スペインリーグは再開へと向けて着実に前進中、日程も具体化している
スカッド全員でのトレーニング期間は2週間、バルサとしては短いと考える
新型コロナウイルス感染拡大によって中断しているラ・リーガが、競技再開へと向けての歩みを進めています。現時点では6月11日(水)のセビージャダービーで再開幕するのが濃厚な様子で、FCバルセロナの登場はそれから3日後、14日(日)のマジョルカ戦@ソンモイシュになるのだとか。各方面との調整後、具体的なカレンダーも近く発表となりそうです。
6月第2週での再開へと突き進むラ・リーガ
中断中のラ・リーガが6月の第2週(8日~14日)に再開されるのはもう確実な様子です。政府関係への根回しはもう整っているようなので、あとはスペインフットボール連盟(REFF)や選手協会(AFE)の了承次第。
そして今週木曜(5月28日)にラ・リーガの総会があり、各クラブの要望を聞きつつ(遅らせる案は却下しつつ)、まず最初の4試合の日時が決まるようです。
8月はすでにチャンピオンズの残り試合のためにUEFAによって押さえられていますから、この計画どおりにラ・リーガが6月第2週で競技再開となった場合、空いてる週末は全部で7回あります。そしてラ・リーガは11節が未消化のため、残る4節が平日開催となるわけです。
ひたすらに週2ペースが続くとなると、プレーする選手たちだけでなく観戦し応援するファンもきつい。準備期間はもう少し長い方が安心ですが、途中で一息つける日程にするには第2週開始がベターでしょうか。
キックオフ時間は、夏場の昼はさすがにムリなので、 基本的には19時30分か21時30分と。ただしアンダルシア地方は特に暑いですから、23時開始もあるようです(SPORT)。
どうせ無観客なので、ファンの帰宅の足を考える必要もない・・・。
夜の試合開始だと、アウェー側チームが前日に遠征出発しなくてもよいメリットもあります。
バルサはすでに6月14日の日帰りマジョルカ遠征で、チャーター機やホテルの手配を始めているとのことです。
今週から14人グループでの練習が可能に
ラ・リーガが再会へと近づくにつれ、現場も徐々に日常を取り戻しています。
政府によって活動制限がまたひとつ緩和され、昨日(5月25日)からは最大14選手によるグループトレーニングが可能になったリーガの各チーム(先週までは最大10人)。
とはいえ、バルサはフィリアル(Bチーム)の若者を足しても28選手には満たないので、大して状況は変わりません。変化は先週までの10人組に、別メニューだったポルテーロたちが加わったことです。
■セメド、ラキティッチ、アルトゥール、ラングレ、グリーズマン、ブライスウェイト、デ・ヨング、ジュニオル、コリャド、モンチュ+イニャキ・ペーニャ
(※このグループは週の途中で変更できない)
待ち望まれるスカッド全員でのトレーニングは、いよいよ来週(6月1日)からか。
6月第2週でのラ・リーガ再開となると、戦術練習に充てられる期間は約2週間となりますが、MDによるとバルサはこの準備期間は短いと考えています。自分たちのフットボールがものになるのは3週間は必要だろうと。
選手たちの心身状態は上々
戦術の熟成は、たしかに不安・・・。一方でフィジカルに関しては、ここまでのところトレーニング中に負傷してしまったのがウンティティひとりだけであるのは朗報です。
選手たちのフィジカル状態が良好である、というのはキケ・セティエンたちが彼らの動きを見て感じる印象だけでなく、5月25日版SPORTによると、体重・筋肉量・回復力・無酸素運動などなどの科学的数値が、7月のプレシーズン時よりもずっと優れているのだとか。
つまりは約2ヶ月にも及んだ自宅隔離生活においても選手たちが可能なトレーニングに真摯に取り組んでいたことの現れで、バケーション時のように、お腹にお肉が付いて戻ってきましたみたいなことはなかったわけです。
2ヶ月間の強制休養によって身体への充電はばっちり、フットボールに飢えてモチベーションも高いとなれば、案外本当に期待できるのかもしれない。
でもそのあたりの条件は他チームも同じですから、やはり今取り組んでいるであろうビルドアップ練習等の熟成次第でしょう。
期待と不安が入り交じる、シーズン途中のプレシーズンです。
このニュースのまとめ
- ・ラ・リーガは6月の第2週(8日~14日)に再開される
- ・マジョルカ対バルサは6月14日(日)19時30分か
- ・今週から最大14人でのトレーニングが可能。来週スカッド全体が許可されそう
- ・選手たちの心身状態は良いものの、戦術面での準備不足が不安要素
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