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エル・クラシコでのサラビア事件、そして選手たちに謝ったと明かすセティエン

ベルナベウで熱くなり、ベンチでのいろいろをカメラで映された助監督
監督は助手の過ちを認め、クラブや選手に許しを請うたという

一般紙 El PERIODICO(エル・ペリオディコ。SPORTと同じ系列)におけるキケ・セティエンの発言が物議を醸しています。事の発端は、先週末のエル・クラシコ。彼の右腕エデル・サラビアがベルナベウのベンチで選手に向けて毒づき、その言葉遣いが品性を欠いたことで選手たちが腹を立てているらしい件への発言です。

セティエンは言います。「私たちはサラビアの件で許しを求めたよ」

熱い性格で、常に動いている

キケ・セティエン(61)のアシスタントである、エデル・サラビア(39)。どうやら彼は非常に熱い性格の人物だそうです。セティエンが戦況を見つめ、状況改善策を考えるその傍らで、プレーする選手たちに向かって指示を出す。あるいはベンチで隣のスタッフに向かって思っていることを言う。
ベルナベウクラシコでの様子がいくつかの動画にまとめられていますが、たしかに忙しなくしています。

それは今に始まったはずもなく、ラス・パルマスやベティス時代からずっとそんなキャラだったわけですが、なにせバルセロナは世間の注目度が違う。エル・クラシコとなれば尚更。エデル・サラビアは一躍、時の人となりました。

エデルはセティエンが現役時代にチームメイトだったマヌ・サラビアの息子。

くそったれのロングバスだ

ただ落ち着きのない性格であれば問題にはなりません。これが“サラビア・ケース”になったのは、第二監督の言葉がお上品でないものだったから。下品な単語が満載です。

ベルナベウでのサラビアの様子を取り上げて報じたのは、スポーツ専門チャンネルの番組です。
スペイン(欧州全般?)では読唇術によって発言内容を分析・特定するのが盛んでして、口元をカメラに抜かれると容易く唇を読まれてしまう。メディアがやり過ぎかとも思いますが、そういう文化の中においてはサラビアは不用心だったともいえます。

参考までに・・・ 解読されたサラビアの発言は次のような具合です。
なお、スラングの訳は苦手なのでご容赦を^^

ピケのロングボールに対し
「くそ、くそ、くそだぜ。くそったれのロングパスだ」

セメドが続けてエラーをした時
「なんで彼はしなきゃならないことを何もしないかな。突然プレーを始めて、シュートを打つ。ボールを回す時にだよ。くそったれ!」

アルトゥールの配置について
「またアルトゥール、まただよ・・・ くそったれ」

くそがお好き(苦笑)。「mierda」は一般的な罵りワードですが、まあ下品なのは確かです。ただ言ってる内容は普通。

特に「ブシへのパスじゃなくて、インテリオールにだろ・・・」とか「最終ラインがこんな後ろに張り付いてちゃダメだ、広げられて、ベンゼマが入ってきて受けて、すごく優位を作られている。もっとスペースを減らさないとダメだ」とか隣のポルテーロコーチにぶつぶつ言ってる内容は普通ですよね。
ペップとか、これくらい普通に言ってませんか。

ちなみにエデル・サラビアを読唇した番組 GOL は番組内でエル・クラシコ中の彼の振る舞いについてアンケートを取ったのですが、76%が「普通の態度」と肯定的^^ 「やりすぎ」は9%、「イケてる(生意気?)」が15%だったようです。

クラブと選手たちに許しを請うた

前置きが長くなりました。今回の El PERIODICO紙のセティエンインタビューでは、サラビアの振る舞いが大きなテーマの一つとなっており、監督は部下が申し訳ないことをしたという様子で説明をしています。

サラビアを「若く、衝動的な性格の子でね。ものすごくエネルギッシュで、多くの場合は私たちにとってすばらしくポジティブになっている」と擁護しつつも、バルサのようなクラブにいることを自覚し「学び、(振る舞いを)コントロールしなければならない」と反省を促すキケ。

その中で「彼は解決に取り組んでいる」として述べたのが、「私たちはすでに、求めなければならない許しを求めたよ」の一言です。誰に許しを請うたのか。悪態が向けられた選手たちにか、イメージを汚したクラブに対してか。

全員に対してだよ。あれはするべきでなかった振る舞いだ。ものの言い方は他にあるからね。スカッドに説明する問題じゃない。あれは私たちが犯したエラーであり、避けるべきことだ」

ロッカールームが力を持ちすぎているという話

テクニコたちもクラブの職員である。騒動を起こしてクラブのイメージを傷つけるのは好ましくない。下品な言葉を使ったのは事実なので、クラブに反省の意を伝える。それも微妙なとこかと思いますが・・・
さらに選手たちに対しても謝った。これってどうなんでしょう。

バルサのロッカールームは権力が巨大化していると数年前から言われていて、弊害が語られています。そんななかで、テクニコの方から選手たちに謝ったという。
コメントから見て、謝ったのはサラビアの振る舞い、つまりは下品な物言い。汚い言葉を使って申し訳ない、以後気をつける、みたいなとこですかね。

でも選手が不満を持った、というのも気になる部分ではあります。
「私たちが求めなければならない許し」なる言い方も気になる。気になりませんか。英語で言うと「apology what we have to ask for」かな。

アシスタントコーチに「クソッ!」と毒づかれたのに彼らが驚いたとして、そこからミステル(監督)が謝るべきだという雰囲気がロッカールームに出たのか。グァルディオラがベンチで毒づいたとして、謝るべき雰囲気になるかという。バルベルデが選手に支持されたのはこういうこと言わないからか、とか。むしろ今のチームにはサラビアのようなキャラが必要じゃないかとか。

アシスタントコーチの暴言に選手たちが不快感を示した、バルサにまた火種が一つ、みたいな報じられ方を目にしますけれど、もっと深い部分での深刻なチーム状況が潜んでいるようでイヤなニュースです。

 

コメント

  1. はち より:

    そうとう悪い状態でしょ。監督が、ロッカーで平身低頭とか、なんだかなぁ。

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