選手たちが必要とするものを感じ取れると強化技術部長
エリック・アビダルがトップチームの新セクレタリオ・テクニコ(強化技術部長)として就任会見を行いました。ここでアビさんが強調したのは、自らがデスク組として働くための準備が整っていることや、元選手としての経験をチームに伝えていきたいことでした。
どのメディアでも取り上げられているのが、「この可能性を手にするために、何年間も準備をしてきた」という部分。そして自分がロッカールームをよく知る人間である点です。
「僕はチーム内で起こっていることや、選手それぞれの状況、契約、必要とするものを感じ取ることができるんだ。僕には選手としての経験があるので、手にしてきた価値を伝えるよう努めていく」「全員ですばらしい仕事をしていくと僕は確信をしてるんだ」
アビさんを選んだ4つの理由
この会見に同席したスポーツマネージャーのペップ・セグラが、強化技術部長に他クラブでの経験のないエリック・アビダルを選んだのかを説明しています。セグラ曰く、重視されたポイントは4つです。
「一つめに、日々スカッドと過ごし、選手たちの問題を解決してもらうためにアビダルを選んだ。少し前(5年前)までロッカールームにいたエリックは、状況を非常によく理解しているからね」
「二つめは、彼が国際的マーケットを知っていることだ。彼はテクニカルディレクターとなるために時間をかけて準備をし、UEFAの育成コースを受けている。さらにヨーロッパのビッグクラブの内部も知っている」
「三つめは、フランス市場に詳しいことと、そのフランスにおける影響力だ。現在のフランスは非常に重要なマーケットとなっていて、より大きなリーグへの選手供給元になっている」
「そして私がアビダルを選んだ四つめの理由が、彼の人間としての器の大きさや、私たちのクラブと共有している価値感だ。彼が選手時代にここで示してきた価値、それは私たちがクラブの全選手、全カンテラーノに持ってほしいと望むものだ」
補強とともに橋渡し役に期待
このセグラの言葉から考えると、アビダルには特にトップチームの安定役が期待されている様子です。トップチームと理事会の橋渡し役としてはすでにギジェルモ・アモールがいますが、あまり上手くいかなかったのかもしれません。
あとは国際マーケット、とりわけフランスリーグでの選手発掘係といったところでしょうか。スペイン市場は補佐役のラモン・プラネスが担当っぽい。
セグラが「新しい人で新しい時代を始めたかった」という新体制がどう機能していくのかは未知数ですが、クレの宝であるアビさんというカードをここで切ったのですから、是非上手くいくことを期待します。
この夏のバルサが取り組まねばならない課題(特に放出関係)は難しく、それこそペップ・セグラがしっかりやれよというところです。
このニュースのまとめ
- ・エリック・アビダル強化部長が就任会見
- ・「何年も準備してきた」と意気込むアビさん
- ・ロッカールームを知り、フランス市場に詳しいことと人間性がアビダルを選んだ理由だとペップ・セグラ
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