ドルトムントのスポーツディレクター氏が断言。
ドイツ代表での親善試合中に左足首を痛め、スターの1人になったかもしれないムンディアルを自宅観戦することになってしまったマルコ・ロイス。その心中たるや、一般ファンが察するに余りあるに違いないのですが、それとこれとは別問題と、熱さを増しているのが彼のバルサ移籍に関するニュースです。
ルイス・エンリケがレオ・メッシ&ネイマール&ロイスによるトリデンテを熱望している、というのはここ数日のバルサメディアの共通認識でして、監督の願いを叶えるために、クラブは本気でロイスを獲りにいくと見られています。今季は42試合に出場し23ゴール23アシスト(!)のデランテロの獲得は現地クレもまた熱望するところで、SPORTやMDのコメント欄を見ても、是が非でも獲得すべし!との声が多数です。
マルコ・ロイスとボルシア・ドルトムントの契約書を解除するために必要な金額は、3,500万ユーロとされます。クラック候補であるデランテロとしては、無茶ではない値段。バルサが本気で獲るのであれば十分支払える金額ですし、選手の同意があれば、所属クラブにはもはや引き留める術はありません。
今夏は高い?
しかし9日付の独BILD紙において、ドルトムントのスポーツディレクター、ミハエル・ツォルク氏はこう断言しています。「私たちは3,500万ユーロのオファーに関しては何も知らないけれど、マルコがこの夏、チームを変えることはないと私は約束できる」。さらに広報担当の理事さんもまたDPA通信社の取材に対し、「ロイスがこの夏退団することはないと確信している」と述べているのです。
昨年チームの中心だったレバンドウスキとゲッツェをバイエルンに持っていかれたドルトムントの、ロイスはあと1年は手放さないぞという決意表明でありますが、契約解除金が3,500万ユーロだとすれば、この断言っぷりはどういうことか。この夏の場合、実は金額設定がもっと高くなっていると考えるのが妥当でしょうか。来年まで待ちたくないのなら、粘り強く巧みな交渉が求められる一方で、来年であれば3,500万ユーロで獲得できるとすれば、どこまで出すのかは難しいところです。
売りたくない選手を連れて行かれるクラブのことを考えると申し訳なくはなりますが、それもフットボルの常。バルサがこの作戦を達成するためには、ロイス本人による意思表示が不可欠となりましょう。思っていたよりもずっと難しくなりそうな、マルコ・ロイス移籍交渉であります。
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