バルトメウ理事会への不信任投票を求めるソシオ署名、20,687枚！

プロモーターたちがクラブ記録となる2万枚を超える署名を集め提出
16,520枚以上の有効性が認められれば、理事会解任の是非を問う投票へ

ジュゼップ･マリア･バルトメウ会長率いる理事会に対する不信任投票、その実施のために必要となるソシオ署名集めが昨日終了しました。今回の運動を推進するプラットフォーム Més que una Moció（動議以上のもの）がクラブに提出した署名はなんと、20,687枚。このうち16,520枚の有効性が確認されれば、いよいよソシオによる、理事会解任の是非を決める投票の実施です。

不信任投票 実施への流れ

バルトメウ理事会に対するソシオ（クラブ会員）の怒りが並ではないことが、今回の署名集めで示されました。不信任投票のプロモーターたちが集め、クラブに受理されたソシオ署名は実に20,678枚（20,984枚が集まったものの、277枚に不備が見つかり無効となった）。
不信任動議に関して2万人を超えるソシオ／ソシアたちからの援助があったのはバルサ史上初のことで、スペインがコロナウイルス感染拡大で大変なときにそれだけの支持が集まったのですから、バルトの不人気ぶりが分かります。

さてここからは、投票実施への次のプロセスです。
これらは全て、クラブ規約に則って進められていきます。

１．不信任投票委員会の設置（投票を求めたソシオ2名、理事会メンバー2名、カタルーニャフットボール連盟からの代表1名で構成。期日は9月27日）

２．署名の有効性確認（クラブ職員、公証人によって行われる。署名に必要事項が全て書かれているか、それらに誤りがないかの確認。必要となる有効署名は16,520枚。10平日以内。最も遅い場合で10月10日）

３．理事会への投票招集要請（不信任投票は10～20平日中に行われねばならない。最も遅れた場合の投票日は11月1日）

４．投票結果の承認（3分の2以上の賛成票で不信任成立。投票率は10％以上でなければならない。不信任とされた理事会メンバーは自動的に解任される。クラブはその後、一時的に経済委員会長カルラス･トゥスケツ氏が代表する運営委員会の手に委ねられる。40日～3ヶ月以内に会長選挙招集へ）

改めてバルトメウの即時辞任を求める

以上のようにプロセスには時間がかかり、不信任投票によってバルトメウ理事会が解任された場合でも、すぐに新会長誕生とはなりません。おそらくは、2021年1月頃になる。
バルトメウたちが前倒しして行うとした3月下旬の選挙よりは2ヶ月ほど早いのですが、それでもだいぶ先です。そこで今回の運動を進めるプロモーターたちは、この署名数こそがソシオの意思を表すとして、バルトメウの即時辞任を要求しています。

ジョルディ･ファレは言います。
「もし私が会長なら、職を辞していたでしょう。私たちは2万人のソシオの声を代表しているからです。彼は今日にでも辞任するべきだと私は心から思います。この署名数は、不幸な不信任投票を実施するにはあまりに圧倒的だと思うのです。（投票による解任は）後味の悪いエンディングとなるでしょうから」
「投票ならバルトメウを12,000人が支持しなければならないでしょう。私たちが勝つであろうことに一切の疑問は持っていません」

同じく、Manifest Blaugrana という団体のリーダーであるマルク･ドゥクも理事会の辞任を求めます。
「唯一の論理的で合法的なリアクションは投票に行くことですが、モラル的なリアクションは辞任です。行動が制限された、ソシオ同士が会えないこのパンデミック期間に、これほどの署名が集まったのです」

ルイス･スアレスたちに「名誉ある退団」を求めたバルトメウですから、自分も潔く去るのが筋ですが･･･ ここまで辞めないんですから徹底居座りですかね･･･ クラブ史に“不信任投票で解任された初の会長”として名を刻むのか。