シレセンはバレンシア移籍目前 その後任となるネトは母国ブラジルで7月を待つ
世界最高の第2ポルテーロが、最高の第1ポルテーロとなるための挑戦に向かいます。ジャスペル・シレセン(30)がバルサを離れ、バレンシアへ。カンプノウでの3年間はテル・ステーゲンの控えゆえに、出番はコパに限定されていましたが、試合に出ればパラドンを連発する姿には感銘を受けたものです。
出番が限られたなかで、決して不満を言うことなくトレーニングに励み、ハイレベルなパフォーマンスを維持し続けるのは簡単なことではない。わがままを言うなら、もっとずっとバルサでプレーを続けてほしかったですが・・・ 欧州選手権が控えたシーズンに、第1ポルテーロとして活躍したいと切望する彼を、これ以上、引き留め続けることはできません。
プロフェッショナル・シレセンが新天地で武運に恵まれますよう、楽しみにしています。
これまで3年間、ありがとう!
思わせぶりな動画^^
シレセンは昨日 6月25日にバレンシアのメディカルチェックを通過し、あとは契約書へのサインを待つばかりとなっています。
まだ完全なるクラブ間合意に達していないため、公式発表はなされていませんが、バレンシアCFは次のようなツイートをしているので、それも時間の問題。顔は写っていませんが、オレンジ色の木靴・・・ こんなん絶対にシレセンさんですやんか。
Tenemos nuevo en Valencia…
Y se siente como en casa …de pies a cabeza
#amuntvalencia pic.twitter.com/304y2rbzXX
— Valencia CF (@valenciacf) 2019年6月25日
ネトは7月1日待ち
そしてシレセンと入れ替わりで、バレンシアからやってくるのがノルベルト・ムララ、通称ネト(29)です。
バレンシアでの2年間では77試合に出場(2018/19シーズンはラ・リーガで34試合に出場、うち10試合完封)しているブラジル人。
好プレー集を見たところでは、シュートへの反応は良さそう。バルサで重要視される足元の確かさは・・・ どうなんでしょ。
彼はいま、故郷のブラジルでニュースの到来を待っているところだそうです。
バルセロナが2019/20シーズンの会計に組み込みたいため、ネトがカンプノウを訪れ、契約書にサインをするのは7月1日以降になる模様。デ・ヨングのように、獲得発表は数日中にあるかもしれません。
もし適応できずとも、それはそれで良しとか
バルセロナと5年契約を結ぶというネトが、もしフィットしなくても、市場評価の高いポルテーロゆえに来年夏のマーケットで売ってしまえば良いじゃん、というのがバルセロナの目論見だそうです(SPORT紙)。バルトメウ理事会らしい。
そしてこの、もし適応できなければすぐに新天地へと行ける約束が、ネトがバレンシアで手にしている出場時間を捨てても、バルサでの控え役を引き受けた理由のひとつとか。グダグダしていてもバルサはバルサですから、履歴書の“FCバルセロナ入団”の文字は、将来的に有効に活かせることでしょう。
活躍せず、売れもせず、契約が切れるまで期限付き移籍を繰り返して自由移籍よりはずっといいか。
シレセン、ネト、バルサ、バレンシアの関係するもの全員にとってウィンウィンなオペレーションが、このポルテーロ交換だそうです。
イニャキ・ペーニャへの“つなぎ”
バルセロナにはBチームに期待のイニャキ・ペーニャ(20)がいますから、彼がファーストチームに上がってくるまで、ネトにテル・ステーゲンの控えを務めてもらえれば、との考えもあります。
今すぐにバルベルデチームへと昇格するより、2018/19シーズンのように時々招集を受けつつ、バルサBで試合に出続けるのがイニャキにとってベストでしょう。
2年後くらいにテル・ステーゲンの控えとなって、コパで経験を積みつつ、正ポルテーロの後継者として名乗りを上げてくれれば。そう上手くいくとも限りませんが、イニャキはタイミング的に期待できる。
まずはネトの活躍に期待しつつ、次に控えるカンテラーノの成長も楽しみにしましょうぞ。
このニュースのまとめ
- ・ジャスペル・シレセンがバレンシアの医療チェックを通過
- ・移籍の公式発表は時間の問題
- ・ネトはブラジルでバルサ行きを待つ
- ・ただし入団プレゼンテーションは7月以降
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