18歳の誕生日を迎えた新たなるキラキラ星に、デビューの期待高まる
別格の扱いをしてでも残留させた若者が、いよいよクーマンチームで出場か
ほぼ勝ち取ったかに思えたタイトルを、仕上げがマズくて取り逃がす。89分で同点にされ、さらに延長戦で敗れるのはさすがに萎えるものです。逆だったらば爽快なんですけれどね・・・。試合運びや守備面での課題は多い。こういうげんなりする時は夢見がちになるのが楽しいですから、解決はクーマンに任せ、週末にデビューするかもしれない新たな新星について考えることにしましょう。
コパ1/16 final は対コルネリャ
クーマン時代の初タイトルにするぞと意気込んで臨んだスーペルコパで、バルサは痛い敗北を喫しました。89分まで2-1で勝っていたのに、瀬戸際で同点とされ、さらに延長戦にゴラッソを食らい敗北。試合を閉じられず、相手ペースの展開に持ち込まれてしまうあたりが若いということですかね。若手を数多く起用しつつ、結果と両立させることの難しさよ。
ほぼ手にしていたトロフィーを、あと一歩のところで逃してしまったクーマンバルサは金曜、次なるタイトルを目指す旅路を始めます。いわゆる三冠タイトルのひとつ、コパ・デル・レイ(国王杯)。FCバルセロナにとって初戦となる1/16 final の対戦相手は、すぐ隣町にあるご近所クラブ、UEコルネリャです。
コルネリャは今月7日の1/32 final にてアトレティコ・デ・マドリーを敗退に追い込み(1-0)、センセーションを起こしました。セグンダBに所属し、バルサBとは馴染みの相手。ファーストチームは今回が初対戦になります。
シメオネチームを相手に大番狂わせをしたとはいえ、コパ初戦なので主力は休ませ、控え選手や若者たちに出番を与えたい。そこで期待されているのが、昨日(1月19日)に18歳の誕生日を迎えたばかりのキラキラ星、イライシュ・モリバとなります。
彼はここ3試合続けてロナルド・クーマンによって招集を受けており、いよいよコパでデビューじゃないかと見られているのです。
別格の扱いでも引き留めた逸材
イライシュ・モリバは現在、フベニールA(U-19)登録のセントロカンピスタです。
西アフリカにある、オスマン・サンコンさん(知ってる?)の母国ギニア出身で、母はギニア人、父はリベリア人。ギニア国籍だけでなく、スペイン国籍も有しています。FCバルセロナには2010年にRCDエスパニョールから加入。同世代では抜きん出た資質を備えていると評価され、飛び級でプレーするのが常の選手です。
わたくしがイライシュの名を知ったのは2019年のことでした。
バルサとの契約が満了しようとしていて、シティやユベントス、チェルシーといった強豪が虎視眈々と引き抜きを狙っているが、クラブは無事引き留められるのか・・・ と注目を集めていて、アンス・ファティと共に残留を選択した選手。この時バルサはわりと破格の条件を提示し、合意にこぎ着けています。チャビ・シモンズは“放流”した一方で、このイライシュとアンスはがっちり確保したんですよね。
「この少年はモノが違う」
7歳でラ・マシアの門をくぐった時から「この少年はモノが違う」と期待され、ひとりの少年を特別扱いすることを嫌がるクラブも考えを変えざるを得なかった逸材。
精神面でも強く、「 決して萎縮することのない勝者」で「必要とあらば(バルサBで年上の)チームメイトたちにも指示を出す」(SPORT)リーダーシップを備えているそうです。つまり実際の年齢以上に成熟していると。
そして「ビースト(獣)のごとくトレーニングに臨む」(同紙)イライシュのことをクーマンは高く評価していて、オランダ人監督からの信頼を感じているからこそ、彼はこの冬マーケットで届いているレンタル移籍のオファーに耳を貸していないようです。
ここ最近はファーストチームのトレーニングセッションに連日呼ばれていて、カルラス・アラニャーが武者修行に出てからは3試合連続で招集を受けているモリバ。0-4で勝っていたのに出番のなかったグラナダ戦はちょっとした議論を呼びましたが、金曜日にはいよいよデビューの時が訪れるかもしれません。
若い子たちへの期待ばかり、ってのもどうかと思いますが、こんなシーズンなので大目に見てくださいまし。試合はグリジかデンベレの活躍で勝つと適当に予想。
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