ミュンヘンでのバイエルン戦において、FCバルセロナはまたも厳しい現実を見せつけられました。チャンピオンズのグループステージで敗退し、ヨーロッパリーグへと回る。クラブに唯一欠けているタイトル奪取の機会だ、と思えるにはまだ早く、当面は反省会が続くでしょう。現状に腹を立てているのはチャビも同じ。ミュンヘンでのチームの姿勢に、指揮官は怒りを示したと各紙が伝えています。
選手たちの姿勢に落胆
チャビ・エルナンデスが怒っている、と12月10日のバルセロナスポーツ各紙は言います。
バルサ監督がチームのプレーぶりに不満足だったのは試合中の映像からも伝わってきましたが、チャビが一番落胆したというのが、前半終了時点で何人かの選手にすでに見られた諦めムードでして。繰り返しバイエルンに完敗することで、やっぱりダメだと思ってしまうのかもしれません。
そんな選手たちに対し、チャビは檄を飛ばします。2-0で迎えたハーフタイム中のロッカールームにて、バルサ監督は次のように不満を伝えたそうです。「君たちの何人かは、バルサでプレーすることの意味を理解していない」(SPORT)
MDもまた、チャビから選手たちに強い言葉がかけられたと報じています。
しかしこの最後まで諦めるなとのメッセージは効果を発揮することなく、意地を見せないままバルサはバイエルンに敗れた。悔し涙を流したガビのような選手がもっといれば、、と思います。
チャビの落胆は推して知るべしですし、今のチームを変えるためにはもっと大きな決断が必要と彼が判断したであろうことを考えると、試合終了後のインタビューの言葉「今日から新しい時代が始まる」もちょっと見え方が違ってきます。
バルサを相応しい場所へと戻さなければならない
バイエルン戦終了後のチャビのインタビュー語録。
「腹を立てているよ。これが私たちの現実だからね。この現実に立ち向かうのはかなり不快だけれど、他に道はないからしていくさ」
「新しい時代が始まると思うし、バルサを相応しい場所へと戻すためにはかなりのハードワークが必要だろう」
「流れや多くのことを変えるためのターニングポイントにしなければならない。私たちは競っていなかった。これから行くヨーロッパリーグでは、あらゆる誇りを持って立ち向かっていくよ」
「厳しい現実を見たよ。残念なことに選手時代にも何度か経験したことだから、それを選手たちには伝えた。私たちは諦めてはいけないんだ。引き受けるのは簡単ではないけれど、これが現実であって、私たちはゼロから始める必要がある。もっと競えると期待していたけれど、正直にならないとね。私たちには多くのことが欠けている」
「これを繰り返すわけにはいかない。私たちはチャンピオンズのために競わなければならないんだ。ヨーロッパリーグではなくてね」
「ハードワークしていくと言うのは私がこのクラブを愛しているからで、バルサを相応しい場所へと戻すために命をかけていくだろう」
「別の方法で競えると期待していたんだ。これは監督の私にとってもきつい一撃だ」
チーム刷新が始まる
チャビがチーム再生のための“新時代”が始まると宣言したことで、バルサメディア界隈では冬市場における選手放出が大きな話題となっています。
昨日のトレーニングにはジョアン・ラポルタ会長のみならず、ラファ・ユステ副会長、フェラン・レベルテルCEO、マテウ・アレマニー蹴球ディレクター、そしてジョルディ・クルイフ国際部門ディレクターもチームを激励にやってきたとバルサ公式で伝えられていますが、彼らの目的はチャビとの現状分析と今後の行動について。
そこで会長はチャビに彼が希望する選手(フェラン・トーレス)の獲得に全力を尽くしつつ、構想外選手をドナドナ放出する方向で努める旨を伝えたそうです。
可能であれば冬に4-5選手が、夏にはさらに数名が放出される見込みという。クレがすぐに思い浮かべるあの選手たちから、ちょっと意外な選手まで、ここからの数週間は放出話で賑やかになっていくでしょう。熱いのはデストでしょうか。
テクニコはテクニコとしてバルサのフットボールを選手たちに伝授し鍛えつつ、フロントはスカッドの競争力を高めるために尽力する。SPORTあたりは「チャビの前には砂漠が広がっている」と表現しますが、適切な補強によってはこの砂漠にショートカットを作れるかもしれない・・・ さてどうなりますやらです。
フレンキー・デヨングに関してはチャビが大きな信頼を置いているし、クラブも彼のプロフェッショナル精神に満足しているものの、真面目すぎるがゆえに現状に苦しみ、元気を無くしている点を心配しているとSPORT。
コメント
[…] Source:Blau-grana.com ユウ [read more] […]
悔しさに加えて闘志の滲むチャビのコメントの中に、「これが現実だ」という言葉が何度も記されています。
しかしクーマンの口から発した時の、諦観と絶望に満ちた言葉とは、明らかな違いがあります。
反発しなければならない、その為には…と、チャビからは明確な意思が感じられますし、それがあるからこそしっかりとした言葉となって、我々にそのまま伝わってくるのだと思います。
これから冬の移籍市場に向けて、チャビ監督は選手に思い切りハッパをかけていくしょう。
練習から笑顔が消えるかもしれませんし、試合でもよりハードさを求められ、ピッチ脇で怒鳴る監督の姿が増えるかもしれません。
それらが全て、「バルサがあるべき所に戻る」為の試練だと、選手達も感じなければならない。
チャビならば、クーマン時代とは明らかに違った空気を作り、FCバルセロナという王者のチームとはこうあるべきだという道を示す事ができる。
今のバルサにはまず、ロッカールームにそういう空気を作る事こそが必要であり、それがあるからこそ我儘を言う選手、働けない選手に対し、厳しく当たる事ができる。
そんな風に考えて、チャビ体制を応援しようと思っています。
いつも思うんですけど、バルサの獲得を熱望するする選手ってなんかいつもズレてません??トーレスとかダニオルモとかカバーニとか。何でなのか???トーレスってただ単にスペイン人が好きなのか??ダニオルモなんかオリンピックでは何度アンスファティがいたらと思ったぐらい決定力も打開力も無いこれはただ単にカンテラ愛なのか??ピーク過ぎたカバーニってピーク過ぎたアグエロで懲りてるでしょ??。根っこから獲得する選手のプランを変えないとバルトメウ政権時代と変わらないのでは。
>バルサの獲得を熱望するする選手ってなんかいつもズレてません
トーレスはともかくダニオルモやカバーニ獲得は代理人が流したただの噂だと思います。
代理人は選手の移籍で儲けているので、どんな選手でも移籍させようとするんですよね。
その為に移籍しないのに移籍の噂が流れる選手が非常に多くなるわけです。
それと年俸の吊り上げに使われるパターンもよくあるみたいです。年俸上げないと移籍するぞって。
なので移籍の噂は話半分に聞いた方がいいかなと。
> ダニオルモなんかオリンピックでは何度アンスファティがいたらと思ったぐらい決定力も打開力も無い…
イザナギの目さん、毎回気になってましたが選手にリスペクトが無い上から目線発言は止めてもらえませんか?
ダニオルモはシーズン終わってユーロの準決勝まで出場して活躍してのオリンピックですよ?
ペドリもオヤルサバルもダニオルモと同じく疲労困憊でしたよ。
それにカンテラ愛を疑問に思ってるようですが、あなたの好きなラミンヤマルもカンテラーノじゃないですか?ネタなのかもしれませんがまだこれからどう育つか分からない少年に期待し過ぎなのもどうかと思います。