セントラルの人手がない今こそ、Bチーム選手に賭ける時
エルネスト・バルベルデに対して、今こそフィリアル(Bチーム)に目を向けよとのプレッシャーがかけられています。
背景にあるのは、バルベルデのカンテラ重視との触れ込みがここまでのところ期待外れに終わっていて、ウンティティとベルマーレンが戦線離脱している状況でも、カンテラーノに機会を与えないのではないかと思えること。
もしこのセントラル危機をトップチーム内のコンバートだけで対処した場合、バルベルデへの失望は非常に大きくなるでしょう。これほどカンテラーノを使ってほしい状況もそうないですから。
バルトメウ「B選手への機会」
昨日はバルセロナ市内のラ・アンティグア・ファブリカ・ダムにて、カタルーニャフットボール連盟の各賞授与セレモニーが開催されました。
バルサからはカルラス・アラニャーが最も期待の若手賞を受賞しまして(ラ・マシアを去ったセルジ・ゴメスやジョルディ・ムボウラを大差で抑えての受賞)、そのトロフィーをジュゼップ・マリア・バルトメウが手渡しています。そして会長は後にセントラル危機について訊ねられ、次のようにコメントしました。
「ウンティティとベルマーレンが揃って負傷したのは不運だった。私たちは常にマーケットを注意しているけれど、まだ1月ではない。何かするのか、それとも何もしないのかを見ていこう」
「これはフィリアルの選手たちへのチャンスでもある」
「しかし」の後に続く言葉がより強調したい部分だとの理論なら、「フィリアル選手へのチャンス」がバルトの本音となります。
ここに食いついたのはSPORT紙。
同紙は理事会がバルベルデに怖がることなくフィリアルの選手を起用し、トップチームで通用するのかを確かめるよう提案していると述べ、冬のマーケットにセントラルを獲得することに理事会が抵抗していると報じています。
クラブの不満、監督の不満
アスレティック時代にレサマの若者たちに賭けていたこともバルベルデを指揮官に選んだ理由の一つなのに、バルサではラ・マシアの若手よりも実績ある選手ばかり起用しているとの不満がカン・バルサ界隈にはあります。
今回のセントラル危機に対しても、バルベルデはカンテラーノよりもセルヒオ・ブスケツ(もしくはラキティッチ、セルジ・ロベルト)による対応を優先すると予想されているけれど、それでいいのかという不満。
mes que un club をモットーにし、カンテラ重視を掲げるクラブなのに、どんどん平凡なクラブになっていることへの不満。
一方でバルベルデからすれば、バルサの監督にはまず結果が求められるうえ、理事会に十分にサポートされていないとの不満がありそうです。
“マティイス・デ・リフトのような19歳なら問題ないが、今季Bチームに上がったばかりの19歳を使って負けたらクラブやメディアは自分を護ってくれるのか?”
ならばクラブとしてどうすればよいか。
ここで賭けずして、いつ賭ける
サムエル・ウンティティのヒザが快方に向かわないかぎり、ベルマーレンが離脱する6週間、トップチームのセントラルはジェラール・ピケとクレマン・ラングレだけしかいません。
この間にまったくフィリアル選手(チュミ、クエンカ、あるいはミンゲサ)を使わないとなると、さすがにバルベルデへの視線は厳しくなりましょう。
招集リストが発表されるごとに「チュミもクエンカもいない」と言われたり、「結局ベンチで起用されず」と言われることになる数週間。エル・クラシコまでの“峠越え”は大目に見られるとしても、その先は危うい。逆に言うなら、今回は勇気を出して使って失敗しても、そう叩かれないんじゃないですかね。
“カンテラーノを信頼していない監督”のシールを剥がすためには、どこかで勇気を持たねばなりません。
ただ、カンテラーノはバルサがバルサであるために非常に重要な要素であっても、彼らを使うことが目的ではないのが難しい。若者たちもまた、トップチームで時間を与えられるレベルにあると示す必要があるのです。
そこらを理解した上で、チングリにはカンテラーノ起用を望みたい。
バルセロニスタですから、もうこれは仕方ないです。
監督は、選手にもっと大胆にと指示を出す。
外野は、監督にもっと大胆にいけとお願いする。
でも大胆にやり過ぎてしまうと、それは度が過ぎると嘆く。
いろいろ大変だとは思いますが、是非。
このニュースのまとめ
- ・バルサB選手を起用してこなかったバルベルデ
- ・バルトメウ「Bチーム選手への機会」
- ・今こそカンテラーノに賭けてほしい
コメント
いつも読ませて頂いてます!
カンテラーノを使って負けるのは、清々しくて良いように思うんですが、どうなんでしょうか。
もちろん勝ってほしいけど、カンテラーノにもっとチャンスを与えて欲しいですよね。
ミナを売るのは早過ぎたなぁと思いますが…