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聖堂の主メッシに導かれたバルサ、チャンピオンズ決勝へ前進!

苦しい時間帯を堪え忍び、クラックの決定力で勝負を決めた 夢のチャンピオンズ決勝まで、あとひと頑張り

やりました!FCバルセロナが“D10Sの聖堂”ことカンプノウでリバポーに3-0の先勝。ワンダ・メトロポリターノでのチャンピオンズ決勝に片足を乗せたのです。

いわゆるバルサらしさはあまりない、我慢の試合ではありました。
熟成させてきた守備ブロックでリバポーの攻撃を凌ぎ、わずかに手にした決定機を確実に仕留めて相手に引導を渡す。レオ・メッシという希世のクラックがいるからこそ可能な戦術ではありますが、気合のメッシがいれば全ては可能となる、そんな好勝負でした。

そのメッシが、そしてバルセロニズモが熱望するチャンピオンズ決勝まで、あと90分。アンフィールドは容易くバルサの通過を許しはしないでしょうが、このチームなら昨年のような失敗を繰り返すことなく、ファイナリストとなってくれると信じます。
3-0に気を緩めることなく、十分に集中しながら、自信を持って進めば道は必ず拓ける。いけます。

チャンピオンズで勝つフットボール

ユルゲン・クロップが指揮するリバポーは、さすがの強敵でした。
「カンプノウはただのスタジアムだ」と言ってのけるだけあり、勇気をもって大胆に勝負に勝ちにきたカリスマ監督。前半はバルサが上手くいなした感がありましたが、後半の赤組のポゼッションと攻勢は、バルベルデの作戦失敗を覚悟させるものすらありました。

試合内容からすれば、このリバポーには3-0というスコアは相応しくない。
しかしながらこの夜の彼にらはフットボールにおける重要な部分、ゴール前での精度が足りませんでした。その点でルイス・スアレスレオ・メッシが違いを見せたバルサに分があり、守りにおいてもチーム一丸となって汗をかいては運も味方に付けるバルサが上回っていたと思います。

アルトゥールを外してアルトゥロ・ビダルを先発起用したバルベルデの決断には驚きましたが、ビダルのファイトぶりはすさまじいものがあり、スコアボードはこの選択が当たっていたと示している。

リバポー相手にチャンピオンズ決勝へと勝ち上がろうとするならば、こういうフットボールが必要ということです。そのために補強したアルトゥロ・ビダルであり、1シーズンかけて熟成させてきた、苦しんで勝つためのブロックがこの“事実上の決勝戦”で結実している。強いです、このバルサは。

メッシという必勝要素

バルサにはレオ・メッシがいる、スコアに大差を付けた大きな要素はこれでした。

バルベルデによって鍛えられたこのチームは、試合中に吹く勝負の風を感じ取る力を持っていて、相手チームが自分たちの優勢を信じている瞬間にそれをかぎ取り、急所をぶっ刺すことができる。
劣勢でもどうにか凌いでいれば必ずチャンスは訪れるものですし、そのチャンスでは必ず“聖堂”のD10S レオ・メッシが現れてくれるのです。

このゲームでは、勝負の分岐点となったのは75分に生まれたメッシによる2-0弾でした。
テル・ステーゲンの3連続パラドンで失点を逃れ、物事が上手く運ばない状況にカンプノウを静けさが覆っていた時間帯(ゴール裏の一部が声を出していた程度)。バルサのボール支配率は3割台です。

それでも突然チャンスは訪れる。
セルヒオ・ブスケツから送られたメッシへの縦パス。反転し、ドリブルを仕掛けるメッシ。好機の匂いを嗅ぎつけ、猛然とエリアへ突入していくセルジ・ロベルトルイス・スアレス。繰り出されるレオのスペースへのパス。競り合うセルジ、こぼれ球を太ももでシュートするスアレス・・・ そしてクロスバーに弾かれたボールを胸トラップし、押し込むメッシ。バルセロニスタの神。

D10Sはさらに圧巻のフリーキックまでも沈め、バルサ通算600ゴールで勝利に彩りを加えています。

このバルサがバルサらしいかというと、決してらしくはないんですが、チャンピオンズで優勝できるのならばそれでいい。勝負所で決めてしまうクラックがいることと、それを活用することが、このコンペティションを制するに有効な方法だと割り切ります。

あとは勝者が引き寄せる、幸運。

アンフィールドでの戦闘が待っている

リバポーが3-0をひっくり返すのは困難でしょうが、まだ勝負は決まっていません。
アウェイゴールを奪えなければ、熱狂のアンフィールドに魅入られての3-0、そして延長戦はあり得る。ブエルタは戦場になること請け合いで、カオスに満ちた闘いに打ち勝つ必要があるでしょう。もし延長に持ち込まれると、ヤバイです。

それを回避するためには、アウェイゴールを決めることです。
レッズにアウェイゴールを許さなかったことが、昨年のASローマ戦との違い。オリンピコで奪えなかった得点を今度はバルサが獲れれば、ワンダ・メトロポリターノは大きく近づきます。
一年前の教訓が本当に活かされるのは、来週のアンフィールドです。

バルセロナには、週末のセルタ・デ・ビーゴ戦で主力に完全休養を与えられるアドバンテージがあります。一週間しっかりとエネルギーを充電したチームで、シーズンでもっとも重要な戦いへと挑める。
両ラテラルにはマネー&サラー対策が必要ですし、打ち合いになるならウスマン・デンベレのスピードを活かすなど、いくつかの戦術修正を施してアウェイゴールを奪いにいきましょう。

ずっこけたデンベレのラストプレーが決まっていればなぁ・・・とは思いますが、3-0は期待以上。夢のチャンピオンズ決勝まで、あと一歩です。

このニュースのまとめ

  • ・メッシがいれば、なんとかなる
  • ・鍛えてきた守備ブロックで凌ぎ、クラックの決定力で急所を刺す
  • ・3-0は上々だが、アンフィールドで安心はできない
  • ・アウェイゴールを奪えれば、ワンダへ大接近

 

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