チームの不安定さを認め、要改善と語るバルサ指揮官
さて、ワンダ・メトロポリターノでのアトレティコ・マドリー対FCバルセロナです。勝点24で首位のバルサと3位アトレティコの勝点差は「1」しかなく、2位セビージャと4位アラベスもまた勝点23で並んでいる混戦模様。そのため、前日会見のバルベルデも「勝たねばならない」と気合モードになっています。
相手チームによって出来にばらつきがある
今季のバルセロナは不安定な戦いぶりが続いています。注目度の高い大一番で良いパフォーマンスを見せたかと思えば、これは心配せずとも大丈夫だろうという下位チームとの試合でコロリと転倒したりする。
昨季、最後までリーガ無敗に挑んだチームが今季はもう2敗で、それがラ・リーガの優勝戦線を混沌とさせています。
エルネスト・バルベルデも、この成績の不安定さは認めるところ。アトレティコ・マドリー戦の前日会見でのミスターは次のようにコメントをしています。
「不安定なのは事実だ。私たちは人々が理論上より簡単だと考える試合で問題があり、重要なライバルに対しては良い内容を見せている。この数日間私たちが話していたことだよ」
では何故そのようなことになるのか。バルベルデの分析はこうです。
「去年よりも失点が増えているね。去年は失点が少なかったことで、私たちのパンチ力が勝点を保証していたんだ。相手チームのやり方が同じであっても、私たちが得点を許さない試合もあれば、容易くダメージを被る試合もある。ほかにも相手方の状況など条件はあるにせよ、私たちはそれ(相手による内容のばらつき)を受け入れるべきであり、改善しなければならない」
つまりは相手によって集中し切れていない場合もあり(心理的な要素が影響)、今季の4-3-3はそれが結果に顕著に表れるということでしょう。
今夜はワンダ・メトロポリターノが舞台なので、気合も集中も心配はない。良いほうに運ぶと期待できます。
「もちろんアトレティコ戦は非常に重要な試合だし、前節負けていることで特にそうだよ。光を放っている時の私たちは倒すのが困難で、すべてを狙える。そのポテンシャルが私たちにはあるんだ。ベストのバージョンを出せるよう試みていくよ。私たちは勝利を必要としているからね」
得点力のバルサ vs 守備力のアトレティコ
バルサとアトレティコは、特徴が数字によく表れています。
■バルセロナ:得点34はリーグ最多。しかし18失点と守りが緩い
■アトレティコ:リーガ最少の8失点と堅守を誇るが、攻撃面では16得点と心許ない
赤白マドリーの堅い守備 vs バルセロナの攻撃力。
バルベルデチームの不安定な守備 vs シメオネチームの伸びない攻撃。
バルベルデは言います。
「どちらのチームも非常に明快なプレー方法を持っていて、それぞれがシナリオを完成させることだろう。アトレティコは常にスタートが強く、おそらく各ハーフの立ち上がりにハイプレスをかけてくるだろうね。良いキッカーもいて、セットプレーに強い。私たちはプレーを支配しつつ、慎重であるよう試みていくよ。アトレティコには強力なカウンターアタックがある。自分たちの武器でプレーしながら、こちらのオプションを利用するようトライしていく」
アトレティコ・マドリーは怪我人を多く抱えており、バルサ戦には守備の要であるディエゴ・ゴディンとホセ・マリア・ヒメ―ネスが招集外となっています。
が、ワンダから良い結果を持ち帰られるかどうかはバルサの守備に負うところの方が大きい。これまでの2敗はレガネスでありベティスであり、得点力が低めのチームが相手ですから。
そして最後に。もしシーズンの最後にもう一度ワンダに戻ってこれるのであれば(=チャンピオンズ決勝に残れるのであれば)今週末の試合に負けても良しとするかとの質問に対し、バルベルデはこう答えています。
「それで良しとする人はいないと思う。明日は勝たねばならない、と考える必要があるんだ。今はまだ、厳しい冬のことを考えなければならない時期だよ」
注目の局地戦5つ
EFE通信社がアトレティコ対バルサの紹介記事で、注目の個人対決5つを挙げています。
- 1.オブラク vs メッシ(リーガ得点首位 vs 最少失点GK)
- 2.グリースマン vs テル・ステーゲン(不調のエース vs 失点のかさむGK)
- 3.ロドリゴ vs ブスケツ(新旧中盤の要対決)
- 4.ディエゴ・コスタ vs ピケ(リーガで18試合得点なく、バルサ相手に無得点のコスタ)
- 5.サビッチ vs スアレス(負傷者続出のアトレティコ守備陣 vs 4試合で6得点の好調スアレス)
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