提出された2万枚強の署名のうち、13,754枚が有効だと認められた
残り2,767枚、このペースなら明日にも不信任投票に必要な枚数に達する
ジュゼップ・マリア・バルトメウ理事会に対する不信任投票委員会が昨日、プロモーターたちによって集められたソシオ署名・有効確認作業の経過報告を行いました。それによると、有効性の承認がなされた署名はすでに13,754枚(14,956枚中)。不信任投票の実施に必要なのは16,521枚のソシオ署名ですから、あと2,767枚でクリアとなり、投票はもう確実な状況です。
現在、集めた署名の有効確認中
FCバルセロナはクラブ会員(ソシオ。女性はソシア)自らによって運営されている、民間・非営利(クラブ規約)の総合スポーツクラブです。
クラブの最高意思決定機関はこの10月に開催されるアサンブレア(総会)で、そこで決定された諸事項に基づきながらクラブの運営・管理を担当していくのが、ソシオによって構成された理事会。“会長選挙”といいますが、正確には会長を中心とした理事会メンバーを選ぶ選挙、のようです。
話は少し逸れましたが、その理事会の解散を求める不信任手続きが、現在バルサでは進められています。
ソシオによって選ばれた会長と理事会だけに、解任手続きは簡単ではないのですが、最初の関門となる有権者ソシオ15%の署名集めはすでにクリア。
現在は設置された不信任投票委員会によって、その署名の有効性確認が行われているところです。
■第二の関門:提出された署名のうち16,521枚以上が有効であること(投票実施へ)
■第三の関門:不信任投票においてソシオ全体の66.6%以上が理事会解任に賛成票を入れること
9割が有効と認められている
バルトメウ理事会への不信任投票実施を求めるプラットフォーム団体 “Més que una moció” は9月17日、クラブに20,687枚ものソシオ署名を提出しました。
そこから委員会によって確認作業が進められ、昨日までにチェックを受けた14,956枚のうち、有効と認められたのが13,754枚。無効確認は669枚(138枚がグレーな署名で、395枚が確認中)。
不信任投票が行われるためには16,521枚の署名が必要なので、残り5,731枚の中から2,767枚の有効性が承認されれば、第二関門もクリアです。
出元不詳の署名束(およそ5,000枚)の全てが無効になった・・・とかいうウワサ話もあったようですが、実際にそういったことはなく。
今のペースで有効確認された署名が増えていけば、明日の午前中にも16,521枚を突破する見込みとなっています。ウワサのようにごっそりと無効が出れば終了ですが、ここまでは90%が有効と認められているので不信任投票の実施はほぼ確実でしょう。
提出された全20,687枚の確認が終わるのが、10月9日の予定と。
潔い辞任か、少ない可能性に賭けての続投かの決断
不信任投票が行われれば、過去の2例(1997年のヌニェス、2008年のラポルタ)とは異なり、絶大な不人気を誇るジュゼップ・マリア・バルトメウとその仲間たちがクラブから追い出される可能性は高いと思います。
そこでバルトメウたちには決断が必要となる。
「不信任投票によって解任された初のバルサ会長」となる不名誉を避けるために辞任をするのか、不信任投票で生き残る可能性に賭けて粘り続けるのか、の決断です。
賭けに勝てば任期終了まで会長の椅子に座り、なんとなく表門から去るふうに見せかけることも・・・ できなくもない。というか、するでしょう。
バルトメウのみ辞任しても、副会長が繰り上がるだけなので意味はありません。選挙招集のために必要なのは、理事会としての退陣となります。
ということで、10月13日に予定される理事会合が熱くなるんじゃないかと予想するのはSPORTです。バルトメウたちにとってホットな1週間が待っている。
ちょうどフットボールは代表戦によるパロンに入っていますし、移籍マーケットも閉じましたし、ネタに苦労する期間なのでメディアにとっては格好の素材ですな。
どんなラストダンスを見せてくれますか。
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