黒子となって走ってきた3年半
今日3月1日のリーガ第26節 UDラス・パルマス対FCバルセロナにイバン・ラキティッチが出場すれば、バルサでの200試合になるそうです。セビージャから移籍したのが3年半前ですから、なんというハイペース。今季も42あった公式戦のうち、40試合に出場しているイバンです。
献身性と適応力、得点力
イバン・ラキティッチは2014年夏、レアル・マドリー、アトレティコ・マドリーの誘いを蹴ってバルサへと入団します。
驚いたのは、適応が難しいバルサの中盤で初年度にして不動のレギュラーの座を手に入れたことと、その献身性でした。
前線で猛威を振るったメッシ、スアレス、ネイマールが存分にそのパンチ力を発揮できるよう、黒子となって走る走る走る。
ヨーロッパリーグを制覇したセビージャでは逆にエースとしてパスをもらう立場でしたから、そのチームのために汗を流す姿が余計にクレの心を掴みました。その献身性は3年半経った今でも変わりありません。
でも地味な仕事をこなすだけでなく、チャンピオンズ決勝(対ユーベ)で先制点を決めたような、重要なゴールを決める能力も備えている。バルサではすでに30ゴールを記録するイバンです。
さらにさらに、彼にはアシストパスの才能もありますから完ぺき(今季はすでに4)。
そんなラキティッチの移籍金はいくらだったかな、と見てみると、なんと超お買い得な1,800万ユーロ+変動額 300万ユーロ。
これだけお値段以上の選手なんて、そうそうないです。圧倒的コストパフォーマンス!
おっと、人柄の良さも忘れてはいけません。キラキラ澄んだ瞳もステキ。
この人を信頼せずして、どんな選手を信頼できようか。
テル・ステーゲン獲得と並ぶ、アンドニ・スビサレッタの称えるべき仕事ですな。
ルイス・エンリケ時代に159試合、バルベルデですでに40
イバン・ラキティッチのバルサでの199試合の内訳は、
- ●2014/15:51試合(全60)
- ●2015/16:57試合(全62)
- ●2016/17:51試合(全59)
- ●2017/18:ここまで40試合(42)
- です(戦績は152勝26分21敗)
ルイス・エンリケ時代もよく起用されていましたが、エルネスト・バルベルデは42分の40ですから(メッシが39)、最後まで持ってくれるのかと心配になるレベル。
今季の出場率は驚異の95.2%、全体でも89.2%です。
それだけフィジカルコンディションが良好という証し。
200試合出場を目前にしたラキティッチにはMD紙もSPORT紙も取材に行ってまして、青い目のセントロカンピスタはこのフル稼働の秘密をMDに「最大限、身体に気を配っているんだ」と明かしています。
SPORT紙のインタビューで印象的なのは、デビュー戦になったエルチェ戦の日のことです。
「試合をものすごく楽しみだったし、誇らしかったよ。どれだけ言葉を尽くしても、説明はできないと思う。公式戦で(バルサの)カミセタを着る初めての機会だったからね。その時からすでに、いつか娘や孫たちに話したいと思ってたんだ」
こちらも嬉しくなります。
「さらに200試合に出て」「入団1年目のトリプレーテを繰り返したい。今季の僕らはその道を進んでる」(MD)というラキティッチの目標が叶うことを願って。これからも末永く、よろしくお願いします!
このニュースのまとめ
- ・ラキティッチは現在、バルサで199試合に出場
- ・今季は42試合のうち、40試合でプレー
- ・黒子となって走り、得点も30ゴール
- ・デビューした時から「いつか孫に語りたい」と思っていた
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