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風当たりが強くなるセティエンバルサ、祭りの夜に好試合なるか

リーガ再開後のバルサの塩っぱい内容に募っていく不満
ギガクラックの天性に頼り得点機を作り出せない中で失敗できない戦いは続く

ラ・リーガ首位戦線におけるFCバルセロナの立場は、先週末でリーダーから追っ手へと変わりました。今日のアスレティック・クルブ戦は、仕切り直しの大事な一戦。周辺はVAR問題で騒がしいですが、チームは試合に集中し、マドリーに圧力をかけねばなりません。求められるのは、内容も伴った真の良い試合。キケ・セティエンは外野の信頼を失いつつあります。

当初の期待も今は薄れ

コロナウイルスによって競技が中断となっていたときは、たとえ塩っぱいバルサであっても見られないより1000倍マシだ、と言われていました。しょぼいフットボールでも見たいと。

しかしそれが渇望から来る思いであり、休止期間限定なのは言うまでもなく。勝つには勝ったけれども寒い内容だったレガネス戦、多少は改善したけれども結局ゴールチャンスを作れず0-0に終わったセビージャ戦と続き、「セティエンになってもバルベルデとなんら変化ないやんけ!」と批判が目に付きだしたバルセロニズモです。

キケ・セティエン就任会見「良いプレーをする、それは約束する」
キケ・セティエンのFCバルセロナ監督生活が始まりました。カンプノウにて行われた契約書へのサイン儀式やフォトセッション、入団会見など恒例行事での新監督は終始穏やかな表情で、これから始まる大きな挑戦へのエネルギーを感じさせる。数ヶ月後もまだまだ活力に満ちたセティエンであることを願います。

バルサ監督就任会見でキケ・セティエンは「私に約束できるただ一つのことは、チームが良いプレーをするだろうということだ」「重要なのは哲学、ハッキリとした考えを持つことだ」と語り、クレに希望を抱かせました。初采配のグラナダ戦(1-0)でボール保持率83%、パス総数1,005の数字を残した時も、やってくれそう感があった。
あれから、2ヶ月間のパロンを含みつつ5ヶ月・・・
相変わらず攻撃面ではレオ・メッシに頼りまくっていますし、それが上手く機能していない。レオが中盤まで組み立てに下りてくる傾向が結局好ましくないのでしょう。バルサはセントロカンピスタが鍵になるチームですから、守備陣を混乱させるパスをデランテロに送れるインテリオールがいなければいけません。

メッシが別格だけに頼ってしまう問題

前節のセビージャ戦では、インテリオールたちから相手ペナルティエリア内に送り込まれたパスはイバン・ラキティッチの2-3本だけでありまして、そのラキさんも含め、みんなサイドに散らすパスに終始しています。
エリア内に攻めのパスを打ち込んでいるのはレオ・メッシばかりなんですよね。。

インテリオールが良い配球をできないとメッシはどんどん下りてきますし、周りも頼ってしまう悪循環か。相手チームからすれば、レオがゴールから離れてくれるのは歓迎でしょう。

さんざん言われてきたことですが、メッシがチャンスメイクからフィニッシュまで担当するのは、時々なら良いにしても基本であってはならない。1人で問題解決できてしまうがゆえに発生する問題ですよね。 レオの天性につい期待してしまう。彼がいれば大丈夫だと思ってしまう。
でも現実は容易くはなく、セビージャ戦ではメッシからのパスの受け手が、そこで詰まっていました。 D10Sといえど万能ではない。その印象は日に日に強くなります。

クライフメソッドを体得し、レオにボールを送れるインテリオールを育てられていないことが、バルサの現状を招いている。ではどうやってその現状を打開しましょうか。てんで分からないのであります。

(そしてサイドを単独で崩せるドリブラーのほうが、9番よりも喫緊で必要ではないかとの思いを強くするこの頃。となるとインテルが手放さないラウタロよりも、ネイマールか・・・)

ベルベナのアスレティック戦

今宵はそんななかでのアスレティック・クルブ戦です。しかも6月23日は夏(バケーション)の到来を祝う“noche de Verbena(ベルベナの夜)”と呼ばれるサン・ジョアン祭りの前夜祭で、市内では一晩中、爆竹や花火が鳴り響く。火祭りですね。行ってみたい。
今年はさすがに例年通りとはいかないのでしょうが、アスレティック戦の開催日が決まった時に「ベルベナの試合だ!」と盛り上がっていたので、特別な日の試合なのはたしかです。

そんな夜に試合があるのですから(LFPはわりとそういうカレンダーにする)、バルサには是非、気持ち良く勝って自分たちがまだまだ元気であることを示してほしい。
結局はメッシなんですが、明日33歳の誕生日を迎える彼がプロ通算700ゴールを祝う夜にするかどうかも見所です。いつもはクラブシーズンが終わっている時期なので、バルサで誕生日を祝うのはこれが初の機会ですしね。

 

コメント

  1. トム より:

    チームにネイマールが必要というのは、この点です。
    ポゼッション率を高められても、最後には守備を固めた相手を崩せるパスやドリブルが必要になる。
    メッシがスポーツ的にネイが必要と訴えるのも、メッシ頼みとなってるチームを考えての事でしょう。
    それなのにグリーズマンという崩しができない選手に、大金を出してしまった・・・
    まあネイは高すぎるので諦めるとすると、来季はまたコウチーニョとデンベレに頼る事になるかも。

    キケはポゼッション率を高める事を志向する監督と思いますが、崩しの構想までは至ってない監督でもあります。
    トップクラブ経験の少ない人でもあるので期待はできない。
    メッシのコメントでも、その辺りの不満は感じます。
    あくまでポゼッションスタイルを思い出すための中継ぎかと。

  2. なかやん より:

    ネイマール獲得失敗が完全に響いてるのは間違いないですね。

    外野だの給与だのって結局同じような価格で獲得したグリーズマンがこれでは。。

    ネイマールを入れる=バルサの伝統を軽んずると考えていたクレが如何に分析能力が無いかが分かります。

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