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ラポルタバルサが始動する:道を示すクーマン

新会長が決まったことで、来季を見た動きが始まっていくクラブ
その重要なピースになるのは理事会と選手の信頼を手にするクーマン

先日行われたジョアン・ラポルタのFCバルセロナ会長就任式典、そのスピーチにおいて、新会長はロナルド・クーマンへの信頼を強調しました。これは事実上の続投内定であり、チームがこれからよほど無様にタイトルを逃さないかぎり、来季もオランダ人監督がバルサの指揮を執るでしょう。マネージメント手腕に関する選手たちの評価も高いようです。

ラポルタがまずやっていくべき仕事

バルサにとっての重大事項であった新会長就任が完了した今、ジョアン・ラポルタがまず為すべきはクラブの現状把握です。おおよそのところは選挙前、管理代行委員会長だったカルラス・トゥスケツから説明を受けているラポルタですが、詳細は実際に帳簿などを見てみなければ分からない。

選手の契約内容にしてもそうです。会長就任式典をライブ配信した公式Youtubeページのチャット欄では「ハーランド獲って」とのコメントがやたらめったら流れていたけれど、それを実現するにもまずは過去数シーズンにおける補強作戦で支払いの残っている移籍金がどれだけあり、選手との各契約がどうなっていて、必要であるなら誰を放出して資金調達するのかを分析せねばならない。どんな決定を下すにしても、まずは会計検査後、のようです。

そしてスポーツ部門の構造を固めること。
ラポルタは来週にもロナルド・クーマンと話し合いを行い、来季のスカッド計画についての分析を始めていくと見られていますが、本格的な編成案を練るには強化部門の責任者が必要であり、選挙キャンペーン中に注目されたマテウ・アレマニーのディレクター就任が待ち望まれています。ジョルディ・クライフの招へいにも動いている様子。

獲ってくれると嬉しいのは、荒ぶる狼のようなデランテロですかね。
クーマンにはイライシュ以外にもファーストチームに昇格させようと考えるB選手がいるそうで(左ラテラルのアレックス・バルデ)ラ・マシアの若手が増えるのは嬉しい反面、キャラクター面で優等生になるので、ガツガツした闘士が欲しい。伸び盛りのクラックだと最高。バルサには夢が必要ですから、新会長と彼のチームがどうやってそれを実現するか楽しみにしましょう。

ロッカールームの信頼を勝ち取った

ジョアン・ラポルタロナルド・クーマンの続投を支持している理由としては、制限をかけられたなかでチームを復調させ、気が付いてみれば国内ドブレーテを狙える位置に付けさせている以外に、ロッカールームがオランダ人監督のもとで来季も戦いたいと願っている旨を中心選手たちを通じて知っているからだとSPORTが報じています。

選手交代の采配などを見ていると、ここでその交代か、とか動きが遅いと思うこともあるクーマンとはいえ、選手たちからは信頼される接し方をしているというんですね。
特に不調にある選手たちにも気を配り、失敗をしても次のチャンスを与えている。マテウスは別として・・・ 戦力外だとして全然起用しないってことはないですし、対話を欠かさず、いつも選手に寄り添ったチーム運営をしている点がロッカールームに好まれている模様です。
そして負傷中の選手には、継続的に状態はどうだと訊ねているとか。このあたりは元選手としての経験が活きていますな。

監督になるなりメッシ退団騒動が起き、金庫が空っぽで望む補強はしてもらえず、シーズンが始まると怪我人多発、さらにバルトメウ不信任動議があって辞任した会長の代わりにスポークスマンの役目も担い、、、とカオスの風吹き荒れる中で若手選手に賭けてチームを上昇させてきたのだからよくやってますよ。当初の目標だったフィジカルも改善されてきましたし。

ラポルタという雄弁な会長が誕生したことで、クーマンもようやくスポークスマン役を降りてチーム運営に専念できる環境ができました。采配は、というと微妙なところもある。でもこの時期にバルサを指揮するのはクーマンが適任だとも思える。タイトルという結果を出すことで、信頼をさらに強固にしてほしいです。バモス、ロナルド

 

コメント

  1. 野方のクレ より:

    ウエンブリーの英雄だけあって当初から風格ありますよね。
    選手との関係にも表れてると思います。
    ビダルに「闇雲に10代の子供を増やせばいいというもんじゃない」
    と言われたけど、何とか国内二冠を狙える位置に。
    後はチャンピオンズを狙える体制/態勢を。

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