勝点に意味はなくとも、バルサには勝つべき理由が多くある
本来はリーガ優勝を左右する天王山になるべきところが、バルサがさっさと戴冠してしまったことで、勝点的には消化試合となった日曜日のカンプノウクラシコ。白組さんの気持ちは3週間後のチャンピオンズ決勝へ飛び、大したやる気もないようですが、バルサとしてはやる気要素が満載です。
無敗優勝、2戦2勝、最大勝点差 etc…
そりゃあ、勝つか負けるかで天国と地獄、タイトルの行方を決める徹底的な一戦の方が大いに盛り上がりますが、優勝決定済みで迎える今回のエル・クラシコが観戦モチベーションを刺激しないかとなると、そうでもありません。
現地メディアの恒例企画、『●×が▲■である10の理由』シリーズ、今回はMDが『バルサにとっての、エル・クラシコの10の刺激』と題してモチベーションを上げるべき理由を列挙しています。
- 1)一試合も負けることなくリーガを終える
- 2)永遠のライバル相手にリーガで2戦2勝
- 3)スーペルコパのお返し
- 4)ジダンにカンプノウでの初黒星を
- 5)白組に過去最大となる18ポイント差を付けての優勝
- 6)キエフ決勝を前に、マドリーの自信を浸食する
- 7)W杯決勝に次ぐ視聴者数
- 8)クラシコに別れを告げるイニエスタに相応しい試合を
- 9)テル・ステーゲンはまだサモラ賞を争える
- 10)メッシにとってはW杯前の最後の大一番
探せばいろいろと見つかるものです。
チャンピオンズ3連覇の方がリーガとコパのドブレーテよりも何十倍も価値がある!というマドリー方面の盛り上がりが面白くないってのもありますが、そういう妬み的なものよりは、アンドレス・イニエスタの最後のクラシコに相応しい試合、これですね。
あとは単純に、エル・クラシコは勝つための試合なので勝たねばなりません。
イニエスタのために
今季限りでのバルサ退団を発表したイニエスタにとっては、日曜日が人生最後のエル・クラシコになります。
ふくらはぎに違和感があるとの理由で、木曜日のトレーニングでは個別調整をしたドン・アンドレスでしたが、マドリー戦には出場可能とのことで。先発しないとしても、必ずやピッチに立つことでしょう。
イニエスタのエル・クラシコ出場はここまで37試合(16勝9分12敗)。
彼の38試合目を白星で飾ること、生ける伝説のラストクラシコを最高の雰囲気で終えることが、5月6日にカンプノウへと足を運ぶバルセロニスタに与えられし任務です。
偉大なるイニエスタの最後のエル・クラシコが、ショボいものであってはならない。盛大なる勝利を、是非。
コメント
バルサとマドリーのモチベーションの差はもう仕方ないでしょう。
マドリーは仮にクラシコに負けて無冠に終わったら流石に厳しいでしょうが、実際はタイトルを逃す心配はあまりしていないと思います。
バルサにはあくまでイニエスタへの餞と無敗優勝への意地を懸けて勝ってもらいましょう。