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采配的中で逆転勝利したインテル戦、でもモヤモヤ

バルベルデはイタリアーノとの試合でひとつの解を発見した
今後もそれを継続していくのか、だとすれば微妙でもある

2019/20シーズンのチャンピオンズ第2節 FCバルセロナ対インテルは、ひとつの選手交代でこうも展開が変わるものかと驚かされた試合でした。
前半はイタリアーノが良いように試合を進め、2点差以上付いていてもおかしくなかったほど。インテンシティ高く、上手くスペースを利用してはマークを外し、次々にバルサゴールへと襲いかかるインテルに、そのまま圧倒されて終わるんじゃないかとの印象でした。

しかし後半、ひとつの交代で戦況は一変します。
セルヒオ・ブスケツに替えてアルトゥロ・ビダルを入れ、フレンキーアルトゥールの位置を後ろに下げたことでメッシがスーパーメッシとなり、ルイス・スアレスはキラーとなって同点弾&逆転弾を決めた。
戦術的な考察はほかの方にお任せするとして、素人でもハッキリ知覚できるほどの変化をもたらす交代。「解」の発見であります。

現時点での最適解か

中盤のトライアングルを逆さ向きにするこの発想、フレンキー&アルトゥールの前にダイナモのようなキング・アルトゥロを配置するこの戦術プランが、現スカッドでレオ・メッシルイス・スアレスを同時起用する際の最適解かもしれません。

“ついに見付けた感”があるというか、パズルのピースが気持ち良くハマった時のような感触がする。
さらにウスマン・デンベレがエストレーモに入ったことも効き、逆転勝利へとつながっていったバルサ。良い具合でした。

最強のデュオ

メッシスアレスは、フットボール史上でもトップ級に最強のデュオでしょう。
二人が「アンタッチャブルたち」だと言う10月4日のSPORT紙によると、2014年10月25日のベルナベウクラシコで初共演して以降、メッシはスアレスを40アシストし、スアレスはメッシを31アシストしているそうです。なんという抜群の関係性・・・

インテル戦のスアレスの同点ゴールのように、メッシのアシストではないけれど大きく関与したプレーはたくさんありますし、まだまだアンタッチャブルだと言いたくなる気持ちは分かる。両クラックたちのここぞという時の決定力は卓越していて、頼りになりますから。

両翼は開かないのか

ただ、結局そこに落ち着いてしまうのか、という気持ちもあります。

インテルに逆転勝利できたのは嬉しく、フレンキーアルトゥールのコンビを上手く活かせそうな解を見付けられたのも良いのですが、バルサ的なポゼッションやフットボールをする解だったかというと、微妙。クラックの火薬が湿気っていた場合、どうなるのだろう。

そしてデンベレが左エストレーモに入ってからはサイドも生きてくるようになったとはいえ、片翼よりも両翼を広げたフットボールが恋しいんですよね。
ビジャレアル戦はそういった点で光明が見えた試合でした。

サイドに開くのはデンベレでも、アンス・ファティでもカルラス・ペレスでも良いです(カンテラーノだと嬉しくはある)。しかしエストレーモを二人にしようと思えば、MSGはひとりで良くなってしまう。両翼はMSGにトラブルが発生した時のオプション程度でしか採用されないんでしょうか。

ルイス・スアレスが批判を称賛に変え、英雄になったのは喜ばしい。メディアに手のひらを返させてこそ、みたいなところもあるでしょう。でもインテル戦後半の路線でいくのは、もやもやするのです。
バルベルデさん、今年もそこに行ってしまうのですかと。。

グリーズマンの最適解は

アントワン・グリースマンの適応も課題です。

前線ならどのポジションでも出来る、と獲得キャンペーンの際にはメディアに宣伝されたグリジですが、サイドを開くタイプの選手ではないし、1対1で崩して突破する選手でもない。適性はやはり偽9番なんでしょう。

しかしメッシスアレスがアンタッチャブルになってしまうと、グリースマンは左サイドで使うことになる。
バルサのエストレーモといえば、古くはガリー・リネカーがイヤになって退団、10数年前だとフランスの先輩ティエリ・アンリが適応に苦労しました。ダビ・ビジャも苦労した(グアッヘはよく馴染んだものだと感心します)。
だからネイマールが良かったんだよ、という声も出てきます。

メッシスアレスが怪我で出遅れたことで、MSGトリデンテが一緒にプレーしたのはまだ187分のみ、というのも適応を助けていません。

インテル戦の後半が上手く行ったことで、やはり今後はアルトゥロ・ビダルを使うスタイルを中心に回していくのでしょうか。どうするどうなるグリーズマン。いずれ適応すると期待しますし、応援もするんですけれど。

このニュースのまとめ

  • ・インテル戦はアルトゥロ・ビダル登場から別チームになり活力を増したバルサ
  • ・現時点での最適解を発見したように見える
  • ・しかしながら、その路線で行ってしまうのも微妙で・・・

 

コメント

  1. レト より:

    グリーズマンはまだまだ適応の最中ですからまだしも
    今回の試合で序列が完全に変わったのは前線より中盤でしょう。
    これでブスケツとラキティッチの時代は終わったんだなと隔世の感があります。
    世代交代の成功を意味しますが、やはりベテランの意地も見せてほしいですね。

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