMDのほうが信憑性はありそうですが、いずれにせよ両紙の言う金額が1億5,000万ユーロ近いことに変わりはなく、ジュゼップ・マリア・バルトメウ会長がオペレーションを成立させるためにこの額も良しとした、と報じられていることも共通しています。要するに本気。バルサはやる気のようです。
つまり今季はもうチャンピオンズで登録できないコウチーニョをリーガで使い、ドン・イニエスタをチャンピオンズ中心にするというプランでしょうか。ここまでくればもう、タイトル(特に大耳)への執念の問題ですかね。
1,400万ユーロ=3人分の年俸
コウチーニョ獲得のためのもう一つの解決すべき課題は、SPORT紙曰く、年俸総額の抑制です。
バルサはここ数年でレオ・メッシを始め、スアレス、ラキティッチ、イニエスタ、テル・ステーゲンら中心選手たちと次々に契約を更新し、これからもピケやセルジ・ロベルトが控えています。めでたい反面、それに伴い年俸総額も上昇する。これ以上膨らませる余裕がバルサの金庫にはありません。
そこでコウチーニョに1,400万ユーロを支払いつつも年俸総額を増やさないために、選手の放出が必要と。この点でも放出を最優先されるのが850万ユーロを得ているらしいアルダ・トゥランで、残る550万ユーロ分は2人を出すことで削減できると同紙はいいます。
ではその2人は誰になるのか。結論から言うと、放出がウワサされる選手なら誰でもOKです。
コウチーニョ資金捻出+スカッド軽減のために放出対象と報じられるのは、アルダ以外にはアンドレ・ゴメス、デニス・スアレス、パコ・アルカセル、ジェラール・デウロフェウ、アレイシ・ビダルあたりですが、彼らはみんな給与ヒエラルキーで年俸300万ユーロあたり。よって誰でも同じとなります。
まあこれは「推奨される」条件で、絶対ではありませんが・・・ スカッドの軽量化はずっといわれている課題なので、遅くとも夏には大きな改革があるでしょう。カンテラーノでまかなえるポジションは、積極的にドナドナとかそんな感じで。
このニュースのまとめ
- ・コウチーニョを獲得するには移籍金1億5,000万ユーロが必要
- ・増え続ける年俸の抑制のため、3人を放出する必要がある
- ・バルサは冬のコウチーニョ獲りに本気
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