ソシオ署名集めの期間終了でベネディトが断念
アグスティ・ベネディトが昨日9月28日、記者会見を開きました。そこで発表されたのは、彼が主導していたバルトメウ理事会への不信任投票を断念するということ。クラブ規約によって、投票を実現するためには有権ソシオ15%の署名(今回は16,570人)を集める必要があったのですが、設けられた期間内に枚数が届かず、タオルを投げることを決意したベネディトです。
クラブが期限切れをアナウンス
今回の不信任動議を巡っては、ソシオ署名集めの期間で見解の不一致がありました。ベネディトはこの締め切りを10月2日(月)と考えていた一方で、FCバルセロナは9月27日(水)が最終日だと判断。ジョルディ・カルボネル副会長が27日に署名集めの期間が終了したとアナウンスしたことを受け、ベネディトも「クラブが閉じた瞬間から、不信任動議は終了」と渋々ながらも理事会の考えを受け入れたわけです。ベネディトは言います。
「もし受付期間が10月2日までなら、投票は実現していただろう。私たちは12,504枚の(有効な)署名を集めており、金曜と土曜に1,500枚が郵送で届くと期待していた」
ベネディトの言い分通り、郵送分の署名がほぼ有効と認定されれば合計約14,000枚。10月1日のラス・パルマス戦であと2,500人の署名が集まれば、投票が実現していました(エスパニョールとのデルビーで2,920枚実績ですから、実際は難しかったかもしれませんが)。
集めた署名は処分
ただし・・・アグスティ・ベネディトによると、彼が集めた12,504枚の署名は「公証人の前で処分した」そうです。いわば勝手に闇に葬ったわけで(彼を信頼したソシオへの敬意を欠く)、実際に12,504枚の有効署名があったのかどうかもよく分かりません。
こうしてベネディトと彼のチームによる不信任動議は終了となりました。ベネディトによると、「費用面など、あらゆるレベルでの労力の大きさゆえに」彼らが再び不信任投票を主導する考えはない、とのこと。しかし「熱意を持った人々は多くいる。いずれ誰かが続いたとして不思議はない」と、後継者の登場にバルトメウ理事会打倒を託す模様です。
追記。ベネディト自身の将来としては、集めた署名を勝手に棄てたことで、次の会長選挙で勝てる見込みはなくなったか。頑張って名前を売ったのにね。
コメント
なんとも中途半端な形に終ってしまいました。
内外からフロントに対する批判が噴出し、クラブイメージを著しく損ねていただけにこの結末は拍子抜けです。
フロントは凌ぎきれてホッとしているかもしれませんが、チームが好調だからといって問題は何も解決していないわけで、騒動は今後も尾を引くでしょうね。