自らのフォームには自信ありとセントラル。
FIFAウィークによってクラブコンペティションが中断中のため、現地スポーツ各紙の話題は来季の補強やらクラックたちの近況報告が中心となっています。バルサ系メディアの場合はなんといってもレオ・メッシ。スーペルクラックである彼は普段も話題の中心ですが、ここ数日は右足首に負っている腫れの状態が実際のところどの程度の状態なのか、日曜日のセルタ戦には出場可能なのか、がクレの最も気になる部分です。親友のお喋りさんジェラール・ピケのコメントからするとどうやら楽観的に見ても良さそうなので、ファンとしてはひとまずは安心というところでしょうか。
メッシは木曜に帰国し、検査
右足の腫れによってアルゼンチン代表での親善試合2つを欠場し、トレーニングでも個別での調整(ランニングやジム)のみに止めたレオ・メッシは、この木曜日にハビエル・マスチェラーノとともにバルセロナへと戻ってきます。そして彼を待ち受けたクラブのドクターによる検査を受け、公式発表なりがあるでしょう。その後、セルタ戦に出場できるかどうかを見ていくわけですが、どうやらクラブとしては特に心配はしていないようです。
その大きな理由は、レオの状態を気にしたクラブからの問い合わせの電話に対し、彼自身が状態は良いし、少なくとも心配するような怪我ではないと伝えたからだとか(SPORT)。ESPNが独自入手したとして公表したメッシと思しき写真では、確かに右足の外側部分がぽっこりと膨らんでいますが、それがいつ撮影したものとも知れず、今はもうほとんど治っているかもしれない。なんにせよクラブ医療部が検査をしてからの話で、明日にはまた続報がたくさん流れていることでしょう。SPORT紙によると、メッシは試合に出場する気満々みたいです。
親友ジェリの安心メッセージ
そのレオ・メッシに関しては、親友のジェラール・ピケがファン向けの安心メッセージを送っています。ジェリはトレーニングが休日となった昨日、母モンセ・ベルナベウさんとともにチャリティ本RELATS SOLIDARISの売上報告会に出席。バルサや自身の状況などについて、あれこれとコメントをしています。そこでメッシについて曰く、「僕は楽観的だよ。彼とは話しをしたし、彼はバライドスに行くと思う。彼がどう感じるか次第だけれどね。まずはドクターたちが状態を評価をしないと。もし少し良い診断が出れば、彼は試合に参加するだろう」
ジェラール・ピケが明かしているように、メッシはチームの親しい友人たちと電話で話し、足の状態が心配するようなものではなく、日曜日のセルタ・デ・ビーゴ戦にも出場したいと伝えているようです。火曜日のエクアドル戦後、タタ・マルティーノ監督が「足に強い痛みを感じていて、スパイクを履くのに苦労していた」と説明しますし、今回はネイマールとルイス・スアレスが疲れを溜めていないのでメッシが無理をする必要もないですが、とりあえずは安心ということで良さそうです。
ちなみに何故ジェラールの会見に母モンセさんが同席したかと言いますと、RELATS SOLIDARISの収益50,710ユーロが今回はInstitut Guttmann治療センターへと寄付されるからでして、モンセさんがその病院の脳神経リハビリ部門の部長さん(たぶん)だからです。ピケは言います。「今年で10年目となるこのプロジェクトに参加して、この場所にいれることを誇りに思うよ」。お調子者ジェリの、孝行息子なる一面。
なんでも出来そうな感覚
この日の会見において、ジェラール・ピケは“confianza”(自信)という単語を何度も繰り返したそうです。秋頃にはゴタゴタの方がが多く、ベンチスタートばかりだったのが、よくここまで復調したものだと思うわけですが、チームのためにはなにより。ワカ旦那は言います。「体調は上々だし、大きな自信を感じてるよ。自分の動きにキレがあり、チームを助けていると感じているんだ。良い結果が出ることが、個人のレベルが上がる手助けにもなる。でも先は長いし、もしタイトルが獲れなければ、やってきた仕事も役に立たないんだけれどね」
「数年前に得ていたようなフィーリングを手にしてるよ。ピッチに出る時、感覚が本当に良くって、なんだって出来ると感じられることが時々あるんだ。それによって自信は高まるし、今の僕はすごく自信を感じている」
重要なのはその自信を手にしつつも、過信をせずに一歩ずつ進んでいくことです。トリプレッテへ向けて進むぞ!とメディアはファンを煽っていますが、去年も今頃はまだ3冠の可能性はあった。それをジェリは承知しています。「今一番重要な試合はセルタ戦だ。これからはすごくハードな試合が目白押しだし、僕らは良いレベルになければならない。でも僕らはもっと上がっていくと僕は思ってるよ。僕らは“クレッシェンド”の状態にあって、大きな自信を持っている。ただし昨シーズンの僕らも同じ状況にあったわけで、僕らはその経験から学ぶ必要がある。だから去年に起こった事を改善していくために僕らは働いているんだ。4月でタイトルは決まらないけど、多くを失う可能性はある」
アルベスとチャビについて
また、去就が注目されているチームの二人の中心選手たち、ダニ・アルベスとチャビ・エルナンデスについては、ピケはこんなふうにコメントしています。
ダニ・アルベスについて。「僕は決める立場にはないけど、チームメイトとしては彼にはあと何年もここに居てほしいと言えるよ。彼は世界有数の右ラテラルだったし、今も良い成果を残し続けている。それに彼はチームを良い雰囲気にしてくれる選手だ」
チャビについて。「バルサはあらゆる事に対して準備をしてるよ。この数年でプジョル、ビクトル、ペップがクラブを去って行った。彼らは重要な選手であり監督たちで、彼らがいなければ僕らは生きていくことは出来ないようにも思えたけれど、実際は生きてこれたんだ。もしチャビが去るなら、全てを意味している彼だからそれは大きな退団となるけれど、チームは続いていくだろう」
本当にフロントがあらゆることに準備をしていたらどんなにすばらしいことか、と思ったりもしますが、少なくとも現場のチームは好い状況にあるのは確かでしょう。ハードで重要な4月を上手く乗り切り、ゴールデンウィーク前もトリプレッテに接近!と言えてますように。
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