スポンサーリンク

アトレティコに訴えられたバルサ、補強禁止処分を再び食らう危険あり

グリースマンへの度重なる接触に苛立ち、隙を見せたバルセロナをFIFAに訴え

いつも様々な話題でファンを楽しませ、やきもきさせてくれるFCバルセロナ。2017年師走、また新たに無用な問題を発生させてしまうあたり、さすがの切れ味です。なんて皮肉も言いたくなる、アントワン・グリースマンを巡ってアトレティコからFIFAに訴えられた問題。最悪の場合、また2度のマーケットで選手登録禁止です。

Embed from Getty Images

FIFAルール違反の可能性

一応の建前として、FIFAが定めた選手移籍に関するルールに次のようなものがあります。

「あるプロ選手との契約を具体化したいと望むクラブは、選手との交渉を開始する前に、選手の所属するクラブにその旨を文書で通知しなければならない」

「もし所属クラブとの契約が満了した、もしくは半年以内に満了する場合は、選手が自由に他クラブと契約を結ぶことができる」(グリースマンとアトレティコの契約は2022年6月まで)

クラブへの公式オファーの前に選手と口答の合意、なんてのはフットボル界での日常茶飯事ですが、通常それは“メディアが勝手に言っていること”との言い訳がありますから。問題に発展することはあまりありません。

アモールの発言にアトレティコが動いた

しかし今回はバルサのディレクターであるギジェルモ・アモールが、デポルティボ戦終了後にモビスター・プルスのカメラの前でグリースマンへの接触が「あったかもしれないし、良い反応があったかもしれない。それはクラブがいつも行っている仕事だ」と語って隙を見せたことで、アトレティコ・マドリーが反応。FIFAにルール違反を訴える運びとなりました。

グリースマンの家族がバルサ会長と会食したらしい件
12月17日(日)のMD(ムンドデポルティボ)紙は、その日行われるデポルティボ戦を差し置き、グリースマンの話題を表紙で大きく扱いました。バルトメウ会長が選手の両親と会い、夏のバルサ移籍について話し合ったというスクープです...

アモールの発言に関しては、当初はメディアも「やばいことを言いよった!」という取り上げ方ではなく、「ウワサを否定しなかったから肯定したようなもの。やはりバルサはグリースマンを獲りに行ってるぞ」という反応でした。

それがアトレティコの対応が尖っていたことで、「ヤバイ!」となってる。あとは赤白マドリーさんがどういった対応をFIFAに求めたか、です。

苦情であって、告発ではない・・・?

言葉遊びのような感もありますが、SPORT紙はアトレティコ・マドリーが行うのは「queja formal 公式なクレーム」だろうとしています。一方でMD(ムンドデポルティボ)紙は「denuncia 告発、通報」との単語を使っているのですが、この2つでは後者の方が訴える側の不快感の度合いが強い。苦情で済むと見ているSPORTのほうが楽観的です(MDもまだこの件を表紙では扱ってないので、様子見ではある)。

SPORTが楽観視する理由は、ジュゼップ・マリア・バルトメウエンリケ・セレーソの両クラブ会長が友人同士だから。

だといいんですが、もし苦情で済まずに訴えられた場合、バルサは2009年のチェルシー(ガエル・カクタ)、2005年のローマ(フィリッペ・メクセス)のように補強禁止処分を食らう可能性が高いです。

最終的にチェルシーとローマは問題となった選手を獲得していますが・・・

それにしてもアモールの発言は、いま思えば不用意でした。バルサの幹部が失言することなんて珍しくもないですが(恥)、FIFA罰が絡んでくる今回は痛恨。いったいどこのクラブが守ってるねん、と思うルールとはいえ、隙を見せたのが痛かったです。背広組はもう生放送のカメラ前で喋ってくれるな。

 

コメント

  1. レト より:

    本当にフロントの学習能力の無さには呆れますよ。
    1ヶ月で2つのチームに喧嘩売るとか何を考えているんでしょう。
    夏に大型補強を成立させると同時に大きくブランドイメージも傷つけたフロントですが、
    この有様なら秋の不信任投票を決行した方が良かったかもしれません。
    こうなってしまったら彼らが退陣しても信頼回復には苦労しそうですけどね。

タイトルとURLをコピーしました