スラビア・プラハに勝った後、ミックスゾーンで試合内容への落胆を示した
チームもまた自分たちの不出来を自覚し、怒っていたという
エデン・アレナで行われたチャンピオンズ第3節、スラビア・プラハ対FCバルセロナは予想されたとおりタフな戦いとなりました。開始3分で先制し、苦労せずに済むかと思ったのも束の間。テル・ステーゲンの活躍がなければ、バルサは相当苦しい状況に追い込まれていたでしょう。前半に3度、スラビアの決定機をパラドンしてチームを救ったドイツの守護神です。
そのテル・ステーゲンが試合終了後、「自分たちは欲するレベルになかった」と自己批判。改善のために話し合わなければならないと述べています。
チームのグループ首位に大貢献
グループステージの3試合を終え、バルサはF組の首位に立っています(2勝1分)。他会場でインテルがドルトムントを倒した(2-0)ことで2位3位との勝点差は3へと拡がり、1/8 final への道は(一見)順風満帆。
続くカンプノウでの2試合に勝てば、11月中に勝ち抜けは確保できるでしょう。
それもこれも、テル・ステーゲンさんの活躍があってこそです。
ドルトムント戦(0-0)ではペナルティキックを止め、インテル戦とスラビア・プラハ戦でもパラドンを連発。OPTAのデータによると、テルさんは今季ここまでのチャンピオンズ3試合で14本のシュートを受け、うち12本をセーブしているそうです。
鉄壁。すばらしき哉。
「腹を立てている」「僕らには話すことがある」と自己批判
そんな聖テル・ステーゲンがスラビア・プラハ戦終了後、ミックスゾーンで怒りました。チームのプレーが合格点に届くようなものではなかったと、強く自己批判したのです。
「僕は腹を立てている。僕らは自分たちが欲するレベルになかったからね。勝点3を取れて良かった。それが一番重要なことだから。でも僕らにはいくつかのことを話す必要がある」
ポルテーロはこう続けています。
「自分たちの間でするべきことだから、ここで話すことはしない。改善すべきことがあるんだ。内部のことなので、ここでは言いたくないよ。まずはピッチにいた者同士で話をしたい。でしょ?」
チームメイトの中にテル・ステーゲンが腹を立てるプレーをしていた選手がいる、ということです。それが誰かは分かりませんが、後半開始から5分で同点にされたことに怒っている守護神です。
「後半に入ってわずか一つめのチャンスで同点にされてしまった。選手をフリーにしてしまってはダメだよ。戦術的に改善することがいくつかある。僕らはベストに戻れていない」
マルクアンドレ・テル・ステーゲンが公の場所でこんなに怒りの感情を示すのは、記憶にない。目標としていた勝点3の確保が達成できたことに満足するにせよ、一言いわねばならないほどに、プラハでの試合内容に落胆した彼です。
不甲斐ない自分たちに腹を立てて帰宅
勝つには勝ちましたが、エデン・アレナでバルセロナが残したイメージは残念なものでした。この調子ではチャンピオンズ制覇なんて夢のままで終わる、と思わせるイメージ。
SPORT紙がチーム内部筋から仕入れたという情報によると、プラハからバルセロナへと向かうバルサ選手たちは自分たちの試合に腹を立て、また落胆をしていたそうです。
中盤であまりにもボールを失いすぎたことや、得点機を逃したこと、スラビアに攻められっぱなしだった試合終了前・・・。飛行機内の雰囲気は非常に悪かったそうで、コンペティションから敗退した後のような感じだったのでしょう。
F組の単独首位で勝点差が広がり、グループステージ勝ち抜けに近づいたのに、内容が悪かったからチーム内に失望が広がる。これはバルサが勝つことだけで満足しない集団であることを表していて、あの試合をして陽気に帰郷するニュースよりも先への期待が持てます。無理にでも期待したい。
しっかり腹を割って話し合い、改善していこう。
気になるのは、ここ2試合のバルベルデが結局昨シーズンのような困った時の4-4-2に流れている点です。アウェイ戦で試合を締めるためとはいえ、戦術に引き出しがあるのは良いこととはいえ、またそっちに行ってしまうのですかという不安・・・
ドブレピボーテにしても、インテル戦後半のアルトゥロ・ビダルを△の頂点に置くシステムとかまたしないんですかね。両翼を広く開いたシステムとか、勇気出して試してほしいです。前線に守備しないクラックが2人は欧州では特に辛い。
コメント