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エリック・ガルシア獲得:結局は2021年1月の状況次第

獲得濃厚といわれながらも、シティとの合意成立ならず
3ヶ月後に開く冬マーケットでの獲得を再び目指して行くが・・・

コロナウイルスの影響で10月までずれ込んだ2020年の奇妙な夏マーケットは、FCバルセロナにとっては不満足な結末となりました。獲得を目指していたセントラルのエリック・ガルシアと、デランテロのメンフィス・デパイは結局、諸事情により獲れずじまい。クーマンも両選手も落胆したことでしょう。しかしバルサは彼らの獲得を断念しておらず、3ヶ月後に開く冬マーケットでの契約実現を計画中です。

ガルシアを手放さなかったシティ

エリック・ガルシアメンフィス・デパイ。どちらもバルサ入団を望んでいて、かつ現所属クラブ(マンチェスター・シティとオリンピック・リヨン)との契約が2021年6月で満了する選手たちですが、よりカンプノウに近いのはカタルーニャ人セントラルの方です。

エリック・ガルシアは、残り1シーズンになったシティとの契約延長を断っている。
・マンチェスター・シティは今夏に2人のセントラル(ナタン・アケルベン・ディアス)を補強している。
トディボを放出し、枠もすでに空いている。

思ったよりも交渉が長引いているけれど、なんだかんだでガルシアはこのマーケットでバルサ選手となるだろう、と予想していました。

しかし結局、シティはバルセロナが最終日に増額したオファー(1,000万+変動額800万ユーロ)を拒否。
あちらの事情には詳しくないですが、自分たちは圧力で折れないクラブであるとの権威を示すためとか、過密日程を考慮しセントラルの層を保っておくためとかの理由でしょうか。資金力のあるクラブの余裕を感じます。

そこらはガルシアを確保することなくトディボを放出し、セントラル層が薄くなったバルサとは対照的で(ピケラングレアラウホ、そしてウンティティ)。一時的に危機になるにしても冬マーケットまで3ヶ月なので致命傷にはならない、との算段があるんでしょうが・・・ 危機管理としてそれはどうかね。

シティの要求額との差とされる200万ユーロを積み上げなかったのは、求められるままに増額しないことがバルサとしての権威なんだ、というところでしょう。ここ2試合で招集しているバルサBのミンゴを評価しているのだと前向きに捉えます。
本当にお金がないだけなら、ナゾ補強のマテウス・フェルナンデスに700万ユーロも突っ込んだのが痛かった(コロナ前の1月に獲得合意)。

結果として明らかなのは、今回の新規選手登録期間におけるエリック・ガルシアのクラブ移籍はなかった、ということです。

1月、まずは選手との合意発表から

エリック・ガルシアの里帰り物語は、これから新章に入っていきます。
ポイントになるのは、契約の残り期間が半年を切った選手は他クラブと自由に交渉することをFIFAによって認められていること。バルセロナとしてはこれを活かし、1月1日以降はまず、ガルシアとの正式合意(7月1日での移籍)を公表していくでしょう。
2019年1月のジャンクレール・トディボと同じようなことです。

あとは、マンチェスター・シティとの競り合い。

ペップエリック・ガルシアを戦力とするのであれば、シチズンズはそれほどお金にも困っていないでしょうし、バルサの足元を見たオファーを受けるくらいなら夏に無料で去られるにしてもシーズン終了まで役立ってもらうことを選択するかもしれない。

一方バルサは毎年恒例のセントラル危機が発生していて、オファー額を上げてでも獲得に動くかもしれません。これはわりとあり得そう。ウンティティの復活具合もポイントとなります。
シティがエリックを売りたい気持ちと、バルサのセントラル必要度のどちらが勝つか・・・。

チャンピオンズに関しては昨シーズンでレギュレーションが変わっていて、すでにグループステージで出場している選手が冬市場で移籍した場合でも、3人までは移籍先クラブで出場登録できる。

3ヶ月後のバルサ状況はかなり不透明

そしてバルセロナで現在進行中の、不信任動議の行方。ここまでの状況ではバルトメウ理事会に対する不信任投票が実施されるのは確実ですし、その結果、1月に新しい会長が誕生している可能性も大いにあります。
エリック・ガルシアは理事会が交代してもおそらく獲得に動くとして、デパイは果たしてどうだろうか。新たな強化担当者はクーマンの要望に沿うのではなく、別のデランテロを連れてくるかもしれません。

デンベレの残留がデパイ獲得の扉を閉ざしたのなら、冬になってもそれは同じでしょうし、長々と書いてきましたが結論は「1月になってみないと分からない」です。

 

コメント

  1. トム より:

    ガルシアは残念ですが、お金に困ってないシティが戦力として考えてる以上、簡単には出さないでしょうね。
    選手の方からプレッシャーかけたりする必要もありそうですが、そこまでするかな。

    デンベレは問題は多々ありますが、デパイとはモノが違うと思ってます。
    あの体重移動や、両足使えて懐が深く加速度も凄いドリブルは、ちょっと他では見れないレベルの才能です。
    まだ若いですし、何とかして人間教育を施して欲しいけど、クーマン&バルトメウじゃ厳しいか。

  2. イニエスティスタ より:

    カフェ・ブラウグラナ内の幾人かの、デンベレに対する全く敬意を欠いた発言に嫌気がさしていた者として、トムさんのコメントを拝見して溜飲が下がる思いです。

    コスパの悪さと素行不良から批判を受けるのは理解出来るし、プロであれば結果を出さなければ評価されないのは当然ですが、だからと言って人格否定に近いような発言をする人は、若手を転売ビジネスの商品としてしか見ていない現理事会と同類だと思います。

    私は第一次ファンハール政権期からバルサを見始めた若輩者ですが、個人的にデンベレは今まで観てきた誰とも似ていない独特のボールの触り方が出来る、次にどんなプレーをするのか読めない真に代替不可能なプレーヤーで、パニックバイとは言えデンベレをバルサに連れて来てくれた現理事会と当時のSDには、その一点のみにおいて感謝しています。

    デンベレを導くメンターがどこかに居るのなら、移籍した方が本人にとってもバルサにとっても幸福なのは確かでしょう。どこに行こうとも私はデンベレを応援し続けます。

    コメ欄汚し失礼しました。

  3. やす より:

    いやいや、怪我をしない事は選手としてプレー以上の才能ですよ! 
    ガラスのエースなんて結局は忘れ去られます。ビセンテみたく。
    さらにリヴァプール戦1legのロスタイム、メッシからのパスをケアレスミスしてメッシが大の字に寝転んだシーンは今も忘れません。
    そのミス一つで転売しろなんて言いません。
    ですがチームの中心選手として扱うのは無理があると思います。
    退団するでしょう。

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