外国人選手枠の関係で、コロンビアーノが1月に加わる可能性は低い
この冬のFCバルセロナはいつになく、補強マーケットを活用しようと動いています。最大の目標は白組に2連覇されたチャンピオンズの奪還につき、優先補強ポイントは違いを見せてくれる攻撃陣の獲得。ここはもうコウチーニョに全力投入で間違いなさそうです。しかしEUパスポートを持たない彼と契約するとバルサの外国人選手枠は埋まる。もう一つの懸案ポイントであるセントラルに、ジェリー・ミナを獲る道はなくなります。
パルメイラスとは6月移籍で合意している
冬の補強候補に関し、アルトゥール(21)を大きく取り上げているのがSPORT紙なら、ジェリー・ミナ(23)にこだわっているのがMD(ムンドデポルティボ)紙です。
12月12日付の同紙によれば、退団濃厚なハビエル・マスチェラーノの後釜として、バルサの強化技術部が理想的だと考えているのがミナで。特にスポーツマネージャーのペップ・セグラがこの選手を気に入っているらしく、ロベルト・フェルナンデスも獲得に賛同している模様です。
で、同紙がミナを1月に獲る場合の問題と挙げているのが、パルメイラスとの合意が夏移籍であること。それを冬に前倒しする場合はブラジルクラブを説得しなければならず、夏なら900万ユーロの移籍金を大幅増額して要求されるかもしれない、としています。
不思議なのは、その記事でMDが一切ジェリー・ミナのパスポート問題に触れてない点です。
MDはコウチーニョ獲得の話題にも気合を入れているのですが、まさか両方と契約したらEU外選手が4人になってしまうことを失念している・・・?(現在ルイス・スアレスとパウリーニョが埋め、残り1枠)。まさかね。
ミナの代理人「1月加入への動きは一切ない」
そういった点から、冬にセントラルを補強する場合はジェリー・ミナを最初の選択肢としないSPORTのほうに説得力を感じます。ミナにこだわっていると、コウチーニョ交渉に時間がかかるほどに選択肢が狭まってしまうからです(バルサBのダビ・コスタスがいるので、遅くなってもOKではある)。
ミナがバルサに加入するなら、ルイス・スアレスがスペインパスポートを得るであろう夏が有力。選手代理人であり、叔父のジャイル・ミナ氏が昨日ラジオ局COPEの取材を受けているのですが、その内容から見ても冬の可能性は薄そうです。
「選手を1月に加入させようとするバルセロナの動きはまだ一切ないよ。現在のところ、バルサとの状況は明らかになってはいないし、そういうことなので彼はパルメイラスの選手だ。私はロベルト(フェルナンデス)と話をしたけれど、全て以前と変わりはない」
「バルセロナはパルメイラスに対し、購入オプションは2018年6月で変わらないと公式に確認している。1月に加入させるためにはパルメイラスと交渉の席に着き、オプションを行使したいと言わなければならないだろう」
南米直輸入に手を広げ始めたことで、この1年ほどのバルセロナはEUパスポート問題にやたらと悩んでいます。数年前なら、ドグラスに外国人枠を使う余裕があったのに。コウチーニョとジェリー・ミナとアルトゥール。マルロンが戻ってくるのはもう無理そうです。
エルネスト・バルベルデも適応に時間を要しそうなミナの冬加入には賛成していない、と報じられています。
このニュースのまとめ
- ・バルサの外国人選手枠はスアレスとパウリーニョと、あと1人
- ・現状では、コウチーニョとジェリー・ミナの同時契約はない
- ・来年夏以降なら、スアレスが“スペイン人”になって枠が空く?
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